向宜詠吟.2023/04/24
僕と君の間には断層がある
僕ら君らの間には断層がある
否、僕と君、僕ら君らの関係性こそが、断層との向かい合いだった
そのように宿命付けられていたかのような断層とも云える何かだった
その手の断層に気がつくことを以て、私たちには自我が在るのだと示したのだろう
そしてなぜか傷付いている‥とても不思議なことだ
(次の瞬間には「なぜ断層は有るのか?」を不特定な自我に問い掛けても居よう)
(さらに断層を否定して「無い方が良い」と叫んでもいるのだ)
‥お陰で
誰だろうと「愛」とした響きと向かい合う時
断層の高さをずらさむとして平たく戻しするよりは
造成工事のように、うわべだけミンチに混ぜ合わせることこそが「愛」と言いたげだ‥
でもそんなミンチな融合を愛だなんて思うのは勘違いも甚だしい
僕と君の右半分と左半分とを分けあって引っ付けたような合体なら
まだまだ僕と君とした形を残していそうではある
上半身と下半身の上下交換としたヘンタイ的な交換のそれでも、残そう意図は見られるかも知れない
でも、どんどん細かくしてしまえば、元の形なんてどこにも無くなろう
そんな状態ともなると、どんどんミンチな方向になってゆく
何でもかんでもグチャマゼの料理に、万人受けするほどの魅力が伴わないように
ミンチな融合方向に、愛なんてあったもんじゃない
(世界中でインスタ映えとはこういう方向と解したら、全部クローンに見え出すみたいな)
‥ならば
私たちが平和を理想として国境を廃し
民族交流とした効率・能率・利便性の追求の結果
ハードからソフトのグチャマゼとした均一性‥つまり統一化を好しとしたとて
つまりは飽きてしまうから新しさを求めることになる
時にはレトロな扱いをしつつ持ち上げたりもしているではないかッ
つまりは国境を廃したからとて、永遠に親善感情を満たせるものではないのも道理だろう
(王族同士で親戚になったからとて、派閥に分かれて骨肉の争いをやらかす人らなら尚更だ)
(所詮は、ハードやらソフトの統一後の経過と同質なのだよ)
(なぜか、諸々としたやりたがりからの問題事象の発生が止まらない)
だから、こう考えざるを得ないのだ
僕と君とが、僕ら君らとが
断層として向かい合う時、そこには、何かが湧き出てくる
そうだ、其を「断層流」とした風なり水に見立てるとしよう
その湧いてきた風なり水の質とやらが
通常と違っていて良質に思えたなら、そりゃまぁ一緒に居てみるのもありかもね‥と思うにせよ
湧いてこなくなったらその関係はお終いって事にもなる
それな「非日常」を
‥お終いにしたくないから、事前的にミンチレベルにて個々に確認を求め合うようになった
(質がお高い同士なら、質もお高くなるに違いない‥どうにも監視社会趣向だった‥)
(私たちが科学とやらに触発されて、ちょっとは賢く見えたとて、その辺はとても脆い)
‥そしてこうにも、尊重し合うようになった
‥出会い頭に何も湧いてこないなら‥何の価値も無い‥(利得上等)
(ゆえに初対面での印象だけは外せないみたいな)
さて、折り返して思慮してみよう
枯れてしまったどうしようもなさにしがみついて‥
それで、毒しか噴き出さない反転が起きてしまっているのなら
他者との関係においても変化があるはずだ‥そうは思えないだろうか?
(そう考えてみるのも有りに思うわけである)
‥でも不思議なことに
お互いに「愛」という鎖やら「思い出」に縛られて、其は裏切り行為だと言わんばかりなのだろう
だがいつまで其れを続けるというのだろうか?
そんなのは愛では無い、ただの「プライドバイアス」だった‥に果てかねないお粗末レースだ
昔に断層として得られた歓びは、断層流とした甘美で得られたそれは‥たまたま‥だった
そうだ、所詮はたまたまだったのだろう
そのたまたまに縛られているのは、本来的(自然体)とはとても思えない
そこで止まっていては、所有行為・搾取行為とした目的性へと依存性へと色褪せていくだけだ
ならばこそと切り替えはやく
湧いてこなくなったら来なくなった勢いで‥破綻ありき偏見ありきにもあった
そちらのほうが賢いとしたあざとさをも見せてきた
(私たちの国家交流にしたって、未だその範疇だ)
だがしかし、私たちの多くは、所詮プライドバイアスがゆえに
格を落としたくないとばかりで‥位階に縛られた如しだ
右から左を選ぼうと、左から右を選ぼうと、本当の意味で次を選べてなど居ないのだ
(それこそ、非日常とした‥たまたまには程遠い)
‥多様性とした愛許を問うなら
プライドバイアスとした鎖で縛り合うことになんら意味など無い
この断層流が一番に甘美で俺のモノだ‥俺のモノにしたい‥等の考えを競い合う方が危うし
そのような獲得上等に、競争上等に、愛も自由もどこにも無し(そう考えるべきだった)
向かい合っても、何ら湧いてこなくなったのなら、距離を置くのは心理なのだからまぁしょうがない
距離を置くだけで済むはずなのに、揚げ足取り大会と化する世界と言う奴は、どうにも謎めいている
(そもそもが人権云々にかこつけた訴訟ありきだからなあ)
(秘密をばらされたくないバイアスを武器にしてしまえる心理世界ともなれば尚更に危うし)
(自らの失敗やら損失を恥じて隠さんとして「始末(改ざん)してしまおう」だなんて危うすぎる)
(弱みを握って強請り盗ろうとか‥まぁそういう類の断層流たる悦も居るのだろうけれど)
> うた詠み終わります、ありがとうございました
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