↓2)記稿.2022/11/21
> 神とて自分らの起源を知らない、人とて自分らの存在意義を知らない
> とくに人は、神についての奥行きを知らない、スキル付与教会とてそこは同じ
‥その異世界では、年頃を過ぎると勝手に適性が身に付いて
それになんとなく気がついている者とそうでない者とに差が生じていた
そこに疑問を抱いていたのが、有力な鑑定スキルを持った誰かだった
大衆の半数は、自分のスキルのことを良く理解していなかった
理解している者にしても、成人してすぐに悟るような者は皆無だった
それはステータスのような概念が無かったからだ
一方で、鑑定能力にも個々の差があり、有力な鑑定スキル持ちは、其をレベル差として認識した
つまり、多くの鑑定持ちとて、自分たちのレベル差についても知り得るところが無かった
‥その鑑定持ちが、王族か貴族か学者かは謎だが
鑑定持ちが鑑定持ちを募ってある事を調べ上げた
それが、特定年齢に達するとその日を境に
誰しもに何らかのスキルが与えられているという事実だった
それは、剣術やら魔法の類に職を持つ者達の多くに
ある程度の年齢を経てからの方が伸び代が大きいとされていた事への裏付け発見でもあった
「これは伝えるべきだろう」と考えた鑑定持ち派閥が教会としたスタイルを担ぎ出した
それを支持したのが王族か貴族かはさておき
鑑定は無料だったが、情報提供には契約に基づいたお約束があった
(とはいえ、大っぴらにやらないと民衆がその気にならないので口に戸は立てられない)
> その絶対条件とした契約とは
> 新しく見つかった鑑定持ちは、教会側に青田刈りする権利がある‥とかなんとか
> 喧嘩にならないように、地元領民のスカウトは地元領主優先、王様とてわがまま言えないなど
そして、一番に悩ましかったのが
それぞれのスキルには、加護を担う神が裏にかかわっており
人の側が、そのすべての詳細を把握するには難しいところがあり
教会としてスタートするにしても、やっつけ程度の柱の数を支持する形にせざるを得なかった
‥すると、人の側が勝手に自分たちに差を設け始めたようにしか見えず
なにかと神の間において、不満が漂うところとなった
そこで神々の側で話し合いが設けられ、次のような内容が取り決められた
・人に名を知れている神の加護には特定の制限を設けること
・名を知られていない神の加護には、問題にならない範囲で特殊な部類のスキルを与えて良し
とした調整だった
> だがしかし、その決定が人の側に降ろされる事は無かった為
> 時代がくだると、余りにもヘンテコなスキルに対して異端視する風向きが立つようになった
‥当然ながら、へんてこなスキルを与える側にも愉快犯なところがあった
(我の気持ちを代弁してみろ‥とかなんとか)
1-2)1
> ‥とまぁこんなところになると思いますが
> 地球の状況でこれをやらかすと、述べるまでも無く、炎上社会にもつれ込みます
‥魔物やら魔族やらの障害があればこそ
お互いに与えられたスキルで対応しましょうという空気にもなるわけですが
ただの競争社会で、そんなんやらかそうなら炎上なわけですね
(知らない方が、努力のし甲斐があって面白いとか何とか)
(そもそものファンタジー世界に競争概念持ち込んでんじゃねぇとかなんとか)
(まぁ肉を食らう時点で、そんなんピュアな妖精やらハイエフルだけの話っちゃ話っすけどね)
> では、スキル付与教会の財源は?
