2017年09月28日

【勝手句帳】147 29-9-22/9-23 其の2静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/09/28

|人生は自問自答の膝栗毛          袋井市・袋井川柳吟社麦(9-23)

|人生は自問自答の膝栗毛 馬に乗ろうが答えを請おうが


 *膝栗毛(ひざくりげ)‥徒歩の旅路。

> ‥人間、人生に悩みは尽きない
> 悩ましく思わないのが神クラスなら、悩ましく思うのが人なのだろう
> そう思えば、コツや答えを教われば簡単そうに思うわけだが
> ‥ところがどうよ‥
> 基本ベースのおつむに変わり映えがないままなら
> どうしたって、解らない事だらけのそのままだ
> だから、どうしたって、自分のペースでしかない
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 03:26 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする

2017年09月27日

【勝手句帳】146 29-9-22/9-23 其の1静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/09/27

|汗をふき空を見やれば満開の百日紅が夏の青空染める       裾野市・石蕗歌会(9-22)

|汗ぬぐう癒やしはへりの百日紅 見上ぐる昊天わが畑の上


 *百日紅(さるすべり)、昊天(こうてん)、畑(はた)

> 今年の百日紅は一際じゃな
> 畑仕事しながらの縁(へり)に目をやる風情が自慢よのう(うほほほほぉ)
> また、夏空の下での畑の具合を日々見るのが楽しみよのう(おほほほほほ)
> (もうひとふんばりしてから、昼にするかのう)




|駿河湾雲の沸き立つ夕焼         静岡市・浅間神社句会(9-23)

|駿河湾夕焼け雲の厚みかな けふの釣果にほろりとしつつ


 *釣果(ちょうか)

> ‥くふふふ、今日は大漁だったよ
> ちょうど本日の夕焼け雲の厚みの如しよ、まさに、お祝いムードや(ぷぷっ)
> 「駿河湾万歳!!!夕焼け最高!!!」
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 18:06 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする

2017年09月21日

【勝手句帳】145 29-9-15/9-16/9-19 静岡新聞掲載分から

↓10)向宜詠吟.2017/09/21

鉄骨の無言のことば広島忌         長泉町・ながいずみ俳句会(9-16)

|あの鉄骨は二十四時間ヒロシマ忌 核廃絶の祈りと共に


> 原爆ドームの剥き出しの鉄骨は、そのままに24時間、核廃絶への象徴だ
> それにしても、祈りとしての効果はあるのだろうか?
> 否否、無かったらを思うと‥それこそ私たちの核への意識は宙ぶらりんだろう
> 何しろ今はもう、与党(自民党)からして、核の傘に積極的だからな
> ‥実に、迷走している‥
> 迷走に釘を刺す上でも、象徴を据えおくことは、先人の知恵‥もとい「祈り」なのだろうよ




|蜩や寺の裏道欲しいまま          長泉町・ながいずみ俳句会(9-16)

|蜩や寺の裏道欲しいまま 涅槃寂静かなでいる


*蜩(ひぐらし)、涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)

> 僧がどんなに修行を積もうと仏陀に並ぶには、あと二万年、否、勘定できる程には無理があろう
> 毎日のように祈っていようと、まぁそんなもんさ
> ‥ところがどうだ‥
> 寺の裏道で欲しいままに鳴いているだけの蜩を見てみろよ
> そのままに、涅槃寂静を奏でているではないか!!!
> 祈るにせよ、学ぶにせよ、斯様にありたいものだなぁ
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:31 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする

2017年09月14日

【勝手句帳】144 29-9-8/9-9/9-12 静岡新聞掲載分から

↓7)向宜詠吟.2017/09/14

|木の虚に吸い込まれゆく時雨      焼津市・豊田句会(9-8)

|地下茎に吸い込まれゆく今朝の梅雨 膨らむ四片青に赤に


 *虚(うろ)、四片(よひら)

> ‥梅雨か‥梅雨と言えばアジサイだな
> 雨が降るたびに地下茎から吸い込んで、青に赤に花が膨らみ出すのは
> 雨への感謝の気持ちの表れなのだろう
> (人の雨との暮らし向きも、そのぐらい容易かったらいいのに)


|樹の虚に吸い込まれゆく梅雨の明け 鳴きだすぞ盛夏語らむ


> 樹齢を経れば、洞(うろ)の一つぐらい抱えているものだが
> 梅雨の明けという奴は、そんな老樹らに吸い込まれて果てた感がしないでもない
> その勢いで以て、夏を乗り切ろうと緑に勢いが付くのだ
> ‥梅雨の明けと同時に鳴き出す蝉の声は、まさに樹々の夏を謳歌せり代弁たる盛夏宣言だなぁ
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:59 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする

2017年09月08日

【勝手句帳】143 29-9-1/9-2/9-5 静岡新聞掲載分から

↓7)向宜詠吟.2017/09/08

|単線の鉄路のくねり青すすき        浜松市・雄踏俳句会(9-5)

|振り向けばスイッチバック秋の空 この勾配に後は月かも


> 秋のハイキングにと、急峻な鉄路を辿ってきてみれば
> スイッチバックして振り向いた電車から見えた青空がとにかく秋めいていた
> ‥こうなると、この勾配(こうばい)からの月見も楽しんでみたいものだなあ
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:40 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする

2017年09月04日

【勝手句帳】142 8-29(読者文芸選)静岡新聞掲載分から

↓6)向宜詠吟.2017/09/04

|関西のみやげにカール一つ添え                静岡県葵区北安東

|関西のみやげにカール一つ添え 「カレー味は永遠に不滅です」


> ついに、カールが関西みやげになる時代に突入した
> しかし、それでもカレー味は生産から引退するらしい
> 「カールのカレー味は永遠に不滅です」




|投函の音吸い込みし朝雲                   焼津市中根

|投函の音吸い込みき蝉の声 さわげる胸の後押すような


> ラジオの投稿ハガキを投函したと同時に蝉が鳴きだした
> これはひょっとするとひょっとするぞ‥などと
> 投稿した気持ちが益々膨らんだよ
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:43 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする

2017年09月01日

【勝手句帳】141 29-8-25/8-26/8-29 静岡新聞掲載分から

↓7)向宜詠吟.2017/09/01

|二百六十四万の御霊蝉の穴       富士宮市・湧本部句会(8-25)

|二百六十四万の御霊蝉の穴 是空のごと飛翔


> 靖国の裏手で面白いモノを見つけました
> それはもう、ものすごい数の蝉の穴がボコボコに広がっていたんです
> ‥これはもう一句詠むっきゃありませんよね‥(う‥む‥☆★)




リトルボーイ閃光一瞬生き地獄     静岡市・新俳句人連盟静岡県支部茶の花静岡句会(8-26)

|リトルボーイ閃光一瞬生き地獄 マッハの熱にめくられき


> ナガサキに落とされた原爆はな、リトルボーイと言ってな
> ヒロシマ型のビッグジョンとはまた違った実験的な兵器に仕上がっていたという
> 爆発するときの熱風(衝撃波)が、効果的にナガサキの窪地を襲い破壊するように
> ‥破裂するときの高度からして、計画的じゃったんじゃ‥
> あやつら始めから、人の命を何とも思っておらんかった良い証拠じゃな
> 当時の軍事教育の中でもブレとらんかったのは、鬼畜米英だけじゃよ
> ‥より正確には、奥の深い話があるんじゃけどな‥


 ‥八月三十日に、谷口稜曄さんが逝去(せいきょ)されました
 (長崎での被爆だったそうで‥勘違いしてました)
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:29 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする

2017年08月27日

【勝手句帳】140 29-8-18/8-19/8-22 静岡新聞掲載分から

↓7)向宜詠吟.2017/08/27

|頁繰る指に鼓動や雲の峰          三島市・三島市民俳句会(8-19)

|点字追う指に鼓動や雲の峰 命吹き込む書を歩きぬ


> 点字が読めるようになって、知りたいことがどんどん膨らんだ
> このぼくに命を吹き込む書に、毎日が夢中で、指で辿っている
> 否、書の中を歩いているのだ
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 21:01 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする

2017年08月23日

【勝手句帳】139 29-8-12/8-15 静岡新聞掲載分から

↓6)向宜詠吟.2017/08/23

|縁側の声入れ替はる夜の秋         伊豆の国市・獺祭鹿の子句会(8-15)

|縁側の奏者替わる虫の秋 盆が過ぎれば秋と主張


> ‥盆を過ぎると秋と言うが、今年はついにそれを実感するに至った
> 虫の音がそんなタイミングで一斉に鳴きだしたのだ
> そりゃまぁフライングでも聴いたけどさ、盆を過ぎたら一斉だったよ
> まさに、自然が、私の疑問に答えてくれたかのようだなぁ



|ご先祖や秋を置き土産に帰られて「残暑見舞いありがとうございます」


> ‥まぁ考えて見れば‥
> 盆から秋が始まるってのは、ご先祖様の置き土産って事だろうね
> 本当に「残暑見舞いありがとうございます」
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 18:14 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする

2017年08月14日

【勝手句帳】138 29-8-11 静岡新聞掲載分から

↓7)向宜詠吟.2017/08/14

|空蝉の儚い命門柱に            静岡市・船越俳句会

|空蝉や尊きいのち門に見ゆ 功徳の歳月風の吹くまま


 *空蝉(うつせみ)、功徳(くどく)、歳月(さいげつ)

> おや、このようなところに空蝉があるぞ
> 門で見かけるとは、これも何かの導きであるな
> 拙僧がこの寺で長きの修行を修めて、旅立つのに、実におあつらえ向きよ
> (では、思い残すこと無く、風の吹くままここを立つとしよう)
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:23 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする