2023年09月19日

【ネタ文学】異世界をそれこそファンタジーらしく平和に描く為の着眼

記稿.2023/09/19

> まぁ所謂、魔王存在に対抗しようとすると
> すべての王家は脳筋火力主義にどハマります
> すると、戦をする為に税金を搾るという搾取構造から逃れられなくなるどえむ


 ところが、程々に安定した平和をもたらすには
 その国主らが、脳筋火力主義ばかりでは困るわけです(戦争すりゃ人死ぬし)

 それこそ、国王として君臨する中に、土木チートとした天才が必要です
 その手の才を受け継いだ王族が必要です

 国王が、王家が、何でもかんでも土木チートを駆使して国の母体造りをやってしまう性格なら
 その税金は、確実に市民の見返りとして反映する事でしょう

 (但し、土木は見た目としての仕事に見映えはあれど、終わってしまえばそれまでです)
 (王様がその後にも土木として仕事を斡旋するよりは、アートに内職して貰う方がルネサンスです)
 (古代の其の代表は彫刻です、それもなぜか巨大彫刻でーす‥土木工事と変わらねぇ‥)


> ここの発想の切換をせずに
> 魔王問題云々といつまでも抱えていては、胡散臭いファンタジー止まりのままどえす


 地下資源採掘とした文化の代替としてダンジョンがあり
 脳筋火力が頑張らないとスタンピードが巻き起こるとした筋書きは
 城郭文化を必然とする意味でもとても重要‥

 それに、土魔法によるアート文化を加え繋げることで、貴族の装飾好きもそれっぽくなるどえす

 但し、土魔法の辻褄として土魔法師の魔力量は、火魔法師の魔力量より平均値が倍以上とした
 バランス感覚が求められてきます(そういう辻褄が重要)
 なので、土魔法師は攻撃力が無いそれを、創意工夫で日夜魔法使いらしく切磋琢磨する‥みたいな

 衛兵やら近衛兵とした脳筋火力派は、絵に描いた様に警備や訓練とした名目で褒賞を得られますが
 土魔法師の場合は、土木を主体とすれど、それをずっと続けられる辻褄に無いのだから
 別の所で切磋琢磨する必要になるどえす(ぶっちゃけ器用貧乏なんでも屋)

 無論、この感覚やら才覚が、王様や王家の側にも無いと成り立ちません


> つまり、本来の異世界とは
> 脳筋火力主義VS土木&芸術上等主義の入り込んだ押し合いへし合い中世風みたいな
> ‥神世とした暮らしをしていた所に魔王登場みたいな流れくさいどえす


 現代社会で言えば「魔王」=「軍事科学」でしょうね
 (儲ける脳にしか無き科学なんざ魔王も同然だ)


 だがしかし、その土木云々‥有るべき役回りをドワーフという種族で片付けてきたわけですから
 思考停止に陥ってきたどえす

 そこのドワーフとの違いを演出しようとすると、そりゃまぁ、寿命の長さから
 熟練したドワーフのそれは、それこそお婆ちゃんの知恵袋みたいな取り扱いになるでしょう
 (エルフにしたって同じでしょう)

 其を逆に見れば、人の年齢と差無きドワーフやらエルフなんて人並みという次第でしょう
 でも、見た目の特徴が甚だしいので、お互いに交わりがたいプライドを抱え持つどえす
 (ヒト族の王家にしても、ヒト族同士が好いみたいな比重が高いどえむ)


> 歴史的な経過で問うなら、ヒト族の方が圧倒的に繁殖力が高かったので
> ドワーフやらエルフの影が薄くなるのも、織り込み済みだったみたいな
> それを阻害する効果を持ち合わせたのが、スタンピードみたいな


 魔王なんて無理して描かんでも、お調子者のチート火力馬鹿が居るだけで代替と禍する
 でもまぁその手の歴史が無いと、言葉として創出されないどえす(悩ましい!)


