2023年12月29日

【エンコードレシピ】AVC-9801 Trellis(優恋里小扉のトレリス使いだほぃ)

↓13)記稿.2023/12/22


|唐草も格子も垣も柿落葉 掃いて清めて狙いに美あり
|ありがちな格子に染まる秋夕垣 通りすがりの景色ぞ赤き
|赤き映ゆ暮れ染む空とコスモスと旅路の雲も風に躍りぬ
|縫うように折り込めたくて秋の旅 味覚の旅に変貌しつつ

|見上げても飄々と柿落葉 歩み来て淋しき影法師
|詩得られず小さな秋のゆくえ追う 積もり積もりて雪の足跡
|後戻り利かぬ吹雪の道の先 踏ん張らずんば死を詠みにけり
|理不尽に尽きること無き春の音 巡るめくるに慈悲ぞ宿らめ



※2023/12/29修正情報:BD(480i)の下処理を誤っていたので修正しました。




> 用意して頂くアプリは、XMedia Recode 64bitの最新版でOKでしょう。
> 但し、インストール版を推奨します。
> (DDR4以上のマシンと強力な2D性能を伴うグラボがポチぃでしょう)


 ‥今回対象になるのは
 480i → 解除60枚構成576pアプコン
 1080i → 解除60枚構成1080p
 1080p → 60枚構成1080p
 1080 → 解除を含む60枚構成720p or 576pダウンコン‥になります


※ 1472×1080pタイプからのダウンコンは、720pを諦めて「720×576p」になります。

※ その昔のブラウン管テレビは、同じ色を再現できないなどと揶揄されていました。
 デジタルの世界にも、そんな状況を編み出してこそ「真空管捻り込み」と表現して良さげでしょう。
 ‥ヱ‥なんのことかって、まぁそのですね
 同じ設定で繰り返しエンコードしても同じ結果を得られないんです。
 同じ設定なら、同じ値のファイルサイズを示すはずなのに、同じに成らないんです。‥あれれ?‥

> これはきっとエンコード内部に真空管現象を発生してシュミュレートしてるんだぁ

> いやいやいや、バグでしょ
> バグです
> バグです

> 何を言うか、バグが揺らぐように常に異なるファイルサイズを示して
> 丁寧に処理した後に安定的に終了するわけがないん
> これこそがまさしく「真空管捻り込み」である!

> いやいやいや、バグです


 ‥てなところで‥レシピにしてみました。



1-13)1 インターレース解除

> まずは下ごしらえをするでし。


◆ 解除対象ソースの際は、インタレース解除項目の目のチェックを外す。

 使用するフィルター:libav Deinterlace
 インターレース解除‥メディアン

 ※ ブレ駒を減らしたいなら、別アプリで奇数枚と偶数枚に分け出して、組み合わせて見ましょう。
   とても地雷な作業の割りには、場面によってはエッジが目立ったりと踏んだり蹴ったりなので
   サクッと、メディアンを用いて60枚構成にします。



◆ クロップ/プレビューにて

※ 動画エンコードでは、解像度に奇数値を取り扱いできません。
 並びにインターレースの際の絶対条件に、32×32のマクロブロックで割り切れる用があります。

 ‥なので、480iの際は、1088解像度を縮めてインターレスをやらかすので
 1088解像度までデータを埋めておかないと、上下どちらか片方の黒帯付きになってきます。
 ‥なので、480解像度だからとて、2.25倍しても元の映像とは別物どえす。
 さらに述べると、横幅にも黒帯を噛まして比率調整してあるようです。
  (他にも色々と謎めいていますが、そういった工夫都合を見てとれます)

解除DVD480i内部4:3の場合
 幅:720 [2]
 高さ:576 [2] ← 此処とアスペクト比を変更することで、横解像度も同時に内部拡張します。
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:カスタム【1.36296296‥】‥(手動で打ち込み)1.362963に自動繰り上げ‥
 アスペクト誤差:-2.2222…(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり‥
        :0.0494(BD480iタイプで、アスペクト比1.363636‥で編集されてある場合)
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 720×480

※ 1472×1080=1.36296296296‥を基準にして踏襲しないとパンの動きが怪しくなります。
 (でも実際は、黒帯やら伸ばして1472×1088でインターレースしてあるのに不思議どえす)
 (インターレースの都合と表示解像度の都合に、微細な違いが伴う所以でしょう)
 ‥ちなみに、この手の480iには
 予算からか、フィルムぶれを一括した強制位置戻し整理してなかったり
 黒帯を用いず、規定の704カット位置を無視してフルサイズでエンコードしてあったりと
 いくつかのタイプが見られます。なので、違いを吸収する為の全部盛り大作戦にあります。
 その際の比率の調整が(1.36296296‥)でもあるのです。お間違いなく。



解除BD480i内部4:3の場合
 まず、クロップのフィルターにて、左右を8ずつ切り取る指定をします。
 (横解像度を720から704に切り落とす‥)
 すると↓の欄が704×480に変化を見せるので、768×576に書き換えます。

 幅:768 [2]
 高さ:576 [2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:4:3‥(手動で切換)
 アスペクト誤差:0.0000…(自動調整値)‥に整っていなかったら打ち間違いあり‥
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 720×480

※ DVD480iのそれと同じにやると、ズームの動きに怪しさが伴う事からの修正になります。
 とくに上下のどちらか一方が黒帯に無いエンコード状況の場合は
 とくにこちらの方に当てはまる可能性が高いでしょう。
 (DVD480iでも同じエンコード状況なら、こちら適応の可能性有りでしょう、その逆も然り)



解除480i内部16:9の場合
 まず、クロップのフィルターにて、左右を8ずつ切り取る指定をします。
 (横解像度を720から704に切り落とす‥)
 すると↓の欄が704×480に変化を見せるので、1024×576に書き換えます。

 幅:1024 [2]
 高さ:576 [2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:16:9 ← オリジナルのままにせずに指定し直します(何かが違う)
 アスペクト誤差:−2.2727…(自動調整値)
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 720×480

※ 480i(16:9)では、キッチリ両端を切り落とさないと正しい横幅比を得られません。
 すると704×480などという露わな解像度になってしまうので、1024×576に整えます。
 色々と試しましたが、BT.601に最適化されてしまってあるので、576解像度止まりとします。
 (上下どちらかに黒帯があるソースなら、尚の事、縦比の復旧が不能で、骨折り損でしょう)
 (あと、フィルム映画のビスタサイズも、こちらの下ごしらえに落ち着く流れでしょう)



解除1080i内部4:3の場合
 ‥まず一つ目のパターンに、普通に計算すると1440×1080でまるっと収まるはずなのだが
 フィルムの状態とやらがそれを許さないらしい。
 そこで上下を切り落とさざるを得ないソースもいてくる。

 それがどうにも、1418×1064から1920×1088に黒帯をかましてインタレースしてあったりする。

 なので、クロップのフィルターにて
 左右(502÷2=251)、上下(16÷2=8)ずつ端を切り落とす。
 すると↓の欄が1418×1064に変化を見せるので、1472×1080に書き換えます。

 幅:1472 [2]
 高さ:1080 [2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:カスタム【1.36296296296‥】‥(手動で打ち込み)
 アスペクト誤差:-3.1848…(自動調整値)‥に赤帯変化します。←(気にせず試しましょう)
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 1920×1080

※ されどソースに依っては、ソース側の1418×1064状態へのアスペクト比指定が想定外なのか
 パンの動きに改善をみせきらないソースも見られます。
 そういうのは、次のパターンでも改善しない模様です。



 ‥次は、内部1440×1080に整っているパターンです。
 インタレースもプログレッシブでも、内部構成が同じなら扱いも同じに成ります。
 そのまま16:9もありですが、黒帯を付けたままだと
 ビットレート割り振りに納得しかねるので、1472×1080にして解除エンコードをやらかします。
 (字幕のある際は1920×1080(16:9)との二択どえむ)

 そんなこんなで、クロップのフィルターにて
 左右(448÷2=224)ずつ端を切り落とす。
 すると↓の欄が1472×1080に変化を見せます。

 幅:1472 [2]
 高さ:1080 [2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:【1.36296296296‥】‥(手動で打ち込み)
 アスペクト誤差:-0.0000…(自動調整値)‥に変化します。
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 1920×1080


 ‥さらに、FHDテレビ放送用の解像度があります。
 16:9を1440×1088iにてインターレースする規格なんだとか
 その際は<解除1080i&1080p内部16:9の場合>と同じで十分に思われます。(未確認どえす)


 ‥フィルムタイプ(1080p内部4:3の場合)の中には、なぜか
 1440×1080に収まりきらず、且つ1920×1080にも届かない中途タイプを見かけます。
 まぁそういうのも<解除1080i&1080p内部16:9の場合>と同じで十分に思われます。


解除1080i&1080p内部16:9の場合

 幅:1920 [2]
 高さ:1080 [2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:オリジナル× → ◎16:9(嫌々せずに手動にて切り替えます‥何かが違う‥)
 アスペクト誤差:-0.0000
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 1920×1080


 次に1920×1080(16:9)をダウンコンする場合です。
 1280×720と1024×576の二つになります。

 幅:1280 ; 1024[2]
 高さ:720 ; 576[2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:オリジナル× → ◎16:9(嫌々せずに手動にて切り替えます‥何かが違う‥)
 アスペクト誤差:-0.0000
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 1920×1080


解除1080i&1080p内部4:3の場合のダウンコン
 ‥これがまた曲者でして、フィルムスキャンタイプは720pでも問題を出しませんが
 ビデオテープからアプコンしてあるタイプになると576p止まりでしょう。
 これもそれもTrellisの影響にあるように思われますが、なんとも解りません。

 ‥あと、黒帯を付したままに16:9で、1280×720に出す方法と
 黒帯をカットして1472×1080から(1.36296296‥)比にて1280×720で出す方法の二つを
 挙げられますが、1472×1080で出した場合とを比較すると、どうにも芳しくありません。
 どちらかというと↓になってきます。

 幅:720[2]
 高さ:576[2]
 スケーリング:双三次スプライン
 ディザリング:自動
 アスペクト比:カスタム【1.36296296296‥】‥(手動で打ち込み)
 アスペクト誤差:-0.0000
 拡大:なし
 □ アスペクト比を保持
 1920×1080

 ↑に対してビットレートを720pダウンコン並に(149^2)にて盛るのもありでしょう。


> 下ごしらえは、以上でし。


※ 「双三次スプライン」必須です。(他を選択すると、誤差から色のむらむらが出ます)
※ 「mp4」からのエンコード必須です。(mkvからだとキュルキュルが減ります‥謎‥)



1-13)2 一般

一部項目表記順‥480iソース1080ソース

モード:変換
コーデック:MPEG-4 AVC/H.264
言語:なし
FourCC:avc1
Delay(ms):0

フレームレート:59.94‥(忘れずに切り替えましょう)
カラーモード:YUV 4:2:0 Planar 12bpp
レート調整モード:2pass平均ビットレート‥(諸々トラブルを嫌えば2passの一択)

ビットレート:
9801(99^2)‥ダウンコン用途(1024×576p、720×576p)
12321(111^2)‥480アプコン576p用途
22201(149^2)‥ダウンコン用途(1280×720p、1024×576p、720×576p)
39204(198^2)‥1472×1080(1.362963)用途
43264(208^2)‥1920×1080(16:9)用途

プロファイル:Hi10
レベル:6.2
プリセット:標準
Tune:無効
フレーム-パッキング:なし
Open GOP:□
キーフレーム間隔:1530

※ 480ソースの場合は、(15)にします。
 1080ソースの場合は、(30)にします。

※ 480ソースの際に、GOP距離を伸ばしすぎると色むらに繋がります。(絶対的な情報量不足)
※ 逆に、1080ソースのGOP距離を縮めすぎると丸くなりすぎて折角の輪郭をあまくします。
  時には、マクロブロック間に不都合が生じます。(ビットレート割り当ての不適正)


最小GOPサイズ:1
表示モード:プログレッシブ‥(ここをTFFに切り替えるとMBAFFを得ます)
スレッド:0
強制的に固定フレームレートのタイムスタンプを生成:オン



1-13)3 ブロッキング軽減

ブロッキング:オン
ブロッキング軽減 - 強度:
ブロッキング軽減 - 閾値:


※ 480ソースの場合は、ブロッキングを□にします。
 1080ソースの場合は、ブロッキングをオンにします。


※ この差は、480ソースだと補正の為の絶対的な情報量を持ち得ていないことに起因します。
 マクロブロックの端境の色選択を妄想的にしか補えず
 周囲の色を混ぜこぜにするだけに陥るので、其を避ける為にオフにします。

 (オンした場合‥ref値×参照フレームMixの影響を受けて全域に伝播して劣化します)

 ‥尚、動きがあるようで無く‥且つ480ソースの状況が非常に良好なデジタル系の際は
 (上下に黒帯を見ないエンコード姿勢は当然で、厳格な制作会社限定とも言えますが‥)
 オンでもさほど変わりばえせずに仕上がりますが、発色はオフの方がやや上に仕上がります。
 (その差は僅かですが、習慣的にも、混ぜ合わせない方が間違いやらかさずに済むでしょう)



1-13)4 B-フレーム

B-フレーム数:0
B-フレームモード:―
適応型B-フレーム:―
B-Pyramid:―
B-予測ウェイト:―
B-フレームバイアス:―



1-13)5 マクロブロック区分

適応型DCT:オン ; オン
I8x8:オン ; オン
I4x4:オン ; 
P8x8:オン ; オン
P4x4:オン ; 
B8x8:□


※ 1080解像度でエンコードしない際には、I4×4とP4×4を効かせます。(圧縮率確保)
  1080解像度でエンコードする際には、IとP共々マクロブロック8×8止めになります。(輝度確保)

※ IとPもしくはBフレーム間においてマクロブロック間サイズを違えると色むらに繋がります。
   ↑は、べき乗比構成をする影響に思われ
   均一さを保てぬブロック間での情報のやり取りの際に誤差が大きくなるからでしょう。



1-13)6 レート制御

VBVバッファサイズ:
352836(594^2)‥ダウンコン用途(1024×576p、720×576p)
443556(666^2)‥480アプコン576p用途
355216(596^2)‥ダウンコン用途(1280×720p、1024×576p、720×576p)
352836(594^2)‥1472×1080(1.362963)用途
389376(624^2)‥1920×1080(16:9)用途


VBV最大ビットレート:
793881(891^2)‥ダウンコン用途(1024×576p、720×576p)
788544(888^2)‥480アプコン576p用途
799236(894^2)‥ダウンコン用途(1280×720p、1024×576p、720×576p)
627264(792^2)‥1472×1080(1.362963)用途
692224(832^2)‥1920×1080(16:9)用途


VBV初期バッファ:0.9
可変ビットレート:9801.0‥(明るさ比:10000>100)

※ PC-9801とした記憶が呼び覚まされる値が、AVC-9801での目玉です。
 9801=99^2‥これはもう運命です。9ュン9ュンに9ュル9ュルしちゃうぞぃ‥みたいな
 (まぁさすがに1080iソースに対しては、9ュル9ュル回りきらぬでしょう)

※ 基本的に、規定最大値(100)止まりを固定とした扱いらしい。
 なので特殊な裏モードを機能させるには、
(9801.0)打ち込み後→「即予約打ち」の用有りになってます‥‥

 (尚、即予約打ちせずの際は、薄暗くて失敗した仕上がりを得るでしょう‥駄目駄目です)
 (なぜこんなにも違うのか?‥それが優恋里小扉まされりこぴだからでし)


量子化圧縮:0.6

先読み:999(規定最大値(250)本意らしく‥ファイル選択変更時に戻し書換えあり)
Lookahead Threads:0
Syne Lockahead:999(規定最大値(250)本意らしく‥ファイル選択変更時に戻し書換えあり)
MB-Tree:オン


※ 先読みは多ければ多いほど、メモリーを必要分多く使用します。(複数アプリ起動時には注意)
 (16GB程度のメモリーの備えが必須です)
 (エンコード開始時に、メモリー不足と判断すると、無言のエラーを吐くようになった??)

※ 先読みの規定最大値(250)本意とは
 只今操作中ファイルの際に予約打ち登録すれば、予約保持にて適用になりますが
 登録せずに別ファイルを選択クリックして戻ると、既定最大値(250)に上書きされちゃいます。
 ど忘れしていると、M.E.範囲(4)の不足分を補うこと無く俯瞰的にピンボケに仕上がります。


※ 先読みピント比は(フレームレート値×16.666666…)で、それの切り上げです。
 今回のレシピなら↓を得ます。

 60×0.999×16.666666…=(999)

 (なぜそうなのか?‥それが優恋里小扉まされりこぴだからでし)

※ 尚、ソース側のオリジナルに合わせず、変更した(59.94フレームレート)の方に合わせます。

※ なぜ、わざわざ59.94フレームレートにするのかというと
 まず、解除する際にビットレートを割り当てていると
 フィールド構成された噛み合わせが、噛み合わなくなり出すからです。
 その怪しくなった状況をサクッと改善し、自由にビットレートを割り振れるようにするのが
 59.94フレームレート選択なのです。
 (さらに480iの場合、576pにしてしまった方が盛りボケしません。)

※ では、なぜプログレッシブソースに対してもそれをするのか?
 それは、デコード任せにしているとパンでカク付いたりするからです。
 24枚構成を瞬時に60枚構成するのは誤差が付き纏うお話で、高度な処理が求められます。
 だったら先にこちらで適正化してしまおうという作戦です。
 (キュルキュルサーチ位置職人の枚数だし調整は、どのデコード時処理よりも優秀どえす)



1-13)7 動き推定

M.E.範囲:

※ 先読みの限界突破をさらに精査した結果
 M.E.範囲(4)の方が、p4×4の都合を満たすのか、より正確に拾い出ししてくれます。
 (これも先読みの限界突破による合わせ技ゆえでしょう)
 (諸々とした数値も鎖動としておりますので変更の余地なしです)

シーン変更感度:89‥(キュルキュルサーチ位置職人)
M.E アルゴリズム:SATD Exhaustive Search‥(テクスチャー崩れ抑制効果有り)
サブピクセルリファイン:FUll RD
Chroma M.E.:オン

P-フレーム予測の重み:
無効(weightp0)‥MBAFF利用時
ブラインドオフセット(weightp1)‥プログレッシブタイプ用途
スマート解析(weightp2)‥インターレース解除タイプ用途


※ 今どきの映像はキラキラ表現が普通に採用されます。
 其を適正に表現するには輝度保持が欠かせません。
 無効は輝度優先(インターレース用途)で、スマート解析は激しい動きへの適性を見せます。
 ブラインドオフセットはその中間を賄うようです。
 ‥が、インターレース解除したブツに対してはスマート解析の方が安定的にあるどえす。(謎)



1-13)8 量子化

量子化最小値:10
量子化最大値:69
量子化最大値(Delta):4
IP比率:1.4
PB比率:1.3
彩度QPオフセット:0
輝度量子化のデッドゾーン(Inter):21
輝度量子化のデッドゾーン(Intra):11
AQモード:暗いシーンのバイアスを自動分散
AQ強度:1.0‥(固定:デフォルトが一番)


※ AQ3=暗いシーンのバイアスを自動分散
 (ビットレート謎めく調整比と鎖動して、輝度の正確な保持をするご様子にあります)
 (平たく言うと、マクロブロック単位での輪郭部分のビットレートのやり繰りです)
 (それの輝度を周辺部に合わせようとすると、より多くのビットレートを求めるうんちくです)
 (暗いシーンとありますが、謎めく調整比とのコンボで、明るいにも呼応する‥みたいな)



1-13)9 量子化設定

Trellis:常時
Psy-Trellis強度0.64‥ダウンコン用途
       :0.81‥同解像度&アプコン用途

※ ここが今回の目玉になります。ビットレート謎比と鎖動しています。
  (うんちくはお終いの方に載せました)

Psy-RD強度:1.00‥(固定:デフォルトが一番)

参照フレーム数:14
※ なぜか、ref(14)になると発色のピークを得ます。

ノイズ減少:0
※ すっかり忘れていましたが、この項目はブロッキング軽減との二者択一です。
  ノイズ多き480iソースに対してどんな挙動を見せるんでしょうかね?
※ ちなみに、480iをBT.709にアプコンするとノイズが目立たなくなる傾向にありました。
  そんな感じでしかないなら、それ程に良いことにはならない悪寒でしょう。ボケるだけ草。
  ‥以前に、たまたまの数値構成の際にスベスベになりすぎたウルトラマンを得た事がありました。
  いつもと違う様相に歓喜しましたが、そういった方向を狙えるならまぁ楽しめそうですけどね。