‥商人には、鑑定スキル持ちが多かった(ぶっちゃけ、商神の加護スキルみたいな趣があった)
今更の商人を教会側に引き込むには無理があったが、その子らは可能だった
そもそも当人達は、それのスキルに関して余り良くわかっていなかったのだから
教会に就いて始めて思い知らされたにせよ、自分一人では知り得ない情報を得られたことには
納得するところが多かった
‥ところが、教会側に寝返らない跳ねっ返り者がおった
教会は、モノの試しの脅しがてらに、彼の者にこう言ってみた
「ならば、君は商いでの儲けの一部を教会に寄進しなさい
そして商神様のお陰ですと言い回りなさい
そうすれば、この件については目を瞑り貴方の商いへの道を許しましょう」
ところが、はねっ返りはこう言い返した
「なんで俺ばっかそんな支払いをしなきゃならねぇんだよ、不公平だ、ふざけんなッ」
‥話は物別れになり、その者をただで還さざるを得なかったが
教会に就いたスキル持ちの多くが商人の出自だったので
この話の流れには大きな儲け話が隠れていたことに気がついた
‥教会とした繋がりを元に、スキル持ち同士がネットワークを組み
自分たちの繁盛を「商神様の加護のお陰です。私は日々コツコツと教会に寄進してきましたから」
と言い回れば、すべての商人が進んで寄進に来ること間違いなし(チョロい)
(実際は、教会に収支報告等の取り交わしに足を向けているわけだけど、アリバイ形成できる)
(寄進のコイン袋に報告書が入ってたりするわけだ)
(教会に就いていることを秘すれば、誰にもわからない)
(大きく儲けている奴らが、教会側だってわからないように工作もするわけだし、分かり難い)
そして、教会に就かなかった鑑定スキル持ちが、逆らって商いをしようとするなら
総力を挙げて妨害してやればいい、情報量の差から然したる脅威にもならないわけだけど
‥これには、商人の道を諦めて教会に就いてみたものの
財源が乏しそうな成り行きに無駄足を感じていた者も多かったので
あっという間に一致団結したとかなんとか(信仰心の勝利やッとかなんとか)
1-2)2
> ‥だが時代がさらに下ると、他国の鑑定持ち存在が気になりはじめ出す
情報は、教会憑きの商会からもたらされるにしても
教会として海外進出するには、後ろ盾が必要だ
それにしても、自分たちの持つ情報をわざわざ他国の知らないだろう奴らにも教えることになる
それに関しては、当然ながら様々な意見が飛び交う所だろう
一番の良策は、消極的ながらも、向こうから布教を申し入れてくることだった
そしてこう述べ立てれば良い
「すべての人は、神から授かるスキルを正しく知り得てこそ、全体としての繁栄に繋がるのです」
‥とかなんとか
‥なので、まずは商会として進出して、その国の鑑定持ちを囲い込み
商会としての繁盛を、教会への寄進のお陰と言いふらせば、自ずと向こうから転がり込んでくる
という気の長い話に落ち着くことになる
‥仮に、他国の鑑定持ちがこちらの思惑を察知しようと
その頃には、商売としての立ち位置やら利益云々の差から身動きなんざしようがない状況だろう
問答無用で鑑定スキルのネットワークに参加せざるを得ないのだ(とかなんとか)
国の富を左から右への一方通行でもやらかさない限り、それに疑問を持たれるなんてまずない
目的はあくまで鑑定持ちを囲い込んだネットワークの独占という事になる
(様々なスキルに関する調査こそ、王侯貴族を煙に巻く為の方便くさい扱いになるわけだが)
(まぁ教会としての地盤固めとしても外せないわけだけど)
(教会として魔物被害等への炊き出しを僅かでもちょくちょく見せるなら誰も疑いを持てない)
> するとまぁ、一枚噛みたくなる貴族連中がぞろぞろと動くわけですな
> 「どうしてこいつらそんなに加護が強いんだ、不公平だろうがッ」とかなんとか
‥それはそれでひと悶着描けそうだけど
武器の融通等ですでに無力化されてるところがあるので、戦に発展するか否かといえば
確率として低いだろう
あくまで武器の流通は、対魔物であって、対軍ではないとかなんとか
(ぶっちゃけた話、貴族としては邪魔な存在と化する一面性を合わせ持つ)
‥無駄に暴れさせたい作風作家としては、やりずらいとかなんとか
そんなこんなで、お約束のように鑑定持ちが少ない世界設定するわけですね
そんなこんなで、思慮を欠いたように地球風で糞な宗教観上等だったりするわけですね
(そちらに転がる可能性にしても十分に考えられるわけだけど‥)
(まぁ作家の好みとする世界観の話の枠なんで、あくまで参考に)
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