 (そういう社会構造にしてしまえば、難しいことを端折って描けるかも‥)
 (それにしたって、土魔法師たるアイデンティティーの投入は、その都度に欠かせまい)



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2023年09月18日

【ネタ文学】王国造りとは、土木のその後みたいな

記稿.2023/09/18

> 豊かな王国(王都)造りの第一歩とは、地形との出会いである


 ‥四神相応のイメージをお手本にするなら
 東に川が流れてて、南に豊かな土壌やら海が広がっていて
 北には陵丘とした高台を得られ、そのさらなる後ろに山々嶺々を讃え
 西に広がる余地がある

 ってな話になるのだろうけど


 ‥それは、木材利用を主体とした東洋でのお話で
 石材利用とした西洋では事情が少々変わってくる

 まず、地下に石材を得られないのでは、城塞の構築には時間が掛かる
 地下に石材を得られるなら
 計画的に掘り出すことで、後々的に地下水道を得られる(この差は大きい)

 だが、石材を得られる=地下水を得難い可能性を潜める
 なので、地下水道を張り巡らして流し、その上に井戸を設けて組み上げる感じだろう


> すると、その間の水源として川は必須であり
> その川の川下に向かって土壌が広がっていないのでは、食糧の確保が怪しくなる
> (両立した地形を得るのは中々に難しそうだけど‥日常だったくさい‥)


 始まりとしては、陵丘側に城を設けて城郭を築き(町:のちの貴族区域)
 その周囲に農地として(村)が点在するも
 後々的に城郭をその周囲に広げて、総構え風に二重の城郭を得たいにせよ
 地下に石材を得られないとなると、地場だけで計画的に押し進めるのは険しい

 その時、石材を運ぶ為の資材として、諸々の装置を用意するのに木材は欠かせない
 結果的に、西に街道が広がるよすがとしての森林が求められる話になる


> そんな上手い話があるのかどうかなんて知らないが
> それだけの土木計画を有していたとなると、土魔法の立場はグッと上であるはずだ
> 石造りと魔法を前提にした世界観を扱うなら尚更だろう(作家らの見積もりが甘過ぎだった)


 ‥戦術としても、それだけの土木技術を有していると
 土竜戦法はごく当たり前、西洋の城が水堀で固めて跳ね橋あり傾向を見せるのも理解できる


> で、それだけの土木部隊が仕事を失うなんて行き詰まりはあり得ない
> すると一番に手っ取り早いのが内乱だ(内乱規模で十分に思われる)
> それも、定期的に内乱して欲しい‥みたいなノリになる(それが中世風異世界での戦争観)


 すると、内乱派と侵攻派に分かれることでしょう
 侵攻派からすれば、ゼロから新しい都市建設をやらかしたい‥なんて角度もありそうです

 とはいえ、そもそもが土魔法部隊でもあるわけで
 戦力としては片手落ちなわけで、協力して貰えないと戦争を仕掛けても勝ち抜け無い
 (そんなこんなで、抑制を受けている感じの日常色から、創作の見積もりに甘かったのでしょう)


> ぶっちゃけ、国王が脳筋火力出身で、土木知識ゼロなんてのは国造りとして論外‥みたいな
> (項羽と劉邦の違いなんてそんなところなんじゃねぇの)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:22 | Comment(0) | ネタ文学 | 更新情報をチェックする

2023年09月17日

【ネタ文学】異世界のトイレ文化デザインは悩ましい

記稿.2023/09/17

> トイレ文化=下水道文化でもある
> 水洗で流せば良いのがそもそもの着眼なんだけど
> 糞尿をそのままに垂れ流すのは、それはそれで悩ましい人口問題を誘発する


 ‥単純に地下水道を網の目の様に表現している作品も見られるが
 それはそれで相当な土木技術が伴っていないのではお話にならない

 浄化装置をスライムで省略していたりするが、水陸両用なんだから、管理に疑問点が積もる

 そもそも下水道だけ完備しておいて上水道が無いのは不可解しい
 どうやって水で流すんだよと、ツッコみたい

 スライムだって、住まうなら綺麗な水の方が良いに決まってる
 食事場として下水道に通うにしても、上水道で休みたいに決まってる
 なぜなら、綺麗な水には生きものが集まるからだ
 そういう習性というか本能は代え難いのだ


 昔の中華豚が悪食で、人の糞尿まで漁っていたなんていたって
 今時代の穀物餌にありついたら見向きもしなくなるはずだ
 そのぐらいの違いは、どんな生きものにだってある


> ローマ帝国が、コロッセオでの海戦をやらかした設備はまさに上下水道完備の象徴だ


 古代にそれだけの土木力を有するという事自体が、国の大きさに直結してくる話だ
 だが、技術者が移り渡って、伝承したとも考えられるので
 技術そのものの発想は、そんなに難しいことでは無いとして扱えるわけだけど
 結局の所の人員の導入が肝で、貴族が投資を渋る様なら実現する所が無い