参照フレームMix:オン
CABAC:オン
DCTなし:オン

Fast P-Skipなし:□
心理的エンハンスなし:□
PSNR算定:□
SSIM算定:□



1-13)10/ビデオユーザビリティ

ビデオ形式:指定なし
カラー優先度:SMPTE 170M or BT.709
行列係数  :SMPTE 170M or BT.709
伝送特性  :SMPTE 170M or BT.709

※ どちらかと言えば‥「SMPTE 170M」もしくは「BT.709」を刻印しましょう。
  ‥解像度ルールで
  SMPTE 170M(BT.601)は解像度720未満、BT.720は解像度720以上1080程度の対象です。



1-13)11 テレビ設定

映像メニュー: リビングとユーザーの基本状況(ゼロ値とした中身)は同じです。

※ すべて±30からの差分になります。
±の幅が違うテレビモニターの場合は、比率を割り出して試してみましょう。
※ 調整には、RX550と19型HDテレビ(IPSパネル)を用いています。
(大型テレビの場合、基本的なバックライト等の発光が強めなので、その際は勘案して下さい)


      :好逸リビング   好逸ユーザー
       (16:9)用途  (4:3)用途
バックライト:(  4)    (  6)
ピクチャー :( 28)    ( 30)
黒レベル  :(−20)    (−18)
色の濃さ  :(  1)    (  3)

色合い   : (  9)‥‥共通
シャープネス: ( 24)‥‥共通

液晶AI  :   オン‥‥共通
色温度   : (  高)‥‥共通
ビビッド  :   オン‥‥共通

超解度   :   オフ‥‥共通
NR    :   オフ‥‥共通
HDオプティ:   オフ‥‥共通

明るさオート:   オフ(夜),オン(昼)‥(自動のままだと発色が希望通りでない場合あり)
テクニカル :    切


※ エコナビ(オン)必須‥(他のモードとの兼ね合いから)
※ 色が出てこないと思ったら、「エコナビ」のオン・オフを確認しましょう。(ここが鬼門)



※ 調整値のうんちくを参考程度に載せておくと(記憶の半分は朧ですけど)
色温度(中)と色合い(4)が呼応しているので、そこから色見本等と睨めっこで目で確認したら
黄金比の3差と5差に飛んでいた。(中,4)(中高,7)(高,9)
そこから諸々と確認したあと‥
色の濃さの増分に対して、ピクチャーの色温度毎の基本値に追加比を加算する用があるらしく
そのピクチャーの色温度毎の基本値を
なぜに(16)(21)(26)としたのかはうろ覚えだが‥見る限りでは5ずつ足してある‥
色の濃さ(1)に対して1:2で、ピクチャーの値を追加した記憶ははっきりと憶えている。
あとは、増やした値分だけを双方に足すだけとしたのがユーザーの値だった。

※ 先にスタンダード色温度(中)とリビング色温度(高)で揃えてから
その間をダイナミック(中高)と想定して、バックライトと黒レベルの値の半分を
当て込んでハマったのはたまたまだったと記憶する。(ピクチャーの値もそうだったらしい)

(そもそも、リビング&ユーザーだと(中高)調整が難航して謎だった記憶がある)



1-13)12/クロップ/プレビュー

 ‥クロップ/プレビューには
 Video項目の隣にAudio項目があります。
(作品ごとに音量の差はあるので、常に一定に整えたい用途にはお好みでどうぞ)

 ‥尚、調整しない場合、AC3では、ソース毎にバラツキが出て唖然としちゃいまーす。
 その調整を省いて楽をするには、テレビ側の音声バランスを設定し直せば良いんです。
 それの調整値が↓になります。

 AC3でコンテナする場合の参考


 ‥保管目的にロスレス音声をmp4にコンテナしたい際に、複数コンテナでは増量確実です。
 その際の候補に、DTSでのコンテナが挙がりますが、DTSに置き換える際には注意が必要です。

 ‥XMedia RecodeからのDTS置換は、lossyに制限される模様です。(wavとは扱いが違う)

