2022年07月25日

【エンコードレシピ】有言実行の爆QるンCランチ(480i→1080p(Bob)→720p)圧倒的版

↓一次処理+二次処理12)記稿.2022/07/25


|MPEG-2爆Qるンやあのサーチ 同じくしたき今ここにAVC-Q
 
|窮すれば美学に奔る冬の角 命の価値を問うてをり‥(いざ天誅)
|をる影を未だ照らさず秋深し 格差はいつも他人の素振り‥(いざ粛正)
|素振りから計れぬ未熟落ち椿 殺意が「誠」と抜かす無念
|無念よりこぼるる雫花朧 命の是非や夢のまた夢



> 用意して頂くアプリは
> XMedia Recode 64bitのバージョン3545です。
> 最新版から、x264.dllを抜き出して、3545側のと差し替えます。(略)


 ‥取り扱うランチの種類は(略)
 今回レシピは、Cランチ(わさb抜き圧倒的版)のみになってます。
 Cランチのみ「二度揚げ」手法を用います。
 (HDDの空きを大きく用意しないと作業完遂不能‥これは痛い‥)


一次処理> 480i→全部盛り1080p[Bob]

> 一次処理の用とは、とくにDVDの480i映像は可変フレームレートだったりと
> 頭に描くようなお手本としたインターレース構造になってません‥(謎)
> あと、ここでは全部盛りなので、全部盛りの解像度を、一旦、正しく捉える用があります。


 ‥480i映像の有効解像度は、704×480です。
 ‥引き延ばして調整する規格にありますが、720×480まで盛られています。
 ‥盛られてある向きは、4:3映像に見られるフィルム揺れを盛り込んであるからです。
 ‥なので、4:3DVDソースを単純に704に切り取れるかというと、そうはなりません。
 (又、ビットレート不足から横端を断ち切ってある様子なら、正しく4:3展開など無理な話です)

 ‥16:9ソースでは、その空白地帯をも利用して、細かい端数計算をやってるので
 ‥制作会社ごとに黒帯の置き方が異なります。
 (どのソースがどのような構成をしているかなんて‥根気の無駄づかいなだけでやんす)


> ‥ということで、正しい比率で全部盛り拡大 → 16:9に再構成 → 統一です。
> ところどころで誤差計算が気になるわけですが、そこはまぁ手順を踏むことで良しとします。


◆ XMedia Recodeにてmkvを選択

・ Ut.video(コーデック)を選択
・ フレームレートをオリジナル→[59.94]に変更‥(Bobの鎖動条件なので忘れずに)
・ カラーモードを[YUV4:4:4Planar24bpp]に変更

 ※ここでGBR(RGB)を選んではいけません。再エンコードするたびに色ずれの因と化します。
 ※全部盛り→16:9再構成なので、割り切れない解像度変更がもう一度待機しています。
 なので、確実に各ビット別に計算できる「4:4:4」を選択しましょう。

 ※ちなみに、VLCプレイヤーは、Ut.videoの4:4:4映像をサポートしていません。
 ソース状態を確認したかったら、AviUtl等のアプリで確認するようにしましょう。


◆ 音声トラックは、好きにやって下さい
◆ インタレース解除項目の目のチェックを外す

 使用するフィルター:Yadif
 モード:時間軸&空間軸のチェック(Bob)をスキップ

 (※Bob指定そのものが、≒30→≒60フレームレート変更(手動)と鎖動です)
 (※スキップ指定しないと、i映像の輝度が解除演算にて削られて、画質が決定的に劣化します)

 順序:自動.


