2023年04月13日

【ネタ文学】異世界に有史の大航海時代を前提にする意味ぞ無し

記稿.2023/04/13

 有史の大航海時代とは、15世紀半から17世紀半に相当するわけだが
 ペストのような課題が付きまとわなかったとしたら
 その進捗はもっとはやかったかも知れないし、それ程に変わりばえしなかったかも知れない

 一番の違いは、医学的な進捗をそれ程に見せ無かったと‥予想される
 それならば、切羽詰まることも無く、大航海とした様相は、もっとのんびりだったかも知れない


> 其を異世界に当てはめると、魔法があるのだから
> そりゃまぁ医学的な見解は、描かれている想定ぐらいで丁度良いのだろう


 ‥だがしかし、異世界での中世観のそもそもは
 有史の大航海を前提に含んだ認識が絡んでいるのだから
 舟の発達の度合いには、自ずとした疑問符が付きまとう

 例えば、中国の農工民の場合
 親が揃って海岸部に出稼ぎに行くので、内陸山岳村の景色は取り残されがちだった

 これを異世界ファンタジーに当てはめると
 領主は働き手を奪われてしまうのだから納得の行くところでは無い
 (なので、必ずしも海岸部有位とした解釈を持ち合わせない)

 (大々的な船への投資は、積極的に無かったように思われる)

 (戦争用途では考えられるにせよ、木造船の風化が早いと、樹の確保が大変になる)
 (結果的に、海軍の保持は大変だったはずである)
 (スペイン艦隊が再建できないとか、ローマ帝国海軍がそれ程でも無さそうとか‥そんな感じ)

 (そもそもが石文化だし、家からして、木より石だったわけで)
 (そんなに船をばかすか造れたら、西洋圏のゴールドはもっと早い段階で空っ穴だったはず)


 ‥とはいえ、舟で運んだ方が効率が高くなるのはゆずれないともなると
 大河周辺での文化差は、かなり大きかったことに成る
 (だが西洋には、そこまで差が発生するような大河は無い)
 (そのせいの憧れからだったのか‥近代に入ると運河建設には積極的だった様相だ)


> その辺の差を理解して、織り込んで来る異世界ファンタジーはまだ少ない


 ‥そもそもが馬車文化として織り込まれてくるので
 河川利用とした話を盛ろうとすると、反って怪しくなる

 ‥さらに山岳部からの輸送を馬車に頼るのも粗末な話で
 異世界であれば、馬に変わりうる動物が居ないのではお話にならない

 ‥ワイバーンを飼いならしておいて、空軍を創設するぐらいなら
 ワイバーンを用いた特急便とした隊商が存在したって不可解ではない
 (だがしかし、魔法袋とした概念を持ち出すと馬車でも十分と化す)
 (魔法袋と合わせるとさらに大量輸送が可能だが、ワイバーン飼育としたコストは馬鹿にならない)

 なので、大型の草食獣利用の方が無難に見えてくる


> 諸々のバランスを考えて、中華やお江戸並の人口比で描きたいなら
> それこそ大河文化やら運河文化を積極的に示さないのでは、お寒い内容に陥るという事らしい


 ‥だがそれはそれで、北と南で食文化に違いが起こりやすくなるので
 飯が不味い印象を持たせようとするのは、勘違いも甚だしい所となるだろう

 大航海時代のそもそもは、海を隔てた異国からのうまい飯文化の流入でもあったわけで
 河川文化に恵まれるところが無かった西洋では、其を代替にして漸くに手にしたように思われる

 (ならばだろう、河川の短い国家としての英国の飯感覚は最悪だった裏付けとも言えそうだ)
 (河川が短いと生態系の規模も小さい且つ島国だったので、尚更だった‥その上商人がケチだった)




> 「ファイアーピストン」を知ってるか?


 ‥是を知っちゃうと、火起こしネタがアホらしくなる
 (ゴム圏らしい発明品だったとでも述べるべき目から鱗の一品)

 ‥「戦国小町苦労譚」で紹介されているのだが
 ゴムが無いと絶対に無理なはず!!!(一晩で量産とか絶対に無理ッ‥しかも戦場だし‥)


> 日本の昔の手鞠は、ゴム製では無いのに、どうしてもて囃されるほどだったんだ?
> 鹿の皮ってそんなにも弾むのかよ?(隠れた技術がそこにあるくさ)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:24 | Comment(0) | ネタ文学 | 更新情報をチェックする
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