 基本的にコピペであれば、DTS24bit(2304Kbps)でもロスレス移動できますが
 XMedia Recodeでは、始めから再エンコード指定できない扱いです。



 ‥テレビUSB挿しを前提にしていませんが
 59.94フレームレートだと、それなりに負荷があるので
 AC3の576 Kbpsは、軽さとしてのベストでしょう。(※MP4エンコード時)
 (近頃のXMedia RecodeはAC3の項目が増えて好かんかったが、各値はデフォルトで良いらしい)



1-13)13

> では、即見まとめです。


・ダウンコン(小)‥‥(ほとんど需要は無いが、UHDからの過去風映像出し用途にて再調整)

 60枚構成1024×576p(16:9),720×576p(1.36296296‥)
 SMPTE 170M、GOP(30)、ブロッキング軽減(有)、マクロブロック4×4
 1080p→weightp1;1080i→weightp2

 800000÷81=9876.543209876543‥‥の平方根≒(99)
 {1:36:81}0.64
 9801(99^2):352836(594^2):793881(891^2)



・アプコン‥‥(480ソースが、予想を超えて美麗に仕上がる)
 720×576p(1.36296296‥)、704×480→1024×576p(16:9)
 SMPTE 170M、GOP(15)、ブロッキング軽減(無)、マクロブロック4×4、weightp2

 800000÷64=12500の平方根≒(111)
 {1:36:64}0.81
 12321(111^2):443556(666^2):788544(888^2)



・ダウンコン‥‥((小)より発色好いが、ビットレート比で較べると悩ましい‥そんな差どえす)

 BT.709、60枚構成1280×720p(16:9)
 SMPTE 170M、60枚構成720×576p(1.36296296296‥)
 GOP(30)、ブロッキング軽減(有)、マクロブロック4×4
 1080p→weightp1;1080i→weightp2

 800000÷36=22222.222222‥の平方根≒(149)
 {1:16:36}0.64
 22201(149^2):355216(596^2):799236(894^2)



・解除含む60枚構成1472×1080p
 BT.709、GOP(30)、ブロッキング軽減(有)、マクロブロック8×8
 1080p→weightp1;1080i→weightp2

 9801×4=39204の平方根=198
 {1:9:16}0.81
 39204(198^2):352836(594^2):627264(792^2)



・解除含む60枚構成1920×1080p
 BT.709、GOP(30)、ブロッキング軽減(有)、マクロブロック8×8
 1080p→weightp1;1080i→weightp2

 9801×4.444444‥=43560の平方根≒208
 {1:9:16}0.81
 43264(208^2):389376(624^2):692224(832^2)


> これ以外のビットレートを選びたい場合


 ‥まず、VAVビットレート最大値(800,000)を
 4,9,16,25,36,49,64,81,100,121,144‥としたべき乗値で割ります。
 割った値を今度は平方根にします。
 その平方根の端数を切り捨てて整数値に丸めます。

 ‥(その整数値^2)をビットレート値に据えたい所ですが
 {VBVバッファサイズ:VBV最大ビットレート}の比率を{1:4}にする際に
 Psy-Trellis強度との鎖動が絡む事で、端数となり
 (その整数値^2)のべき乗値に奇数値を使えない場合が出てきます。

   ‥VBVバッファサイズをVAV1と置く。
   ‥VBV最大ビットレートをVAV4と置く。

   同解像度&アプコン用途の場合‥‥VAV4÷VAV1=1.777777‥→1.777777‥×0.81=1.44
   ダウンコン用途の場合‥‥VAV4÷VAV1=2.25‥→2.25×0.64=1.44
   (0.81)(0.64)は共に、用途向きとしたPsy-Trellis強度の値になります。

 (1.44)とした値の意味を推し量りかねますが、(1.44)を基準に置くと不思議と整います。


 ‥尚、基本的なバイアスとしては
   解像度の高い方が輝度が明るめになります。
   ビットレートの多い方が輝度が明るめになります。
   VBV最大ビットレートの多い方が輝度が明るめになります。
 (これらはあくまでバイアスです、バランスによってはまた違ってきます)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 10:06 | Comment(0) | AVC-優恋里小扉 | 更新情報をチェックする
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