◆ クロップ/プレビューにて

内部4:3の場合
 幅:1472 [2](解像度に奇数値を取り扱わず)
 高さ:1080 [2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:カスタム【1.363636】‥(手動で打ち込み)
 アスペクト誤差:-2.2727…(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり‥
        :0.0000(BD収録タイプで、もともとが1.363636で編集されてある場合)
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 720×480


※ 1440:704=x:720 を解くと、x=1472.727272…
 並びに、1472.727272…÷1080=1.363636…



内部16:9の場合
 幅:1964 [2](解像度に奇数値を取り扱わず)
 高さ:1080 [2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:カスタム【1.818181】‥(手動で打ち込み)→(1.818182に自動的に書換あり)
 アスペクト誤差:−2.2727…(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり‥
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 720×480


※ 1920:704=x:720 を解くと、x=1963.636363…
 並びに、1963.636363…÷1080=1.818181…



二次処理>> 全部盛り1080p[Bob]→720p

1-12)1 一般

モード:変換
コーデック:MPEG-4 AVC/H.264
言語:なし
フレームレート:オリジナル
カラーモード:YUV 4:2:0 Planar 12bpp

レート調整モード:2pass平均ビットレート
ビットレート:13500‥ほぼアニメ用途
      :13824‥ほぼ実写用途(詳細は最下部)

プロファイル:High
レベル:
プリセット:標準
Tune:無効
フレーム-パッキング:なし
Open GOP:□
キーフレーム間隔:15
最小GOPサイズ:1
表示モード:プログレッシブ
スレッド:0
強制的に固定フレームレートのタイムスタンプを生成:オン



1-12)2 ブロッキング軽減

ブロッキング:オン
ブロッキング軽減 - 強度:0
ブロッキング軽減 - 閾値:0


1-12)3 B-フレーム

B-フレーム数:0
B-フレームモード:―
適応型B-フレーム:―
B-Pyramid:―
B-予測ウェイト:―
B-フレームバイアス:―


1-12)4 マクロブロック区分

適応型DCT:オン
I8x8:オン
I4x4:オン
P8x8:オン
P4x4:オン
B8x8:□


1-12)5 レート制御

VBVバッファサイズ:30375‥ほぼアニメ用途,69984‥ほぼ実写用途
VBV最大ビットレート:54000‥ほぼアニメ用途,124416‥ほぼ実写用途

VBV初期バッファ:0.9
可変ビットレート:10000.0(最大値)‥(100=10000なので気にせずに盛るべし)
量子化圧縮:0.6

先読み:999‥(最大値250偽装なので、ファイル選択変更時に戻し書換えあり)
Lookahead Threads:0
Syne Lockahead:999‥(最大値250偽装なので、ファイル選択変更時に戻し書換えあり)
MB-Tree:オン


※ 先読みは多ければ多いほど、メモリーを必要分多く使用します。(複数アプリ起動時には注意)
 (B&Cランチでは、16GB程度のメモリーの備えが必須です)
 (メモリー不足に陥ると、XMedia Recode 64bitは、エラー吐いてサクッと落ちます)
 (一方で、HDD空きゼロに対しては、涼しく仕上がった貌にて、完了音を解き放ちますので注意)

※ 先読みの最大値偽装とは、そのまま設定にて登録すれば、予約保持にて適用されますが
 登録せずに別ファイル項目をクリックして戻ると、既定最大値(250)に上書きされちゃいます。
 ど忘れしていると、M.E.範囲(8)の不足分を補うこと無く俯瞰的にピンボケに仕上がります。



1-12)6 動き推定

M.E.範囲:

※述べるまでも無く、最後までエンコードを完遂しないとピントが整わないオチにハマります。
とくにDVDの場合、一話毎に切れ目が無いようなケースやら、時間表示が正しくないのやらと
なんだかんだで途切れなくエンコードせざるを得ない場合が、泣く泣くそれです。
(さらにHDDが空き不足だと、AviUtl起動の際のログ取りもままならず‥状態確認が不能にも‥)


シーン変更感度:89‥(キュルキュルサーチ位置職人)
M.E アルゴリズム:SATD Exhaustive Search‥(テクスチャー崩れ抑制効果有り)
サブピクセルリファイン:FUll RD
Chroma M.E.:オン
P-フレーム予測の重み:スマート解析



1-12)7 量子化

量子化最小値:10
量子化最大値:69
量子化最大値(Delta):4
IP比率:1.4
PB比率:1.3
彩度QPオフセット:0
輝度量子化のデッドゾーン(Inter):21
輝度量子化のデッドゾーン(Intra):11
AQモード:暗いシーンのバイアスを自動分散
AQ強度:1.0‥(固定:デフォルトが一番)


1-12)8 量子化設定

Trellis:常時
Psy-Trellis強度:0.00
Psy-RD強度:1.00‥(固定:デフォルトが一番)
参照フレーム数:
ノイズ減少:0

参照フレームMix:
CABAC:オン
DCTなし:オン

Fast P-Skipなし:□
心理的エンハンスなし:□
PSNR算定:□
SSIM算定:□


1-12)9/ビデオユーザビリティ

ビデオ形式:指定なし
カラー優先度:BT.709
行列係数  :BT.709
伝送特性  :BT.709

※ きっちりと「BT.709」を刻印しましょう。



1-12)10/クロップ/プレビュー

クロップ/プレビュー

##インターレース解除##
##クロップ##
##パディング##
内部4:3の場合
 224(左右を連動)‥(フィルムぶれの際は、必ずしも中央に位置せず&横幅カットなら比算出無理)

内部16:9の場合
 12(上下を連動)‥(中央に揃えたい場合には、連動のチェックを外して上下値を調整すべし)

※内部16:9の上下移動の際に‥中央位置を外したりするだけでも、符合効率が増減することから
 映像のインパクトに‥差の発生する場面が生じたりとします。(例えば、獣の奏者エリンのOP)
 ‥その2ドットが違うんです!‥(2ドット単位調整です、8,10,12,14,16のどれかでしょう)
 ‥まぁ一番に無難なのは、上下12ドットにあるようですが‥


##解像度##
内部4:3の場合
 幅:1280
 高さ:720
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:16:9
 アスペクト誤差:-0.0000‥(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり‥
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 1472×1080


内部16:9の場合
 幅:1280
 高さ:720
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:16:9
 アスペクト誤差:0.0679‥(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり‥
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 1964×1080



1-12)11

> 一次ファイルの増量感が半端ない


 ‥4:4:4で膨らみ
 Yadifの「スキップ」でも膨らみ
 挙げ句の果てに、全部盛りってんですから‥そりゃ膨らみます。
 アニメDVDに五話単位で盛られてありゃ‥さらに膨らみます。
 (4:3アニメ25分で280GB以内ぐらい、16:9アニメ25分で370GB超の想定)



> インターレースには、大きく二種類有ります。


 それは、2-3プルダウン型と、デジタル撮影によるバリバリのインターレース型です。

 さらに細かく‥技術の進歩により、フルにインターレースにするのではなく
 とくに動きの激しい部分だけをインターレースにする方式もあります。‥(謎)
 さらに横型になく、縦型インターレースなんてのもあります。‥(謎)

 そんな中でも2-3プルダウンだけは、逆テレシネできちゃうなんて思いこみからか
 無理矢理に≒24フレーム化をしようとやっきになるわけですが

 これが実に罠でして、2-3プルダウンほどビットレートをケチって有ると
 噛み合わせが悪くて、逆テレシネどころではない中身になってます。

 とくにテロップ部分で、フィールド内に最低限情報しか持っていなかったりすると
 片方を失うことで、文字がガクガク状態と化したりします。
 さらに、可変フレームレート状態だったりすると複雑で
 どこに情報の断片が潜んでいるのか謎めいています。
 (マクロブロックをMixみたいな状態で保存してるようなもので、逆テレシネどころではない)


> なので、理論的には可能だろうとの逆テレシネ予想は
> ソース側が、ビットレートをケチって有ることで見事に裏切られるのです。
> (テレビ放送tsの方が規格が厳しいので、間違いが少ない事による勘違いに思われます)


 ‥フィールドの片方を失う事で起こり得る動きの噛み合わせとした課題は
 30pに置き換えたとて、そのまんま起こります。

 なぜなら、≒24フレームだろうと、≒30フレームだろうと
 実質的には、≒60フレームに置き直して再生されるからです。

 ≒30i→≒60の置き直しと、≒30p→≒60の置き直しでは
 組み合わせが違うので、ゆえに動きも異なってきます。

 それは、液晶テレビが、≒30iにデジタル撮影された映像を基本として
 再生する為に造られてあるからです。


> このケチって有る2-3プルダウン映像を、インターレース解除する場合
> 必要とするビットレートは、述べるまでもなく膨らみます。


 とくに、480i映像は、DVD制限を気にせずにBDへの収録を試みられていようとも
 パンでカク付きを見せるなら、そのビットレートは決定的に不足した状態です。

 なので、上位規格のエンコーダーなら、画質同じにもっと小さくできるはず‥なんてのは
 それこそ、まったくの思いこみからの幻想です。



1-12)12

> Cランチ{平均:バッファ:最大}


◆ほぼアニメ用途
‥{36:81:144}
→{13500:30375:54000}比基本値(375),(5400×2.5)
‥{1:1.5^2:4}→(4=2.25×1.333333…^2)
‥4=2.25×1.7777… 1.265625=2.25÷1.7777… 1.265625=1.125^2

◆ほぼ実写用途
‥{16:81:144}
→{13824:69984:124416}比基本値(864),(5400×2.56)
‥{1:2.25^2:9}→(9=5.0625×1.333333…^2)
‥9=5.0625×1.7777… 2.84765625=5.0625÷1.7777… 2.84765625=1.6875^2


 ‥↑2つがどのように違うかというと
 まず、バッファ比{5.0625=2.25^2}と{2.25=1.5^2}の差になってます。

 ●ほぼ実写用途の場合
 {36:81:144}の(13500)より{16:81:144}の(13825)の方が
 マクロブロックの分解が、より細かくなり、画質が向上します。
 (ビットレートが1.024倍なのは、バッファ値が割り切れないことからの代替です)

 ●ほぼアニメ用途の場合
 通常は、{36:81:144}の(13500)で間に合いますが
 DVDアルプスの少女ハイジの場合など、平均ビットレートが狂うほどに少ないと
 アプコンする際に、平滑さを欠いてしまうので、{16:81:144}の(13825)を用います。


 ‥ちなみに、DVDアルプスの少女ハイジの平均ビットレートが狂うほどに少ないのは
 アルム全周パンに見られるように、大きめのパンやら細かい表現が多めだからです。OPのその辺も痛い。
 その為、音声までもモノラルとした残念さになってます。
 (その代わりと言ってはなんですが、横幅カットはされていない様子です)

 ‥そんなわけで、アプコンする際に低周波域を削りすぎると
 逆にボケが混ざってくるというか平滑さを欠いてきます。

 4:3実写の方もほぼそれと同じく
 ちらちらノイズを高周波域として扱われてしまうと、そっちにビットレートを削がれてしまうので
 逆にノイズ感が割り増しになってしまうようです。
 (実写16:9の場合は、想定より動きが激しいとマクロブロックの分解不良に陥ります)

 どちらともに、削りすぎてしまっては
 アプコンである事からも、マクロブロックの構成を短絡にしすぎる嫌いになります。
 なので、それの状況を‥{平均:バッファ:最大}でやり繰りします。


 ‥要は、マクロブロックの構成を減らしすぎず、ソース比並に平滑さを保つべきにあるようです。
 まず、{平均:最大}比を広げると
 最大の割り振りが大きく振れるだろう事から、低周波域を剥ぎ取りやすくなるとの予想になります。
 なので、バッファ値の比率を上げてやると、マクロブロック辞書代わりに構成が詳細になるのか
 {バッファ:最大}比が同じでも、低周波域の残しが適度に増すようです。


> 結局の所、{最大}を増やしても、ビットレート配分には、さほどの変化を見せないので
> {バッファ}をバランス良く増やす為のべき乗(正方形)比が、焦点になってます。


 ‥ところで、気になるのは
 レベルを上げれば細かく4×4のマクロブロックが多用されるかと思いきや
 ビットレートの割り振りが低いとそうでもなく
 なら、レベルを下げても同じなのでは‥と思うところですが
 不思議なことに、エンコード側の演算はそういう風にはまるで無く
 レベルを下げると、基本的な画質構成が変動するくさくあります。
 (という事から、レベルによっては適切な比率が変わる可能性もあるかと‥)
 (とくに注意すべきは、最大上限許容がレベルによって異なる点です)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:53 | Comment(0) | AVC-Q | 更新情報をチェックする
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