 そもそものローマにしたって、トイレは付属サービスで
 本丸は風呂だったからこそ成立したとも言えるだろう


 (その風呂にしたって、風呂焚き奴隷が二十四時間薪をくべていたそうである)
 (そこまでやっていたとなると、国力云々以前の人間性を疑いたくなる話だ)


 なので、トイレだけでやろうとすると渋られるに決まってる
 日本文化にしたって、温泉につかった後で、トイレで汚れたくないと思えばこそ工夫したみたいな


> つまり、どう考えたって、風呂が目的で、トイレはおまけなのだ


 この心理は絶対で、被災の際に自衛隊が風呂を運べなくなった地域から
 若しくは温泉利用を利権根性で阻害したりすると、途端に汚物問題が肥大化する事に成る

 さらに

 今どきの工事現場の仮設トイレはなぜかそれほどに臭わない
 それはなぜかというと、利用する現場要員の食べ物に絡んでいる
 それぞれが煙草との関連から缶コーヒーを習慣的に飲むわけだが

 それの香料がまったくといって良いぐらいに消化分解されずにニオイがそのままに蓄積されていく
 つまり、それらが糞尿とした汚臭をそれなりに消臭している感じになっているくさいのだ


> それに対して昔は塩分の濃い食事だったので
> 糞尿に塩分が蓄積されるので、黒南風のような異様さが甚だしかった事に成る


 つまり、大震災と化して、食事の味付けが次第に塩味のみに切り替わると
 もとい、輸入が止まって、塩味頼みに切り替わると
 (腐敗防止とか節約とか諸々の理由から、問答無用で塩味が通例と化して)
 途端に人糞の質が変化して、ニオイがキツくなる可能性を見せるだろう


 ‥すると

 個室としたトイレより、集団型トイレとした様式の方が、した後のニオイを分散できるとして
 ‥好む好まざると‥
 ベターな選択肢として扱われていた可能性として浮上するのだ


> 昭和の国鉄男子トイレが、個室タイプだけだったらと思うだけでも堪んねぇわけッスから



posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:41 | Comment(0) | ネタ文学 | 更新情報をチェックする

2023年09月08日

【ネタ文学】人生の甲斐無き余暇に秋思うああ文学や無駄なき躍動

↓1)記稿.2023/09/08

> 恒星から惑星が飛び出すという太陽系モデルを挙げると難しいので
> 大きな意識から小さな意識が分離して地上に生まれるという転生モデルを挙げても難しいので
> 吹奏楽に置き換えて考えてみる‥


 ‥吹奏楽なのだから、一つとして演奏する時は、指揮者に従わなければならない
 それは一つの時間の共有と言える
 それが一つとした時間だった、暮らし向きだった、その時間はその演奏とした時間の中だった

 ‥ところが、そこからパートに分かれたり
 個人練習だったりすると、一つの集団からポンと抜けて、私とした時間が発生する事に成る
 (皆がバラバラに散らばれば、帰宅するなど‥それはそう見えるだけだが)


 選考されたメンバーから外れて練習する事になれば
 時間としては、複数に存在していくことになる

 それはそれぞれの意識に委ねられた時間だ
 委ねられた時間に慣れ親しむと、そっちの時間の方が楽しくもある(それも音楽だ)

 だが個の意識が肉体として死んで、大きな意識の中に戻ると
 大きな意識の流れに従わなければならないのだから、個としての時間が消えることになる

 (吹奏楽で考えるなら、個人練習の時間が終わって、皆揃っての演奏の時間になるだけの話だ)
 (裏返せば、私の時間だったけど、私としての余暇を楽しむ為だけに、私が用意したのでは無い)


> では、自分が嫌いになった=諸々と在籍云々とした集団性に耐えられなくなったならどうなる?
> 今どきのほとんど多くの「文学テーマ」&「人生テーマ」がそんな感じでしょう


 ‥そこで「愛」を持ち出してくるわけですが
 単純に「うちに来ない?」とした話になっていないのが、飛び出る・分離するとした流れです


 ‥そもそも、時間を分離できてるってどういうこと?
 ‥私が在るってどういうこと?
 (そこの理解が整っていないと、世界と時間の歩調を合わせるなんて無理ッ)


> なぜか‥解らなくなる‥としたオチが付いて回る世界だったわけなのだから‥


 (自然界ほどに回復力を得られなくなった世界、それが現代社会だ)
 (もとい、自然界を無視して勝手気ままに陥った世界、それが20世紀だった)
 (ツケが回ってきて、能力主義からして‥しどろもどろなのが21世紀だ)


 ‥まず吹奏楽に使われる楽器一つ一つにしたって
 分離しても、個としての音楽を楽しめる中身に無いと意味がありません

 さらに全体での演奏の際のハーモニーを想定できていないのでは
 演奏の際に、後から後から、限界を垣間見るばかりでしょう(比較対象を見せつけられればの話)


> なので、その統合されたハーモニーとした目指すべき躍動(計画)が最初にあって
> すべて事は始まるのです


 でも、人生においてこれは理想論です
(よくよく考えても、躍動を得られるだけの比較対象が存在していたという痕跡を疑わざるを得ない)
(よくよく考えても、躍動を得られるだけの比較対象が存在していたという痕跡を疑わざるを得ない)
(すでにライバル視による戦場模様だったというオチがそこにある‥みたいな)

 でも、人の手が加わらない自然環境では、なぜか日常です、自然体です
(まるでライバルなんて存在せずに、自分たちですべて積み上げてきた‥みたいな)

 でも、完璧に見えてる自然界にしても、過不足は起こり得ます
 必要とも成れば、一からやり直しだって有り得ます(天変地異みたいな)
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2023年08月15日

【ネタ文学】ファンタジー風社会主義の何が不満なんだか?(生活魔法ありなら文句もあるめぇに)

↓2)記稿.2023/08/15

> 日本の年貢は、器用にも藁袋に詰めていた
> 西洋の年貢は、どうにも麻袋くさい


 ‥すると、麦の収穫物を収めるのに、わざわざ麻を育てていたことになる
 述べるまでも無い、麦わらは馬車馬の餌だった

 (日本の場合、そんなの関係ねぇので、西洋の其れは、随分と手間の掛かる感じだった事になる)
 (というかその条件だと、江戸の百万人とした規模を西洋側で同じく達成できるわけが無い)


 ‥すると、童話に出てくる機織り女とは
 麻織りを意味し、年貢の為の麻袋用途から順に生産していた事になる
 (村の機織り女の多くがそれなら、彼女らの手取りは非常に薄かったはず‥)
 (大商人が扱おうなら、奴隷の仕事の部類でしょう)
 (奴隷服の印象としても、それの残りから奴隷に縫わせたコスパ安でしょう)


> すると、麻を育てる土地にまで余裕が無かった北方バイキングどもは
> 年貢とした概念を半ば放棄して、略奪を選択するのが流れだった臭いと‥


 ‥換金して税金として支払えば良いとなったら、そりゃ、そうなるでしょう
 (自分たちの麦を売っちまったら、それこそ何にも無い)
 (売ろうにも容れ物からして毎年に買わないと無いとか‥大損、重税感ありありでーす)

 ‥舟をこしらえる技術があっても、そもそもに平和利用しない脳筋だった‥みたいな
 (じゃ、そんな子孫が居るんじゃ、科学に正当性も糞も無いよね)
 (産業革命からして戦争革命だった‥剣から銃へ爆弾へ‥戦争のやり方が変わっただけだった)


> まぁその辺は置いといて


 ‥異世界での小領主ともなると、領主が麻袋をまとめ買いした方が得だったかもしれない
 その分、別の何かを栽培させた方が実入りが良かったなら、そうするかも知れません

 ‥でもそんな考えをどこの小領主も考えていたとなると
 誰かが麻袋の大量生産(利権)をやらないと用を満たせなくなるのだから
 王宮としては、結果、そこから麻袋を供給配分するとなると、運送の二度手間に見えなくもない

 だがしかし

 麻袋を配付してやるから、それにしっかり年貢を入れて返せとすれば
 バイキングのような惨状を避けられるよすがを得たかも知れない
 (まぁ村人は口々にこう呟く事でしょう‥‥まったくに毎年毎年のくそ高ぇ麻袋代だよなぁ‥‥)


> でも、上からそうだと下も諸々考えるでしょうから
> 領主の多くが、領民の暮らしに必要な何かを領主としてまとめ買いを担ったかも知れない


 年貢の納め日に、年貢と物々交換でそれら必需品を給付するみたいな
 (それの都合した量次第では「ありがとうございます」‥なんて感謝されちゃうでしょう)
 (とくにそれが、塩とかハチミツとか麻の反物とか農具とか‥だったら目の色変わるよね)

 そんな様相こそが、「ファンタジー風社会主義」と言えそうです
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2023年08月07日

【ネタ文学】ストレージ魔法、コンバイン発想でデビューする

記稿.2023/08/07

 その少年は、とある異世界のとある国の端っこのしがなき農村に生まれました。
赤子の頃から、気がつけば何かを中空から取り出したりしているのを親は気がついていましたが、まだ赤子のことなので気にしていませんでした。
 でも、言葉を話す頃になると、「人前ではやらないように」と注意するようになりました。
 幼い少年には、まだその意味が分かりませんでしたが、真面目に親の言いつけを守りました。
それからは、周りを確認してから、ストレージ魔法を使うようにしていました。

 最もこの少年のストレージの場合、魔法と言うよりはスキルのようでした。


 そんな少年は、小さいながらふと思いつきました。
「あんなに大変そうな麦刈りに、僕のストレージを使えば楽なんじゃねぇの?
ストレージに取り込んだ後で、麦と藁に、別々にして取り出せば良いだけだ。」

 少年はこのアイデアを両親に話しました。
一方、村の麦刈りは始まったばかりです。なので、皆の意見を求めるなら、試すなら今のうちでしかありません。少年の両親は、村人にこの事を打ち明けても大丈夫なのか不安でしたが、まずは、自分ところの麦刈り分で試させることにしました。

 すると少年は、余り深く考えもせず、自分のストレージの能力限界の有無を、少しも疑いもせずに一気に片付けてしまいました。これには、両親も吃驚です。
 そんな、すっかり片付いてしまっている少年の両親の畑に村人が集まってきました。
少年の両親が事情を話すと、村人はこの日の刈り入れ作業をほっぽり出して、村長宅にて村会議を始めたのです。


「良いですか村長、あの子の力は素晴らしいですけどね、問題は、ちょろまかさないとは限らんのですよ。」
「そうですよ村長、藁の量からある程度は逆算できると言ってもですね、ストレージに一旦収納された結果を誰も知り得ません。残っているか居ないかはあの子にしか判らないことです。」

「うむ、そうよのう。お前達の意見はもっともじゃ。
じゃが、それならそれで一層のこと、こちらの要求分をちょろまかして貰うのもありじゃろう。
儂らの誰もがその量を具体的に知り得んなら、役人に問われても、皆で白を切ることもできるのだからな。冬場の食料を少しでも増やせるというものじゃわい。ふほほほ。
 それに、手数料を払ってやらんのでは他の子への影響も出る。今回は手持ち無沙汰になるにせよ、前以て準備していれば色々とできることもあろう。空いた時間で別の作業をすれば良い。そこからの上がりから手数料を払うというのではどうじゃ。」

「なるほど。つまり村長は、あの子の麦刈りに頼るにしても、上手に活用しろと、そう言いたいのですね。」

「まぁのう。よそ者には見られないようにせんといかんけどのう。」


 こうして村人は、よそ者にみられないようにする為の警戒の仕方を色々と話し合い、鼠に齧られる、夜盗に丸丸取られる、雨漏りでダメになるぐらいなら、少年のストレージにて預け入れておくのもありとしてそれの分量まで決めたのです。

 これには、少年も驚きの余り「僕が死んだらどうするの?」と口に出してみましたが、大人は誰しも口を揃えてこう言いました。
「言い出しっぺがすぐに死ぬなんてあるわけねぇ。」
「神の使いのような能力が有るなら一度ぐらい試したって罰はあたらねぇ。」
「取りあえず試してみるという話だべ。子供が其処まで気にするもんじゃねぇ。」

 さすがにこうなっては、少年もタジタジにありました。


 でも、その初めての刈り入れの後で、事件は起きました。
今まで自分の所の刈り入れで手一杯だったので、同じ村に居ても、隣の麦畑の収穫量なんて知る由もありませんでしたが、皆の前で少年がキッチリ丸々どこどこの家の分を示すと、その収穫量の土地比率に明らかな差のあることが発覚したのです。(ちょろまかしていたのはお宅だろうみたいな。)

 それから、村人はその違いがなぜ起こるのかに揉めました。
なぜなら、その違いの差が解れば、収穫量を増やせる余地があるからです。
結局、その夏の余った時間に、収穫量増量の為の検討会が行われたと言うことです。



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【ネタ文学】領主を悩ませる程の盗賊ネタでのモヤモヤ

↓4)記稿.2023/08/07

> 異世界領主を悩ませる程の山賊に海賊とは?


 ‥領主を悩ませる程の盗賊ともなると
 最低条件として、頭目一人で無双できるという所に手下が集まる流れだが

 悩ませられる程なのだから
 その土地の騎士よりずっと強く、場合によっては聖騎士クラスの強さを臭わせる

 だが、Aランクの強さの頭目ともなると、誰だって「?」が点滅するところだろう


 ‥三國志辺りになると、山賊だったけど、許されて武将になりましたという話が転がっている
 つまりは、役人を翻弄してたけど、罠に掛かって、引っ捕らえられちゃいました話なので
 武力値90あれども知力値が低い‥そういう扱いになるわけだけど、どこか納得しかねる

 (異世界ともなると、そのぐらいの頭目になるとユニークスキルが絡んでくる話だからだ)
 (そしたらどうしたって、生死を問わずに討伐せざるを得まい‥)
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2023年07月24日

【ネタ文学】異世界にゴムの登場は有りだろうか?

↓1)記稿.2023/07/24

> 西洋文化的に最初にゴムと接触を果たしたのはコロンブスだそうです(15世紀の終わり頃)
> 時は下り、1835年に、より快適に車両を走らせるためにゴム製のタイヤが誕生(近代初頭)
> このタイヤには空気は無く、鉄の車輪の周りに生ゴムの輪を付けただけでした(耐久性に難あり)


 ‥なので
 異世界ものでご丁寧に紹介されてきた「サスペンションで馬車を快適に」
 あれにしても、ゴム製空気タイヤであって、始めて
 私たちの普段の想定になるわけですから
 木や鉄でできただけの車輪に、現代常識なサスペンションを付けてみた所で
 それ程に期待されるような乗り心地を得るには程遠い具合でしょう


> 今更ながらのツッコミになりますが、そもそもにゴムタイヤの性能を引き出すには
> アスファルト道路に見られる平坦さが欠かせず、未舗装前提の異世界街道には適しません


 なので、サスペンションの追加だけでも、そこそこの揺れ防止になるんだろうと思われます
 (それを改善した歓び感が、多少なりとも過剰すぎ‥みたいな)


 ‥さてさて、コロンブスのゴムの発見後
 ゴムの商用に目を付けた第一声こそ、レインコートだったそうです

 (いやぁまぁそのぐらいだったら、魔法でなんとかなりそうですよね)

 ‥すると、木や鉄の周りに生ゴムのまま用いるにしても、魔法で強化してしまえば良さげで
 すると、アスファルトとした概念需要が用を得なくなりそうです

 (荷運びするだけの用途に、コーナリングやらドリフトなんか必要ねぇみたいな)

 ‥それ以上に運送量を強化したいんだったら、それこそ、転移魔法やら魔法のポーチでしょう
 そう考えると、空気タイヤとした需要は、かなり小さく見えてきます


> 普通に考えられるとしたら、風船遊び、ボール遊び、ゴム靴、ゴム足利用ぐらいでしょうか‥
> そこからの風魔法&魔道具を用いたホバークラフトに一気に飛びそうです
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2023年07月22日

【ネタ文学】反応表面積が先か?可溶性体積が先か?

記稿.2023/07/22

> 火を水で消せるのは、反応表面積に対する酸素供給量を減らすからだ
> これは空気遮断を模しているに等しい


 なので、水に非ずとも火を消す代用を経る
 例えば、消化泡がそれである
 空気を膜で何重と覆い分断し、反応表面積の酸素量を減らすのだ
 (有効酸素量を燃焼し尽くせば、自然と消える‥タイムラグあり)

 (但し、余熱が高いと、消したと思っても再び発火する可能性を有する)
 (そういう意味では、水の方が確実に同時に熱を奪える)
 (そこで消化剤に難燃剤を加えることで、再発火を減らすのだが、環境負荷が高くなるそうだ)


> つまり、種子島銃が発射する際の威力も又、空気に含まれる酸素比に依存する
> 異世界なら、魔法で、空気遮断してしまえば、種子島銃タイプは途端にその殺傷価値を失おう


 ‥それは単純に、種子島銃やら火種の回りを水で覆ってやれば済む話
 理屈が知れると、種子島銃を異世界に流行らせようだなんて無謀と理解されよう(雨ざまぁ)


 ‥あとは、敵の魔法使いを上回る数の兵数の動員ぐらいになりますが、足場の確保が前提です
 銃器の弱点として、狙いが定まらなければ当たらない弾丸です
 (それは、可溶性体積での反応を見せるニトログリセリンの弾丸とて無効化の憂き目ざまぁ)

 (敵の魔法使いが是を熟知してしまうと、足元を泥沼にされて、殺傷能力を削がれます)
 (弓矢の回避にそれの演出が見られないので、気がつく魔法使いも少なそうですけどね)

 (概ね、気配察知さえあれば、矢を避けられるとした考え方に基づいているのでしょう)

 (離れた先の地面や木や建物諸々の形状操作は、上位魔法の扱いにあっただけかも知れませんが)
 (そこまでチョイチョイとやってくれると、まさに魔導師とした貫禄ありですが、見たことねぇし)


> なので、現代銃火器で、魔法に対抗するには、視認されにくい所からの起爆ぐらいか‥
> あとは、弱点を悟られないように、チマチマとゲリラ戦するのがシナリオとしての醍醐味でせう


 ‥ガソリンエンジンを用いた車両は、何らかの魔法で妨害を受けやすい
 それ以前に、足元を、底なし沼化されると身動きがとれなくなる

 (それは、ロケットでも同じで、空間収納されると無効化され出します)
 (仕舞いには、「二指真空把」になっちまいそうでーす)

 (バリアの前に空間収納を展開しておいて、送り返せば良いのですから)
 (飛んできた弾丸が威力を失えば、送り返しても殺傷能力は下がりますが)
 (戦意を削ぐ効果は非常に高そうです)


> なので、そげな高位魔導師やら頭脳派ドラゴン相手なら
> プラスチック爆弾を仕掛けて罠にハメルのが良さげですが
> 独特のニオイがあるそうなので、それなりに気づかれてしまう可能性を有してます


 ‥そうなると、もう、指向性兵器の出番でしょう
 マイクロ波はとくに気がつかれにくいので、効果抜群みたいな(電力確保がキビシイ)

 (だが、結界魔法が、マイクロ波を弾き返した場合、現代兵器に勝ち目無し)
 (普通にビーム攻撃を弾き返すのも上位結界魔法だからなぁ、表現のしようが無ぇ)

 (結界容器の中で、反応作業をする錬金術もあるし、軍配は魔法にこそ上がりそうだが)
 (そこはやはり、知恵比べなので、その時に鈍い方が負けるどえむ)



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2023年07月17日

【ネタ文学】麦の収穫期は夏×白夜×バカンス借金 → 秋に帳消し戦争上等みたいな

↓2)記稿.2023/07/17

> 麦の黄金波穂の光景は仲夏から晩夏の景色だった(今更ですがお復習いしておきましょう)


 ‥昔と今の収穫量は品種改良のしすぎでかなり違うらしい
 なので、現在の土地面積当たりの収穫量で人口必要量を計算してはいけません

 (昔の農法で、数十万の都市人口を支えるインパクトはかなり違う‥米と麦でもかなり違う)


 ‥さらに、昔は寒かった
 温暖化で思考回路が吹っ飛んでいようと、マントは欠かせない旅道具にありました
 麦は、寒い地方での栽培に適します(衣料技術も伴わねば収穫量の拡大なんて無理)


> 綿花は熱帯地方の産物なので、北と南との交易が成り立たないとどちらも生きていけない
> だが、南方側で米やら香辛料を手にしていると「何と交換すりゃ良いんだよ?」
> (領主としては、絶対的なもどかしさに苛まれるばかりでしょう)


 ‥さらに肥料として鰊に鰯が欠かせないらしく‥異世界と云えど代替となる要素は必須‥
 ‥養蚕はその中間地点ぐらい?(でも乾燥には向かない)
 ‥なんだかんだで、草の繊維利用が目の付け所として手っ取り早かった(麻はそれの代表)

 ‥麻のそれは世界共通なのに
 西洋文化に麻は麻袋のみで、衣料扱いに無いのは、染め技術が進まなかったからだろう
 それの尤もそうな流れになった理由としてペストによる技術継承の断絶が挙がる
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