2023年05月16日

【翻訳脳】「を」と「が」の違いが見えると随分と違う

記稿.2023/05/16

> 「お前を欲しいと思ったからだ」
> 「お前が欲しいと思ったからだ」


 ‥英語だと「I want‥」なんちゃらで始まりそうな台詞ですが
 真に受けて、日本語まで「主体+は、が」翻訳すると大分違うわけですよね

 (thinkで攻めるか、wantで攻めるかでも違うわけですし)


 ‥私が欲しいと思ったのがお前なのだから
 「お前が欲しい‥」では、通じても
 そこから台詞を盛りだすと、違和感ありありになる
 ここが日本語の恐ろしい所でして、乱れていく経緯なわけです

 ‥お前が欲しいのは何ですか?
 「お前が欲しいのは私のはずなのだが?違ったかな」‥みたいな

 (どうにも、上から目線なんですよね「お前が欲しい」としたふっかけ自体が‥)


> 「お前のその馴れ馴れしい態度を叩き切ってやるッ」
> 「その人を舐め腐った態度が、気に食わないんだァ」


 ‥上が従来の日本人気質で、下がガッツの台詞です
 これもまた、「主体+は、が」とした構文構成しか頭に無い口調でーす

 いやいやいや、役者側の止めと吐きとした抑揚を狙うなら、変化もありですが
 校正目線で考えていくと、古風なストレート口調も有りなんですよ

 まぁ頭に血が上っている所で、グリフィスに負けちまった場面なので
 古風にやり過ぎるのも、ピンボケっちゃピンボケなんですけどね


 ‥「貴様のその腐った性根を叩き直してやる」が本則なので
 まぁ上段者立場に多い、礼を欠いた奴に対する怒たまに来た台詞ですからね

 (文体には、「この私が天に代わって」とした文意が隠れていたりするわけですが)
 (白黒ハッキリさせたいネイティブ感だと、伝わらないのでしょう‥知らんがな‥)


> つまりなにが言いたいのかというと
> 翻訳し易さ狙いで日本語のそもそもを後まわしにして、英文優先脳ばかりだと
> 漢文から培ってきた日本語のそもそもが滅びますよ‥と警告したいわけでーす


 もとい、その逆で
 頭を切り替えて、柔軟さを獲得できれば、英語理解も進むかも
 (だがそれは、自分の中の丁寧で素直な日本人とのおさらばかも知れん、そうで無いかも知れん)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:57 | Comment(0) | 日記/2023 | 更新情報をチェックする
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