2017年07月01日

【思案中】今月を経ると一年経過に至りますが‥

記稿.2017/07/01

 深く考えずに静岡新聞の投句に評をくべつつ「名句にポン」に取り組むこと
 あと一ヶ月で一年一周を迎えようとしています。


 ‥自分としては
 随分と柄にも無いことをやってるなぁと思いつつも
 評を入れてく段階で、テメエのぬるさの再確認ばかりに思い知らされる日々でした。

 まぁそれの意味では、随分と勉強になった訳ですが

 どうにも三年もぶっ続けるとなると、リピートスピーカーに陥りかねません。
 実際、掛かりっきり状態で、自信のリフレッシュ感を欠き始めている面持ちです。


> ‥そもそもの着目が、投句頼みって感触は拭えないわけですから‥
> それは、どうしたって、魅力に欠くわけです。


 ‥そこで、思案しているのが

 @評を付けないで、メモ書きだけで、残り二年を済ましてしまうか
 Aまるまる一年おいてリフレッシュして、再度一年取り組むか(繰り返し)
 Bすっかり放り投げたように、気が向いたら再会するともしないとも

 (取りあえず、心境を示して置くとします)
 (心境は、概ねB>A>@っすね)


> 得られた中から選抜して、百人一首さながらに遊べるように編集するのもありかなと
> あと、ブログを整理したいし‥
> ビデオも見ずにたまってくだけだし‥(明らかに知識が古く成りかねない)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:53 | Comment(0) | 名句にポン/2017前半 | 更新情報をチェックする

【勝手句帳】121 29-6-27 其の2静岡新聞掲載分から

↓7)向宜詠吟.2017/07/01

|梅花藻の揺らぎやさしき柿田川緑すがしき日の盛りかな     伊豆の国市御門

|バイカモの揺らぎやさしく柿田川 緑すがしき川底命


 *ミシマバイカモ‥花期は6〜7月で、清い水の流れに白い花を付ける。

 1930年に、三島市楽寿園の小浜池にて発見(新種?)
 1950年代、地下水の大量消費や生活排水流入による環境汚染により一度は絶滅したと考えられた。
 現在、自然環境で現存するのは清水町の柿田川のみ。(他は柿田川より移植された)

 (外来性植物の排除に気を配らないでいると繁殖を奪われやすく、もっか絶滅危惧に晒されている)


 ‥う〜ん、なるほど
 「緑すがしき」はなかなか出てこんな
 上の句は、似たようなのを考えた気もするが、「梅花藻の」なんて思い切りは無かったな。

 ‥「日の盛りかな」では
 カメラが急にパーンしたみたいで違うかと。
 ここは、水底にカメラを沈めて撮るぐらいでないと映像としても不満でーす。
 実際、そういう植物なんだし、上の句とのマッチングを考えても当然の流れっす。


> ミシマバイカモの育成には、富士山の伏流水が欠かせない
> もとい柿田川流水とセットで生きている
> その清らかな湧き水の流れが有ってこそなのだ
> それが成り立って、あのように、ミシマバイカモだけの緑すがしき川底が成り立っているのだよ
> (私たちが、その命の脆さ儚さを理解せずに手を貸さないでどうする・・)
> (果ててしまっては、ふるさとへの富士山への裏切りに近き背徳感があとに募るばかりだろうよ)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:01 | Comment(0) | 名句にポン/2017前半 | 更新情報をチェックする

2017年06月29日

【勝手句帳】120 29-6-27 其の1静岡新聞掲載分から

↓6)向宜詠吟.2017/06/29

原爆を語る翁の日焼顔         富士市・富士かりがね句会


 ‥ネタの「翁」が誰かは定かにありませんが
 ふと浮かんだのが、谷口稜曄(すみてる)さんでーす。

 そう思うと、着目のあまあまが目についてしまい
 「日焼顔」の放り込みとて、付け焼き刃の戯れ言に見えてきちまいまーす。

 ‥ということで、一句。


|原爆を背中に焦がし夏の痕 非核を叫ぶこれほどの怒号


 *原爆の背中で画像検索
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2017年06月27日

【勝手句帳】119 29-6-23/6-24 静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/06/27

さわやかな若葉の季節牧之原は新茶の香りに満ちあふれおり     掛川市・風の会短歌会(6-24)


 ‥なかなかの筋でーす
 課題は「季節」です。要らんです。
 もっと下の句が栄えるよう上の句を下ごしらえすべきです。

 ということで、手直しが↓です。


清新な若葉の風や牧之原 新葉の香りに満ちあふれおり


> 若葉の風が、清々しく生き生きと、牧之原の大地にそよいでいる
> 言うまでもない‥この時節の牧之原は、茶の新葉の香りで一杯だ


 ‥「さわやか」は、秋の季語で引っ掛かってくるので「清新な」に変更しました。
 (ネットの日本語シソーラス連想類語辞典は、実に便利で助かりまーす)


 ‥「清新な若葉の風」も、ぶっちゃけ「風薫る」っすけど
 下の句の「香りに満ち」と被ってきます。
 そこが是の着目でのやりくりのひと工夫の用でした。




|波音を聞きて昼顔咲き初むる        沼津市・きさらぎ句会(6-23)


 ‥筋はなかなかと思いきや
 (沖縄旅行などしたことのない俺は、ググっておったまげ‥)

 その辺で見かける昼顔の想定とは、まったく違ってました。(別世界じゃねぇか)


 *グンバイヒルガオ

 ‥沖縄のそれは「咲き初むる」などという
 たまに見かけるような風景ではない。それはまるで、浜を蹂躙している様だ。


|波音をねぐらに生きる昼顔の手をつないでる砂浜のまどか


> 沖縄特有のグンバイヒルガオは、波音をねぐらにして生きている
> しかも、砂浜にて、その手をつないで満面の笑みを並べ立ててる様は
> うみんちゅの平和を願う姿そのものだなぁ
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2017年06月24日

【勝手句帳】118 29-6-17/6-20 静岡新聞掲載分から

↓6)向宜詠吟.2017/06/24

|キーパーの瞬時反応青嵐          沼津市・潮音派光句会(6-17)

|PK戦 次々セーブ青嵐 両雄譲らぬ横っ飛び


 *青嵐(あおあらし)‥初夏の青葉を揺すって吹き渡るやや強い風。(夏)


 ‥ネタのスポーツ詠みのデキはまったくですが
 キーパーのセービングを「青嵐」に例えた着目は、素晴らしい。


 ‥「瞬時反応」
 で、どうなったのさ??
 クリアーしたかも見えてこないんじゃ、続きはまた来週の紙芝居劇と同じだろうがッ
 引っぱるだけ引っぱって、話なんだっけ?のオチでーす。


> ‥俳句なんて写真に似てインパクトが欠かせないんだから
> 場面を分かりやすく盛らないと、伝わりにくいだけでーす。




|道草に夕焼け小焼け影ふたつ        静岡市・羽衣俳句会(6-17)


 ‥ガキの頃から、「小焼け」とは何か?
 を謎に思ってきたが、ようやく判明した‥つまり

 「夕焼け」は空を指し、「小焼け」はそれ以外の影の印象を指していたと。


> ネタの句を読む限り、そうとしか思えない(スゲー抽象表現だ)


|つなぎたる夕焼け小焼け影ふたつ ずっとこのまま思うせなかも


> 別に用事が有るわけでも無いけど
> 彼とこうして散歩に出掛けて夕陽を見ながら、静かに影法師を伸ばして
> 手を握って帰るひとときが、なんだかとっても好いなぁ♪
> ‥好いなぁ好いなぁって、もう決めちゃってるし‥
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2017年06月22日

【勝手句帳】117 29-6-13/6-14/6-16 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2017/06/22

ふるさと植田の風の心地よく        沼津市・万年青大学「俳句A」教室(6-13)

|富士山を植田に捕らえ祝い風 青空ありて宮の田植え


 ‥「植田(うえた)」がお題だったようで、「植田」で一句詠んでみたくなりました
 それにしても、植田の印象なんて、高が知れとります。
 並んであった他の句にしても想定の範囲でした。

 ネタは、中でも想定中の想定で、著生好みな所に目を付けています。


 ‥そもそも田植えは、ただの労働になぞに無く
 伝統行事でした‥わざわざ民族衣装を着込み行って来たのです。
 普段の野良着で済ますなんてそんな日常に無く、特別視されていたのです。


> しかし、どのように詠むと行事らしく見えるのか?


 (どうにも‥やっつけ気味に整いました)


> 見よ、富士山の見姿を植田に捕まえておる
> やはり、田植えというものは、青空の下こうでなくてはのう
> 田植えこそが暮らしの神聖にあるからの、宮の始まりもこれに尽きるものよの




道の辺や田植え見守る道祖神         沼津市・万年青大学「俳句A」教室(6-13)

|泥んこや田植えを見守る道祖神 地に足着けろならばよく知れ


 ‥上五「道の辺(みちのへ)」が気に入らなく思いまして

 そりゃ道祖神っつたら道端ですよ、そこをわざぜわざ盛らんでも良いでしょうに
 ある意味、それを言っちまっちゃぁ、失敬ってもんですからな
 その辺が鈍すぎるっちゅうのでは、感心いたしませんな

 (あれこれ考えて、田植えの泥んこに着目しました)


> 田植えなんてな、昔から泥んこで始まるものよ
> 怪我の無いように、きれいにしておくのが常識じゃな
> 汚れるからとて、地に足を付けずになんか無理
> まずはお互いに同じ足下に立ち、等しく生かされてある次第を心得るべきである
> (この手順が板につかぬ内は、相当に鈍いことになるのう)




|初かつを徳利の数一つ増え          沼津市・潮音みどり句会(6-16)

|初鰹 徳利の数のまた一つ 酒は勢い縁起も勢い


 ‥ネタの「徳利の数一つ増え」では
 景気良く飲んでいると言うより、初鰹で一杯やってるところに
 客がやって来た風でもあります。

 ということで、ますます景気良くやってる向きに手直ししました。


> 酒にしても、縁起事にしても、祝い事はとにかく勢いが肝心じゃな
> とくに初鰹をいただこうなら昔からそういうものよ
> (徳利の数が一つ増えたからなんてな、ケチケチしてんじゃねぇよ)


 ‥昔からって言っても、江戸期からに思われます
 それにしても、「戻り鰹」の方が脂がのってウマいと言われています。

 ‥つまり、「初鰹」神聖視とは
 誰かが考えた初鰹を売る為の宣伝文句でしょうね。
 「土用の丑の日のうなぎ」着目と同根に思われます。

 (カツ丼にしたって、勝つに引っかけてますからね)
 ‥当時の「勝つ」と言えば鰹で、さらに初勝つとも成れば、縁起担ぎに持って来いだったと。
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 06:43 | Comment(0) | 名句にポン/2017前半 | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

【勝手句帳】116 29-6-10 静岡新聞掲載分から

↓9)向宜詠吟.2017/06/18

|一瞬の風にさざ波花吹雪          焼津市・宇宙蕗の薹俳句会


 ‥ネタの「さざ波」をどう解釈するかです
 花吹雪とて横から風がさらに来れば、更々とせずに、乱れるのです。
 風によっては、一瞬にして向きが反転することもあるのでしょう。
 それの趣を「さざ波」と詠んだように思いました。(見たことねぇ)

 ‥十七音では、それでも落ち着いていますが
 引っぱるとなると、幾分脚色しないことには弱いかなと。


|一瞬の風で逆浪 花吹雪 まさに見る不退転のきわ


 *逆浪(げきろう)‥さかまく波。さか波。また,乱れた世のたとえにもいう。
 *不退転の覚悟で臨む(ふたいてんのかくごでのぞむ)
  ‥何があっても挫けず、決して屈することなく突き進むという心構えを以て事に当たる意。


> 人生という奴は、胡坐を掻いて桜吹雪なんぞをのんびりと眺めていたいものだが
> どうしたって想定内の風ばかりが吹くわけではない、時には逆浪にも見舞われることもあろう
> そんな時こそ、不退転の覚悟が試される時だよ
> (散る分には同じことだろうとか‥そういう事では無いのだ)




|豪快に紫の滝藤咲けり           焼津市・宇宙蕗の薹俳句会


 ‥「紫の滝」着目は好いにせよ
 そこからは繊細さの欠片もない。

 「豪快」「咲(き)けり」‥どうにも「紫の滝」の余韻を勘違いしている。

 ‥まずは、「滝」なる意を打ち消して
 「藤」の色合いであるとする繋ぎが欠かせない。

 ‥「豪快」では逆効果で
 「藤」の趣と言うよりは、これから咲かせる空気に見えて来る。
 静けさに誘わないのでは、どうしたって鑑賞と云うよりは宴会だ。

 目の前の見事を前に、息を呑むぱっと見ではなく
 食い入るカメラパーンなりズームが欲しいところのはず‥


|紫の滝に垂れこめ藤たわわ 雅の袖に支えぞありき


> 見事な藤だ‥紫の滝を垣間見るが如し
> これほどの雅にして、決して個では成り立つことがない
> 藤の見事は、実にそこを語りかけてくるようだ
> かつての栄華を極めた藤原一族にしても、京の文化と藤の如くに向き合っていたのだろう
> それこそが庶衆の支え無しでは、成り立つことがなき雅の袖としての藤(藤原)ということよの


 ‥ベタ褒めしている注釈にありますが
 現代にまで残って来たわけですから、そこは多少大げさでも、藤の解釈として不満は無いと思います。

 (まさに、官民一体の共存共栄の象徴としての「藤」に見えてきまーす)

 ‥でも

 藤の棚が渡来文化で、藤の植物性が寄生種で、種だけが土着という
 かなり異色に思えるにせよ、
 現代の欧米かぶれと、あまり変わり映えございません。傾向はさして変わらないのに、
 「平安」と「平成」では、まったく違って見えるのは、どうしてでしょうか?


> やはり、自然への敬意があったかどうかに他ならないように思います。


 ‥自然の営みを穢してそしらぬ顔では
 大いなる支えを足蹴にしているも同然‥それが現代社会の不敬にあたるわけですから
 その花が、枝が、保たれることなく朽ちるのが道理の途上かと。

 (そうだから‥それが逆に、寄生種さながらさとして際立って見えるのだと思います)


> ‥「誰が?」って
> そりゃ紛いなりにも国民主権なんだから、現代日本人の総意ってことになるよね
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 07:09 | Comment(0) | 名句にポン/2017前半 | 更新情報をチェックする

2017年06月12日

【勝手句帳】115 29-6-6/6-9 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2017/06/12

|まだこの世未練があって歩をのばす   浜松市・浜松川柳社いしころ会(6-9)


 ‥ネタの詠みっぷりには、おったまげました
 しかしどうにもまだまだピンピンしていて死にそうに見えてこないのが
 「未練」不足を思わせます。(そこが、もう一つかなと)

 と言うところで

 満身創痍に見えるようにリ着目してみたところ
 外地に飛ばされたかつての日本兵の無念の詠みになりました。


|まだまだと未練のありき這いずれば もげても帰らむふるさとの


 *陸(おか)、飯(めし)

 ‥「もげても帰らむ」
 そういえば、そんな御仁で超有名な方が居られましたっけ


|まだまだと未練のありき這いずれば もげても帰らむふるさとの


 ‥二首目は、故・水木しげる氏の場合ですが
 一文字違うだけで、まったく死にそうに見えてきません。

 (皆さん、食い意地も張りどころ次第ということでーす)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:53 | Comment(0) | 名句にポン/2017前半 | 更新情報をチェックする

2017年06月09日

【勝手句帳】114 29-6-2/6-3 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2017/06/09

|特攻機母への遺文散る青葉           沼津市・するが俳句会(6-3)

|青葉散る特攻機の兄 遺文きり 慰めのはず‥九条が‥


 ‥ネタはどうにも三段切れの様相です
 ここは誰宛を示すよりは、誰からかをきっちり示すべきです。

 (どちらかというと‥顔を見たこともない父のような気がしないでも‥)
 (でも、顔すら朧の存在では、引っぱりにくいので兄にしてみました)


> まぁこの先の九条がどうなるかなんて分かりませんけどね
> ずるずるやってるのも国会の無駄遣いのようにも見えてしまうと‥


 ‥表記の決着を付けんとして、無駄にツッコむだけが戦後政治ですから

 (毎年平然と自衛隊予算を付けといて、それ以上になにを欲しているかです)
 (戦争商売したい真っ黒が多いと言うことです)
 (それの先導役が自民党なのは、自民党草案を見れば明らかです)
 (自民党が米国の戦争に真っ向から反対している文言を聞いた試しがございません)
 (そんな連中は、好戦的なだけで、ちゃぶ台返しも平然とやってのけると)

 ‥だったら、隙のない表現を足しておくのも、知恵としての選択肢でもあるかと
 とはいえ、様々な思惑が絡んで来ますからね、やらないのも選択肢ではあります。


> 戦争が本格的に企画提案されるリスクを考えれば、馬鹿のマンネリ&ネジレのなんと涼しい
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 09:12 | Comment(0) | 名句にポン/2017前半 | 更新情報をチェックする

2017年06月05日

【勝手句帳】113 29-5-30 其の3静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/06/11...20170605...

なきがらの唇に紅ひく養花天         藤枝市堀之内


 *養花天(ようかてん)‥サクラの咲くころのくもり空のこと。花曇り。(春)


 <評>前略‥人が亡くなり、死に化粧に紅を引くのである。
    中七の「なきがらの唇に紅ひく」の悲しさと汗ばむような曇天。その配合がみごとである。
    ‥後略。


  それを言うなら‥悲しさと冴え返すような曇天(どんてん)‥

 (なぜ夏陽気になってんねん??、折角の決め所が台無しやん)
 (どうしてそうなったん?‥これだから「評」の大ポカは怖ぇよ)


|なきがらに紅ひくけふぞ花曇 思いを残し逝く友とあり


> どうしてなんだろうね‥折角の花見を前に逝っちまうなんてさ‥
> こうして死に化粧をする側の身にもなってくれってんだよ
> これからは花見のたんびにあんたの死に顔を思い出さなきゃならないじゃないか
> せめて花見の後にしてくれれば、多少は死に顔にも笑みを思い刻めたというのに
> ‥あんただってそう言ってたじゃないか‥


 ‥ここで追記にも
 「花曇り」ではなく、「花冷え」案に誘われまして


|なきがらに紅ひくけふの花冷えど 葬儀の際は花吹雪くらむ    (2017/06/11)


 ‥という五音と四音の違いが垣間見え
 「養花天」の本質が、花吹雪の待機中を指していたんだなぁと思いました。

 ‥そうなりますと、ネタの解釈は(ありえねぇぐらい)随分と変わってきます


> あんたも好い頃合いに逝ったねぇ、だって花吹雪で見送ってもらえるんだからねぇ
> (まぁ長生きするにこしたこたぁないけどさ)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:27 | Comment(0) | 名句にポン/2017前半 | 更新情報をチェックする