2016年11月29日

【勝手句帳】048 28-11-25 静岡新聞掲載分から

↓11)向宜詠吟.2016/12/02...20161129...

|夕暮の風音を聴く敗荷かな       静岡市・かわせみ北句会
|夕暮に風の音忍ぶ敗荷かな       手直し

|敗荷にも無常唱ふる仏かな これ程までの落差望まじ


 *敗荷(はいか、やれはす、破れ蓮)‥蓮の秋枯れた様を例えた表現。

 ‥ググってみると、どちらかというと敗荷(やれはす)が好まれているように思えますが
 すさんでいる感じが、益々強調されたように思えます。
 ネタの詠みは、そういう分には悪くないと思いますが、まぁ普通でしょう。

 ‥ツッコんだ見方では、「風音」と「聴く」が指摘されるところです。


> それにしても


 蓮の枯れた様をはじめて見ると、その落差に驚かされます。
 まさに、仏の無常を語っているかのような風情なんですな。
 蓮の花は、仏の境地によく例えられますが、
 その裏返しこそが仏の例えたる由縁だったという訳です。(落差ありすぎw)




|朽ち葉踏む音の幽かに枯野道      焼津市・「みずほ句会」

|朽ち葉踏む音ぞ幽けき雪の下 ねずみ居るらしきつね飛び込む


 *枯野道(かれのみち)‥枯野の中にぽつんとある道。
  幽か(かすか)‥@物の形・色・音・匂いなどがわずかに認められるさま。
          Aさみしいさま。Bみすぼらしいさま。
  幽けし(かそけし)‥音・色などがかすかなさまである。

 ‥「朽ち葉」は季語に無いようですが、冬ざれの風情を誘います。
 そこに「枯野道」と下五に置いてもちっとも映えません。


> そもそも、その「幽か」とは何か?
> とした問いが、自身にまったく感じられません。(着眼は好いのに勿体ない)


 ‥考えた末、そこには普段の雑踏とは違う生命観を感じざるを得ません
 雪の下にあるのは、朽ち葉だけではありませんが、獲物としてとらえられて朽ちるに掛かります。
 そこを頼みに詠んでみました。(梟案も考えましたが、狐の方がおさまりがよく狐です)

 201512290108_R.jpg

 (‥誰にも詠まれていないだろう視界がそこにあったとさ、ごちそうさまでした)


|朽ち葉踏む音の幽かや年の暮れ 釣り銭数えどん兵衛すする
|正月を捨てても食いたき年越しそば 感謝で締めむそれだけの


 ‥こちらの「音の幽か」はまた別案でして
 手持ち資金の心細さに見立ててます。(斯様な用い方もありです)
 (枕詞風に「朽ち葉踏む」が「釣り銭」に掛かる感じかと‥葬儀で正月無しにも詠めそうです)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:55 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする

2016年11月26日

【勝手句帳】047 28-11-22 其の2静岡新聞掲載分から

↓4)向宜詠吟.2016/11/26

|月見れば人の心の惑わしさ       沼津市・七草はいかい倶楽部

|照らさるやひと世の垢など月に風 なぞらえ落とせ闇のまにまに


 ‥「惑わし」なる形容詞は無いようです。
 惑わす[動詞]が本則です。
 惑わすの連用形[し]+過去助動詞[き]連体形[し]=まどわしき、まどわしし‥への活用を見せますが、
 惑わしいとは用いられず、「煩わしい」かと思われます。

 で、犯人はと言うとATOKの変換に出てくるというオチでした。
 (なぜそうなったのかは、分かりません)

 通常「心」は、善い方に解釈して使うのが、短い詩文での用い方になります。
 ‥まぁその辺り、いろいろと言い回しがあるんですな。


> 月を眺めていると、私のこの世での思い患いなどどうでも良く思えてくるものだ
> それはどうしたって、覆い隠してみたとて、気持ちの晴れるものではない
> むしろ、月に風が吹くように、吹き飛ばしてしまった方がずっとおあつらえ向きなのだ
> ならば、満月を手本に心を入れ替えてしまった方がずっと良い
> それも表沙汰になる前に済ましてしまうに限るのだ(そうだろうよ)




|灯を消して満月に酔い酒に酔い     静岡市・しみず川柳かすが

|長月の天の明かりぞ酔ひ注ぐ 見かぬる事なき見透かさる宵


 ‥ネタは、句としてはちっとも冴えていませんが
 酒に月ときたら、なぜか自分もと詠み攻めてみたくなるのです。


 *見かぬ(見かねる)‥@見ることができない。たやすく見つけられない。
            A見るに堪えない。平気で見ていられない。
  見透かす‥@すかして見る。見とおす。
       A(他人の心の中や将来の成りゆきなどを)見ぬく。あらかじめさとり知る。

 ‥どちらも@の意になっとります。


> こうして、部屋の灯りを消して縁側orベランダで、月明かりだけで飲んで居ると
> 月が隠れてしまっても、また顔を出した時にも、すぐに分かるものよのう
> (酔いが回ってきても)月見を見逃さずに済むというものじゃて‥まぁほんに良き宵じゃ。
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:37 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする

【訂正】四段活用動詞での「るる」間違い

記稿.2016/11/26...

 四段活用は、「あいううええ」なので
 助動詞「る」を付ける場合「●る」終止形、「●るる」連体形に活用するが

 動詞+「るる」になるのは、

 下二段活用に見られる、動詞そのものの連体形でしかない。
 ‥というのをどうにも勘違いしていたようです。「痛ぁぁあああ」orz


> ということで、所々で見直しが必要になりました。


 (さて、どのぐらいの頻度なんだろう??、是は是で何か発見できそうかも‥)


 例えば

 流れる→流るは下二段活用なので、流るる○ですが
 散る→散るは基本四段活用で、散らる・散らるる○のようです。
 ‥何やらよく分からないところで、散る【ある】下二段なんてのが出ております。
 照る→照るも基本四段活用で、照らる・照らるる○のようです。

 傾向として‥「動詞の頭+らす」の通るパターンは、概ね「らる・らるる」の四段活用で‥
 要するに、今や「散らす」「照らす」が基本形と言うことになる‥みたいっすね。

 ‥そうならそうと、そういう風に本則にして、学校で教えとけよ。(チッ)


> 見直しのポイントとしては


1、終止形で意味が通るかどうか‥
2、「らす」で詠んだ時にどうか‥
3、下二段もありとして、図々しく居座るか‥(つまりオレ流・オレ好み)


 ただでさえ、週3ペースの静岡新聞の投句をやっつけなければならないのに
 ここに来て、自分の詠みの見直しかよ‥「ああ、キツいな‥キツいぜ」

 (まじ三年程度で続けるのか‥尋常じゃないぜ)


> なにが詰まるのかと言えば、詠みの方じゃ無くて、あれこれと評を書く方でーす。


 気取ったように、評をしたためているうちに(正確に言えば、独り言整理)
 さらに良いアイデアが出て来たり、自分の不適切を発見したりと‥
 まだまだ未熟な部分を発見してしまうことで〜す。

 (‥結果良くなるので、工程が一つ増えてるだけなんですけどね)

 工程が増えるんすよ。
 半分は他人の発想からの転用ですから、その分のとばっちりとも労でもあると言えるかと‥
 その整理して出来上がったモノを作品とは言わず、「教材」と思ってます。


 ‥ということで、教材にミスを発見した、まぁそうなるかと。
 (作品の方にも一部あるような気も・・・)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 10:26 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする

2016年11月25日

【勝手句帳】046 28-11-22 其の1静岡新聞掲載分から

↓6)向宜詠吟.2016/11/25

|手にふるる近さ砂丘の天の川      掛川市・句会あさかぜ

|砂の旅一握の砂塵天の川 渡り往くすべて故郷ぞ


 (ここでの「ふるる」は触れるの意。ふるるOKです)

 ‥星の砂ってんならまだしも、砂丘ですからね
 砂漠は海を例えていますが、砂丘ではせいぜい湖の範疇です。

 そこはともかく、そこから‥「砂漠」×「天の川」の着眼に至りました。

 「砂塵」を旅の一向に例えて置きまして、アラブ商人のシルクロードに思いを飛ばしとります。

 (*自分らも故郷の一部、細胞ということです。ここ重要でーす。ただの砂塵ではありません)




|鵜篝の火照りは水面より来る      掛川市・句会あさかぜ

|水面より灯す鵜篝おどろきぬ 業為す夜漁いにしえの知恵


 *鵜篝(うかがり)。火照り(ほてり)。水面(みなも)。

 ‥水面よりもの「も」ってなんですかね?
 まぁ細かいことを云うと、水中では乱射してるんでしょうけどね。
 あと鵜も襲ってきますからね。
 まぁ、詠む分にそこまで云わないと気が済まないのは野暮というモノです。
 (家訓として残そうって云うならありでしょうけどね)


 ‥ところで、是は言わずと知れた鮎漁の光景の部分です。
 鮎の側から観た感じを詠まんとしてるわけですが、情景だけで鮎の反応は置き去りです。
 +七七にしてみても、そこがどうにも不足するので、手直ししました。


> +七七に整ってみると、着眼と攻めは良かったんでしょうね。(はじめはさっぱりに思った)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:36 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする

2016年11月23日

【勝手句帳】045 28-11-19 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2016/12/02...20161123...

|源流は断崖の底初もみぢ       静岡市・青葉句会

訪れは断崖の底初もみぢ いよいよ是から龍哭くる


 ‥まるで甲子園俳句のようなノリ。(余韻が面白いので俺もやるけど)
 「源流」というのがかなり引っかかります。まぁどうにも水の流れの事らしい。
 源流と言ったら普通、湧水ですからね。断崖から見下ろすというのは無理がある。
 上方からではそもそも区別できません。近づいてみてやっとです。

 海に直接流れるようなタイプもありますが、その下にあるのはせいぜい松だと思います。
 ‥悩んだ末、こうなりましたとさ。


> 「龍登る」にしたいところ‥でも春の季語にあるから
> 何気にある 「龍淵に潜む」の風情を転じて「龍哭く」としてみました。*哭く(なく)


 「断崖の底」×「初もみぢ」‥なかなかにニクい目の付け所です。




|迎え火へ兵士は海底からやってくる  島田市・主流社句会

|海ぞこや送り火届け艦影に 忘るるものか貴様等のツラ


 ‥ネタの着想が個人的にツボだったりと
 童話風にアレンジしてあるのを、強引に時代の空気を巻き戻しておりま〜す。
 (近年の艦影発見ニュースに引っかけて詠んでみました)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:28 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする

2016年11月21日

【勝手句帳】044 28-11-18 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2016/11/21

|湖の水紋走る十三夜          焼津市・宇宙蕗の薹俳句会

|二胡弾くやカヌーの奏で十三夜 すべるがごと水鏡出づ


 *十三夜【じゅうさんや】‥十五夜の次の満月。日本固有の月見。
 (15の次が13に不思議を思うも、なぜかは不明)

 ‥「湖の水紋走る」誰が走っているのかがまるで判りません。(月?詠み人?‥)
 考えてみるに、不思議と湖は波立っています。鎮まることを知らないかのようです。
 湖によっても違うのかも知れませんが、池よりは静かにはならない傾向にあると思います。
 つまり、格好良く詠めているようでいて、実はありきたりの様子でしかない様です。


> そこで、満月をよく見ようと思ってカヌーを出してみた森人の若者を思い浮かべてみました。


 なかなか粋な感じですが、十三夜は曇りがちにある傾向かなと思い
 斯様な展開の詠みを得た次第です。
 (湖は置かなくてもイケるだろうと端折りました‥池は想定内、沼は鳥が多すぎてダメ)
 (夜だし‥真っ暗だし、二胡を弾くだけに流れのある河に出るわけもない)


> 斯様な二胡演奏を見つけました → 【二胡で弾いてみた】吹雪【艦これ】


 




|笛の音に鼓の和せる十三夜       焼津市・宇宙蕗の薹俳句会

|笛の音に鼓の和せる十三夜 月道あけよけふの叢雲


 叢雲【むらくも】‥むらがり立つ雲。

 片方は一人で月を導き、こちらは力を合わせての導きになっとります。
 ‥被るようでいて、そこが違うと。(好みの違いかなと)
 ‥それとこちらはどう見ても演奏会。もしくは宴の余興。
 「けふ」が「今日」だけになく「京」に掛かろうとて不満ありません。


> 和楽の吹雪【艦これ】も見つけました → 【KanColle 艦これ ED】和楽器な吹雪【Spectra】


 
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:08 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする

2016年11月20日

【勝手句帳】043 28-11-15 静岡新聞掲載分から

↓9)向宜詠吟.2016/11/20

|楊貴妃の眉はさにあり夕月夜       掛川市・鴟尾の会

|楊貴妃の眉はさにあり夕月夜 をる傾城の闇とよぶらし   (るる訂正:2016/11/27)


 *傾城【けいせい】‥その美貌で以て主をたぶらかし城や国を傾け滅ぼす意。美人。遊女。

 「楊貴妃の眉はさにあり」‥楊貴妃の眉はあんな感じなんだろうな。
 ‥ここで見る夕月夜が、どんな月なのかが解っていないと理解不能に陥ります。

 考えること暫し

1、「月は東に日は西に」としたパターン。
2、夕方前から‥月が西空の上方あたりから仄かに姿をのぞかせ、暮れる頃にか細く輝くパターン。
3、卑弥呼が死ぬ時に‥沈みながら日食となったような極希なパターン。

 ここでは2が想定される。(普段に見たことの覚えが無い‥OTL)
 ‥まぁ気がつかないでいるとすぐに沈んでしまうパターン。
 ‥太陽との角度を考えると、新月寄りの形の月という事になります。

 ここではその細ましき月の輝きを、楊貴妃の眉に例えている詠みです。
 さらに、すぐに暮れて闇に沈む様を傾国の美女になぞらえて+七七に詠み足してみました。




|虫時雨楯なす空地の草の丈        掛川市・鴟尾の会

虫鳴夜闇なす土手の草の丈 心ゆくまでしみじみと聴く


 「虫時雨」‥まぁ基本、朝か昼か夕か夜か分かりません。その辺使いづらいです。
 「楯なす」‥隠れているという意味合いだとは思いますが、捻り不足だと思います。
 ‥それもこれも、季語としての「虫時雨」の意味合いが弱いからだと思います。


> それにしても、「草の丈」ここの着眼が鋭いですね。


 +七七にしてみた時のインパクトがとても奥床しい、茶室に添える花の印象です。
 季語を引き立てるに、脇役たる花鳥風月仕込みのお手本のようです。(ごちそうさん)

 ※ 「空地」のイメージは個人差ありすぎます。
 ‥どちらかという「更地」ですが、どちらも字余りになるので「土手」にしました。
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 02:39 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする

2016年11月18日

【勝手句帳】042 28-11-12 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2016/11/18

|吹く風に秋を感じて季節詠む空に侘しく流れる雲に       沼津市・萩の会

|いま里の松原見上げ秋を乞う 空に侘しく流れる雲に


 ‥下の句がえらく気に入りまして、上の句だけを手直しです。
 どう詠むかですが、まぁ木々は秋をどう感ずるのかなと思い至りまして
 その場限りにも動かないわけですから、さしずめ、空の気配からしかわからない訳です。




|彼岸花燃ゆる情熱胸に秘め土手を朱に染む秋の訪れ       沼津市・萩の会

|彼岸花君を想えば佇みて堤見る日々秋染まりたし


 ‥なんというか、括りがしまってないのです。
 「胸に秘め」と持ってきたら、「志」を叩き綴らなぁアカンのです。
 なのに「秋の訪れ」‥なに言っとるんですか!?
 彼岸花を何かに見立ててる前置きがぶちこわしどゑす。


> どこか景色だけを詠もうとして、どっちつかずなのです。ハッキリさせましょう。


 それでも、「彼岸花」×「土手」×「秋」の並び順に恋歌を連想してしまいまして
 まさか彼岸花で、恋歌が詠めるとは思ってもいませんでした。(ごちそうさん)




|すれ違う風の香りは秋模様過ぎし猛暑が恋しくもなる      沼津市・萩の会

|すれ違う風の香りや金木犀 とめどめもなく秋を吸い込む


 ‥「秋模様」と盛ってきて、「猛暑が恋し」‥はぁ、なに言ってるんですか!!
 どんな風の香りなんだ?、どうにも正体不明になってしまうのです。

 ‥その秋模様ってのはなんですか、ちょっとだけって意味ですか?
 そんなことナイさ。猛暑が恋し程なんだから、ほどほどに無くてもう十分に秋だよ。


> そしたら、金木犀しかねぇだろうが!!!


 「ふふ‥」お陰で良い句が詠めました。(ごちそうさん)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:25 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする

2016年11月16日

【勝手句帳】041 28-11-11 其の3静岡新聞掲載分から

↓6)向宜詠吟.2016/11/16

|一日を一人で過ごす秋思かな       沼津市・万年青大学「俳句A教室」

|一日を一人で過ごす秋思かな 天つ空さえただ流れけり


 ‥どうやってプラス七七しようかなと思案していたところ
 広辞苑の検索をずらずらと別の調べで見てて目にとまったのが、「天つ空」
 ラッキーとばかりに整いましたとさ。

 外に居るのか、部屋の中に居るのか、そこからしてパターンありすぎの詠みです。

 「秋思」なんて響きでは、ただ置いてあるだけの詠みにしかなりえません。
 それでいて、インパクトが軽いわりには、サラリと整ってしまっているのです。
 後半もどうしたってそこのリズム感なりサッパリ感を崩したくないのです。


> これを一人ですらっと詠んだとしたら、現代短歌としては、脱帽モノですけどね。


 ‥でも俳句のままなら極平凡。(ここの落差がスゴいわけですよ)
 早い話が俳句と短歌は別物です。それでいて双子みたいな所があると‥




|コンバイン秋の景色を仕上げたり     静岡市・SBS学苑パルシェ校「すんぷ俳句のひろば」

|コンバイン秋の景色を仕上げたり もてなす刈田ぞ香の夕暮れ


 ‥農家ながらの詠みっぷりが実に好い。(実際‥農家かどうかは判りません)
 そこにご苦労様と言葉を足してみました。

 まぁ、農家にあれば、刈田の香なんて、毎年のことで何気ないかも知れません。
 (今年もまた一段落したなあとの充実感の方が勝っていると思いますから)
 ‥この辺が、合作の醍醐味かと。
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:28 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする

【勝手句帳】040 28-11-11 其の2静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2016/11/16

|達人は出てくるネタに一味添え      浜松市・浜松川柳クラブ

|達人は出てくるネタに一味添え 難度あじわう集中家


 ‥なんともアバウトなプラス七七変換ネタです。
 どこに標準を持ってくるとすっきりするのかに、右往左往しました。(まだまだです)
 いろんな達人が居ますからね、そこに恥ずかしくないバランスが求められます。

 教わる=イメージが無い。

 イメージを持てるようになって半人前。
 イメージに難度の違いがあるのを自覚して、難度に挑戦するようになって一人前。
 難度を好み、鍛練を重ねて、振り向いて見ると「達人」と呼ばれていた‥まぁそんな所かなと。




|見るからにやや危ないと目をそらす    浜松市・浜松川柳クラブ

|見るからにやや危ないと目をそらす 歩きポケモンGOはゾンビ風


 ‥+七七変換するネタが、非常にわかりづらいのです。
 「見るからに」×「やや危ない」×「目をそらす」‥なんじゃそりゃ??


> 如何なる状況なのかちっとも判りません!


 ‥しかしなんかそそられたんですよね、このどうしようもない奇妙さに
 そこで悩むことしばし、歩きポケモンGOに辿り着きました。

 やってる本人たちがどう思っているかは知りませんが、
 それを傍目に眺める側の思うこととして、目を合わせたくない気持ちはあるでしょうね。
 ‥それは会話を合わせたくないとした意味合いでもあるかと思います。

 自分の気持ちがそちらに寄って、興味本位にも合流したくなんか無いとした感じでしょうか。
 ‥いつの間にやら、ゾンビ扱いなんでしょうね。


> 言葉に整えると、まさにそう思わざるを得ません!
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:41 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする