2019年05月24日

【エンコード日記】CRF(14.5)とCRF(15)の境目

記稿.2019/05/24

 ‥実写映像とデジタルアニメには大きな違いがある
 どんなに光の反射計算をやってみたところで実写には遠く及ばない誤差がある
 それは、地球が回っている分までを計算できかねる点である

 お陰で実写映像は、デジタルアニメほどに単純に無く
 ビットレートが増量されやすく、高くすることが容易ではない


 ‥では、暗室で撮影されていた昭和アニメはどうかというと
 まず、セルの塗りむらがスキャンに反映してしまう弱点がある
 その他撮影ノイズが映り込んでいたりする(セルの反射分からの映り込みだってあるだろう)
 細かく言えば、撮影用のライトの揺らぎが映り込んでいる
 ‥などなど、下手をすると特撮映像より圧縮効率が最悪なのが実際のところだろう

 3コマ撮りという如何にも圧縮しやすそうな技法を駆使してあるというのに
 どうにも思い込みになりがちなのが3コマ撮りの事情である


> ‥とした差はあるが、どちらも実写と云えるフィルムに記録されていた点は同じだ


 では、最近のデジタル実写はどうなのかというと
 文字情報を書き込むのが前提である
 それはそれで、圧縮しやすい部分と言うことになるが
 全体で見るとそうでもなく
 ビットレートの割り当てを文字の分ぐらいはほどほどに加減するという事でも無いことから

 だから

 ビットレートを高くしすぎると、文字の部分がアンバランスに見えたりするのだろう
 そういう意味で文字周りを保とうとすれば
 すべての前提を、平板である文字とのバランスに集中せざるを得ない
 それはフェードだったり、ズームだったりと
 文字に複雑な動きをさせればさせるほどに、怪しそうである

 例えその実写作品に文字を盛り込む予定が無いとしても
 ニュース等で使用されないなどを前提にできないことから、無理はできない
 できるできない以前の話として、作品の方の内容がBDに収まりきらなかったりする
 結果、文字の見映えのバランスに即した程度の品質に落とさざるを得ない

 その点、デジタルアニメは、文字の動きなどからの違和感を避けて色付けを仕込める自由度が高い
 そこの違いにはっきりと気が付いている御仁は少ないように思われる


> ということからも
> デジタル実写と言えど、デジタルアニメほどに高いビットレートを盛れない構造になっている


 ‥そんなこんなの事情は、品質で表現するとCRF(15)が適当に思っていたのだが
 夕澄の夢にてCRF(14.5)を宛がってみたところ
 JPEGノイズからの呪縛が解き放たれたかのようにスッキリとした画に仕上がってくる

 それ以上に宛がうと、フィルムグレインが増幅されすぎて荒れ出す傾向だ
 (DVDの品質だとそれがわかりやすい)


> CRF(14.5)ともなると、720pサイズと言えど、巷に転がる1080p程度の容量になる
> そりゃその辺の1080pよりも見映えで劣らないどころか
> JPEGノイズの呪縛から解き放たれた分の印象は強みだろう
> HEVCに換算したってCRF(16)の範疇だ(相当の画質であることに間違いない)


 ‥で、DVDアニメの3コマ撮りサンプルを444の10ビットだしから二度揚げを試みたところ
 540pだとDVDと比べるとずっと好いのだが、時間を掛けて再エンコードをした割りには
 多少の色の歪みが生じる箇所に出くわしたりと、ぶっちゃけBT-601の内容でしか期待できない

 では、576pではどうかというと
 CRF(14.5)ともなると実写では色の境界にぎっちぎっちとした雲行きがまばらにでてしまう
 アニメだとそれ程でもないのだが、とにかく怪しい境に思われ
 ここまで来て解像度を下げて対応しちゃうなんて有り得ないとしたジレンマがつきまとう
 (BD-ts(アニメ)ではそこまでの印象は無いのだが、実写やDVD-VOBからだと無理があるっぽ)

 さらに

 DVD映像の場合、BDと比べれば遥かに低品質にあることから
 夕澄の夢における参照距離(3)は、Bフレーム(3)止まりであることが判明した
 (4)(5)と欲張っても期待される質は望めない


 ‥「まんが日本昔ばなし」の再エンコードを試みようと思っているのだが
 夕澄品質を目指すと25分ものは、1〜1.5GB(音声込み)の範囲に収まればラッキーで
 昭和3コマアニメは、それ以上を越えやすく、どうにも揚げ太りする雲行きである

 ‥それも23.976fpsに落としての予想である
 夕澄の夢のキーフレームサーチの値が効いているのかどうかは定かに無いが
 XMedia Recodeで
「はじめ人間ギャートルズ」VBR29.970 fpsを、CFR23.976fpsで試みたところ
 思っていたより上手く仕上がった
 一分間あたり平均2秒分ものコマ数が削減されていることから
 普通に29.970 fpsで出すと、パンでカクカクしてしまっていたが 
 ジリっジリっぐらいの想定内に収まる傾向を確認した

 (だがそれにしたとて‥再エンコードに意味はあるだろうか?)



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2019年05月20日

【エンコードレシピ】夕澄の夢(AVC)

↓10)記稿.2019/05/20

(せきちょう)の(ゆめ)はひぐらし(さと)に(かぜ)(やまかげ)すわる(はる)かなる(く)れ

|夕澄の夢はひぐらし里に風 山景すわる遙かなる暮れ


> 夕澄の夢とは
> BD-ts(デジタルアニメ)を720p化して、美麗倍速で見るための限界的最適化である


 1kテレビでもBD-tsは再生できるし、発色だって調整すればなかなかのもので(*S*D
 2kテレビの都合に劣る程では無いと思うし
 突き詰めて考えれば
 1080pでの再エンコードをBD-tsサイズ程度に戻した構成での720p版と言うことだろうと思う
 それはそれで双方共に、非効率且つ無意味な話には映るが
 技術として確立できていないのが動画エンコードの実際だった

 ‥再エンコードでは、手頃な範囲での圧縮とその範囲での画質向上に目が行きがちだが
 ゆえに、その枠組での発色ともなると、720pは1080pに劣るとの認識がされてきたのである
 BD-tsをテレビ画面で見たってそこまでの差があるとは思えない

 あるとしたら解像度による細かさ程度に思うが
 それにしたって、巷に転がっている1080pと720p程に、テレビ側に品質差があるとは思えない

 しかし、そこまでにビットレートを割り振っても上手く行かないのが720pでの怪であった

 そのテレビ画面(HDMI)での再生時の色合いを寝取ることの限界に挑んだ集値が
 今回のレシピである
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【エンコード日記】qpstep(3)‥復活の件

記稿.2019/05/20

> 先に申し上げておきますと、Exhaustive Searchの威力の再確認により
> AQ(1:0.67) → AQ(1:1.00)に回帰したわけですが
> さらに、そこにAQ値変更に絡みが伴っていたらしく
> qpstep(5) → qpstep(3)に回帰するに至りました


 ‥Exhaustive Searchのエネルギー保持はどのぐらいのBフレームの連続に耐えられるのか?
 (ref(3)に固定)‥夕澄(せきちょう)での必須

 ということで
 ソースをフェードしまくりの
 「秒速5センチメートル」のOP「One more time,One more chance」で
 やってみたところ

(‥ちなみに、crf(10.5)に変更しています)
(Exhaustive Searchの威力はここにも発揮されています)
(どんだけ凄いんだよ、どんだけ見過ごされてきたんだよ‥でもBD-ts容量比オーバーしだすし)


> 「夕澄」を可能とすべく「IP比率(1.5)」を用いた影響は拭えず
> 連続したBフレームでの圧縮効率への影響を否めません(調べてみました)


 ‥コマ数8000枚程度での qpstep(5)における圧縮比率の具体的な感じは

 Bフレーム枚数(2)~(4)に差ほどの差は無く
 (5)~(7)で差ほどの差が無い傾向を見せました‥


(この段階で、不可解を感じるも‥判断できずスルー)


 ‥キーフレームの割り当ての度合いは
 Bフレーム(3)と(4)を境にグッと減り、動きの印象が微に変わりだし
 (6)に至っては色の鮮やかさが微に落ち始めているのが動きの激しいところで気になりだします
 動きの平坦な動画であれば(4)ないし(5)まで許容できるかもしれませんが分かりません
 (7)になると動きの激しいところでの印象どころか微に異なってるような感覚に誘われます

 ‥同じBフレーム(2)でも
 8ビットと10ビットでは‥キーフレームの入りに多少の差がでるようです

 ということから、420と444の取り扱いでも
 キーフレームもしくはエンコード処理の在り方での動きの扱いに差が出るように思われます
 なので、444ともなれば、再エンコード用途の要求を兼ねているわけですから
 動きの印象の正確さ重視でBフレーム(0)は当然でしょう


 ちなみに、圧縮の程度は
 8ビット420Bフレーム(2)と10ビット444Bフレーム(0)でほぼ同じぐらいです
 (若干10ビット444の方が気持ちプラスする程度のファイル容量になる傾向です)

 ‥といったところで
 なんだかんだと‥夕澄を維持しつつさらに有効な圧縮はできないのか‥とした要望には
 Hi10 Bフレーム(3)と言うことになると思いますが
 しかしどうしたことか、動きの激しいソースの場合は
 BD-tsと印象を異にするように思える部分的な動きが極たまに見られる割合で発生する傾向です


> ‥余りにも不可解なので、ここでqpstep(5)を疑うことになり
> 何だかんだとqpstep(3)の回帰という結果を得ました


 ‥容量で云うと、qpstep(3)の方が、常に微に少ない傾向です
 で、qpstep(3)でどのように変わったかというと


 ‥Bフレーム(2)〜(5)まで順当の割合でファイル容量が下がり
 (5)〜(7)になるとほとんど変化しない程度に推移しだします

(まぁこちらの方が想定される推移でしょう) 
(それ以上にBフレーム枚数を伸ばしても、キーフレーム枚数での変化が鈍くなる傾向です)
(圧縮と云うよりは、もはや劣化していく段階です)


 ‥画質はというと
 キーフレームから遠のくまたは不適正になるにしたがい品質が下がるわけですから
 それに即した程度で、(4)まで色みでの衰えを感じさせません
 (5)あたりが境目になるようでして
 Bフレーム枚数も(6)(7)になりますと、デブロッキングが+1された雲行きに推移します


 ‥動きの方の品質はというと
 そこはやはり、キーフレーム枚数にも影響するところが見られます

‥10ビット444 Bフレーム(0):再圧縮予定を盛り込んだレベルの品質

‥8ビット420 Bフレーム(2):大好きもしくは圧縮しやすいソース向けの品質
‥8ビット420 Bフレーム(3):カット変更や動きの大きいソース向け品質
‥8ビット420 Bフレーム(4):カット変更や動きの少ないソース向け品質
‥8ビット420 Bフレーム(5):カット変更や動きのさらに少ないソース向け品質
 
 てなところが圧縮での見方になるでしょう
 概ね、(2)か(3)になると思います


 まずは、動きでの適性を見て、ソースに適したBフレーム枚数を割り出してから
 さらに、圧縮したければHi10と言うことになると思います


 ‥ちなみに
 576pサイズへの二度揚げの際には
 10ビット444 Bフレーム(0)から
 8ビット420 crf(11)Bフレーム(0)がオススメです
 (これで大体、10ビット420 Bフレーム(3)を下回る程度になるようです)


> で圧縮の具合はと言うと
> HDサイズで有りながら、とくにアナログ系tsによっては半分程度だなんて
> どうにもならないけど、まぁBD-tsよりは減らせます
> 上手くやれても概ね3分の1サイズ、圧縮し易いソースで4分の1サイズが目安のようです


 ‥思ったより険しいというか
 crfをさらに0.5下げてビットレート割り当てを増やしたので、5分の1サイズなんて無理っぽ
 徹底して1k美麗倍速にこだわると、AVC圧縮ではそのぐらいのようです



posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:49 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする

2019年05月18日

【エンコード日記】秒速5センチメートルの変

記稿.2019/05/18

> ソースを「秒速5センチメートル」に変えたら、色々と崩壊しちまいましたz
> というほどに、「Exhaustive Search」の威力を思い知っちまった‥orz


 ‥「秒速5センチメートル」は、フェード表現の乱発である
(それはもう、それこそが新海アニメだと言わんばかりだ)

 ‥ref(2),AQ(1:0.66)では、フェードのそれぞれの輪郭が弱かった
 もともと弱くしてあるのだから当然ではあるのだが
 ここまで弱いのでは、見積もりの甘さにして「やっちまいましたどうもすみません」である

(一見、そこだけオーバービットレートに思えもしたが)
(そこは違うだろうと、参照距離の差でイケるはずと思った)


 まず、ref(4)にしてみたところ、今度は逆に、輪郭がもの凄く濃くなった
 (これまた以外だった)
 (紅蓮の弓矢でも、重ね合わせはでてくるがそこまでの差には感じなかった)


 ‥こうなるともはや、参照距離は、ref(3)でしかない
 やってみたら、さらに抜群に発色が好くなった(ここまで好すぎるとは‥侮ってたz)


> ‥しかし、今度は‥


 動きが無駄にヌルすぎる印象と、フェードの輪郭がまだまだ弱く思えて仕方がない
 色々と組み合わせてみた結果
 規定値でもオーバービットレートしないことに驚いた

 ‥qcompともに規定値でもまったく支障がないと言うことになると‥

 これはもう、pbratio(1.35)さえなんとかすれば
 「XMedia Recode」でやらかせちゃうって話っすよ


> 調べてみると、(1.35)と(1.40)での差が数値上まったくないことが判明(え☆マジ)
> さらにいうと、数値上ではqpstep(4)と(5)でも差がない(でも、5の方が好く思える)


 ‥pbratio(1.40)のエネルギー保持はかなり高く
 Bフレームを程度重ねても「夕澄」を維持する模様‥(といっても半分は参照値だからな)

 ちまたに見られるB厨FHDなリップのほとんどは、参照距離4枚だが
 ipratio(1.50)×「Exhaustive Search」の組み合わせにすると、ref(3)でも
 その数値を越えたBフレーム連続枚数に設定しても、エネルギー保持できるらしい(調査中)


 ‥ということでして、夕澄だしも「XMedia Recode」への移行が可能になりました (^_^)v


posted by 木田舎滝ゆる里 at 10:39 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする

2019年05月17日

【エンコードレシピ】夕澄の720p(AVC)

↓4)改稿.2019/05/17...20190516...

> ‥夕澄(せきちょう)とは
> とくにデジタルアニメの再エンコードにおいて、唯一悩ましいのが
> 夕日射すド派手な色の再現性である


※ LW48の扱いについて見直しました →(没)


 ‥立派にエンコードをしたはずなのにどうしてか色が出ていない
 BD-ts(マスターデータからのエンコード)と差ほど変わらないだろう数値設定のはずなのに
 なぜか、BD-tsの方が圧倒的に色艶が好かったりする
 再エンコードとはそういうものかなと思い込まざるを得ない


 動画エンコードの試行錯誤とは、そのようなところから始まるわけだが


 ‥よくよく考えてみるに
 アニメのマスターデータとは、量子化されていない状態を指している
 それに比べるとBD-tsの中身とは、すでにぎっちぎちに量子化された状態だ

 量子化された状態を、さらに同じ程度の動きサーチで
 且つ少ないビットレート量で再量子化しようとすれば
 そこからさらに色が削がれる結果になる


> しかし、マスターデータからBD-tsへの置き換えは、そんなにもトーンダウンするものなのか?
> その程度の技術なのだろうか?


 ‥その程度だとしたら、BD-tsにしたって、その範疇にあると言わざるを得ない
 でも、そこまでの酷評は存在しないのだ(BD化スタート当時は不慣れから多少あったらしい)

 ならば、BD-tsからだって差ほど変わらない程度にはなるはずだ
 例えば、同じ程度のビットレート量を宛がって、そうならない(できない)のでは矛盾すぎる

 そりゃまぁ、ソースとするデータの状態が違うのだから同じ設定のままに上手く行くはずもない
 それなりに差を考慮して、再エンコードをする必要はある


 ‥その基準として
 放送映像のサイズ変更をしているテレビの画面サイズの違い程度の範囲に留まれば納得だろう
 しかし、なぜかそれがなかなかどうして‥難しいと来たもんだった

(コピー防止云々のマインドもちらつくことから、不可能とすら思い込まれて来た)


> しかし、それで技術と言えるのだろうか?
> それで、技術としてその先が拓くと思っているのだろうか?


 ‥とにかくその中でも、ド派手な夕日射す光の表現はどうにもトーンダウンしてしまうのだ
 そりゃまぁ他が同程度にぼかされていれば、バランスまでが崩れてしまうほどではない
 しかし、BD-tsに見られるド派手な色艶は失われてしまうのだ

 同程度にぼかすことは成り立っているのに、どうして色のトーンを維持できないのか??
(720pでそれができないのなら、1080pのそれだってその程度だろう)

 ‥息巻いてデジタル放送を始めたんだからな
 そりゃ1kテレビだからって綺麗に映ってなんぼだし
 大画面との質が大きく異なることを真顔で通す程度の技術力でもない


(でもなぜか、テレビ自体の設定の差が曖昧にあることからして、見られたもんじゃなかったりする)
(そもそも、テレビ設定から具体的に突き詰めないなら、再エンコードの意味からして大幅減である)
(当方の推奨設定はこちらこちらになってます)


 ‥ならば、道はあって当然だ
 ‥その道に辿り着いたのが今回のレシピと言うことになってま〜す

 (ただし、誠に残念ながら、AviUtlからの設定です)
 (XMedia Recodeしか扱えない方には、ハードルが高くなってます)
 (とくにAviUtlの課題として、16ビット音声までしか扱えないローカル制限付きっす)
 (映像は出せたとしても、そこからの調整が、もどかしく一手間だったりします)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:40 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする

2019年05月15日

【エンコード日記】Exhaustive Searchを試してみた‥続

記稿.2019/05/15

> やはりというかBフレームを自由に使えないのでは規格としては憚られる
> ということでBフレームを使っても、寝取れるレベルにできそうなアイデアを思いついた


 ‥基本的に、I-Pフレーム間QP係数(%)を上げてやれば良い
 しかし、B-Pフレーム間QP係数(%)も上げないと釣り合いが確保できない
 それではBフレーム抜きの場合の増量感が増すだけだが
 ここではBフレームを使っても、BD-tsの艶のある色を寝取れるようにすることが主旨である


> ↓ずばりこうなった


 ipratio(1.50)←(1.44)←(1.40)
 pbratio(1.35)←(1.32)←(1.30)
 qpstep(5)←(4)

 ※12で割り切れる=4の3倍、だから5の3倍として置き換えてみた

 ‥傾向として、ref(2)bframes(1)で、前回のB抜きと比べて8%↓ぐらいのようであり
 Bフレームの最大連続枚数を重ねても、標準よりは効率が上がらないように思われる

 (ipratioともに高くしてある影響は拭えない)

 しかしこれぐらいに上げないと
 Exhaustive Searchによる見映えを十分に引き出すには至らないらしい


 ‥qpstep(5)にしたのは、割り切れる数値が法則かなと思うところもあるが
 削れるところは削ってしまえとした考えでもある

 不思議なことに、FHDとHDでの差が遠のいた(ソースとの差も極めて不問)

 720p-ref(2)bframes(1) と 1080p-ref(4)bframes(2)で似かよる
 大画面になるとまた差を確認できるかもしれないが、19型では確認が難しいレベルに至った


 ‥雰囲気としては
 HEVCに見られるスムージング調な趣がややうかがえる
(見やすくなったと言うか、柔らかく感じられるというか‥そのぐらいの差に留まる)

 ここまでくると、どうしても10ビットが好いとする点は、圧縮率のみと言えそうだ

 しかしそれにしたとて
 大画面での視聴を前提にしないなら、美麗倍速720pで十分だろう
 (BD-tsの5分の1を狙っていく想定だが‥画面比程度の5分の2に留まるケースもある)


> ‥にしても、エンコード時間の2時間前後想定が、+1時間想定で増えるのは痛い



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2019年05月14日

【エンコード日記】Exhaustive Searchを試してみた

記稿.2019/05/14

> 一般に、動き予測アルゴリズムと言えば、狙って「Uneven Multi-Hexgon」だろう
> しかし思いあまって、誰も見向きもしない「Exhaustive Search」を試してみた


 ‥どうにも出せていなかったBD-tsの派手な発色を、サックと寝取った
 ただし、動きサーチのレベルが変わったことでの意外な微調整をいくつか強いられた

 ぶっちゃけた話

 「Uneven Multi-Hexgon」は、低品位CRFからの頑張ってきましたレベルのエンコード観
 高品位で徹底的にやるなら「Exhaustive Search」だった‥

 (理屈で考えても、HEVCでは33方向のサーチをやらかしている)
 (それに近づこうとしたら、AVCでは、もう1ランク上げてなんぼだった)
 (適度に時間の手間が増えるのは、まぁ仕方がない)


> ざっとしたエンコード時間は、+30%程度の勢いで増加する
> ファイルサイズについては、微に減る程度で増大する気配は薄いがソースにも拠る


 (とくに、参照距離(4)タイプのBD-tsは、再エンコードでの圧縮率が上がらない傾向らしい)

 ‥まず
 qcomp(0.67)
 AQ(1:0.67)の組み合わせで、スタートしたところ

(‥サンプルtsには「紅蓮の弓矢」を使った)
(タイトルの炎のぼかし表現とズームを組み合わせた動きで‥いきなりにコケていた)
(動きも何か軽すぎる‥処理が先走りしているような感じで、アニメ特有の重力感に反していた)
(720pでは判りにくかったが、1080pで出すと明らかにオーバービットレートしていた)

 まさかと思って色々と組み合わせたら、切り捨ての方の丸め値でOKに落ち着いた



> つまり、qcomp(0.66),AQ(1:0.66)である


 ‥という感じで、「Uneven Multi-Hexgon」と「Exhaustive Search」との違いを思い知った
 (端境となるポイントでの丸め値の処理の仕方が違ってくるという差の驚きである)

 ただし

 BD-tsの派手な発色を維持するには、ref(1)でやるしかない
 参照距離を伸ばせば伸ばすほどに、派手さは遠ざかる
 それはもう「そんなにも繊細なのかよ」とうなだれる程だ

(参照距離を2〜3程度伸ばすのは、crfを0.5上げるのと変わらない内容に悪化する)
(参照距離(4)を使わざるを得ない状況は、BDの容量に収めるために悶絶した夢の跡)

(ファイル容量から言えば‥「紅蓮の弓矢」の1080p出しで微微増しちまった)
(再エンコードする意味はあるだろうか?)
(でもまぁ、DDR3マシンで美麗16倍速まで可である‥倍速させ難いBD-tsよりは使い勝手は↑)


 ‥Bフレームを使わずにやらかしてるんだから、検討してるっちゃしてるんだろうけどね‥


> 一番によく解らない変化は
> B-Pフレーム間QP係数(%) / 基準値(30)--pbratio 1.3 である


 ‥Bフレームには暇を与えているのに
 やっぱり適当だった(1.28)から→(1.32)へと12で割り切れる数値に変えることで
 より、BD-tsの派手な色が出やすくなった

 (どう考えても意味が判らない)

 ‥思うに
 mbtreeで自動調整するときの参考値として、Pフレームの水準決定に用いられているとか??
 I-Pだけだと上の変更値域だけでしかないから、P-Bによる下の変更域の程度決めが求められてくる
 いくら自動でも、度合いの幅を決める数値が存在しない(指定抜き)という事にはならない

 「Pフレーム同士の幅を、どのぐらいまで変化されて良いですか?」
 ‥とした参照値の幅を求めるのに、参照しないなんてことは有り得ないように思われる


> ちなみに、現在確認できているCRF値の適性は


 ‥デジタルアニメのBD-tsで(11)
 ‥実写はどうにも差が無いというか不問として扱えるようで(15)一択
 (それなりに高品質前提)


 BD-tsからリップされたデジタルアニメな奴らは
 CRFが高品質にあるほど(11.5)それほどでもないなら(12)を試してみる感じ(調査中)

 (HEVC10ビットだからといっても、満足できる目安になるとは限らない)
 (見慣れてくると、得手不得手が判りはじめ‥どうにも悶絶だ)
 (中にはよくやられている内容も見受けられるが、部分的に、BD-tsにはほど遠かったりだろう‥)


 DVDに限っては、三コマ撮りの昭和アニメと平成デジタル収録までの間に差が見られる
 ‥前者は(15)、後者は(13)辺りから試してみる感じだろうか(調査中)



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2019年05月05日

【エンコード日記】qcomp(0.67)におののいた

記稿.2019/05/05

> ウルトラマン第一話をqcomp(0.62)で試してみたら
> 初っ端の青い玉と赤い玉の動きが全然ダメだった‥OTL


 そこで色々と試してみたところ
 qcomp(0.67)の動きの見映え(残影感)におののいた


 ※残影感‥まぶたの裏に連続して焼き付けられる映像からの印象と感覚。

 ‥動画エンコードにおいては
 すべてを「ぼかし」の調整にて表現せざるを得ない事情から
 ぼかし方の度合いこそが動きの見映えを決めている
 同じような映像にご満悦になろうとも、所々のぼかし方が違うだけで
 動きの印象が違うと言うことでーす(遠近感だって、立体感だって違ってくるッス)


> ‥それにしても、3分の2の丸め値だったとは


 ということで、AQ強度の方も気になりだして、しぶしぶチェックしてみたところ
 ずばり3分の2の丸め値、AQ(1:0.67)にてバランス取れてるようです(黄金比陥落っンゴ!)


> ‥CRFを0.5下げる方向でしたが、ここに来て再調整になりました


 とはいえどうにも最近は
 VLCプレイヤーのバージョンアップで見映えが違うような気がしないでもない
 以前にあった赤づく傾向が改善されているような気がしないでもない
 倍速も加速調子だし、再エンコードの意味が薄れている

 結局の所‥プレイヤーのできという奴が大きく左右しちまうって事に愕然っすよ

 まぁでも再調整してこその美麗32倍速64倍速だしするっすッ
 DVDの置き換え気分としても、そのぐらいでてこないと厳しいわけだけど
 重めエンコード箇所が多いと16倍速止まりだったりする

 (まぁDDR3でそれだけ加速するなら、DDR5の世界なら余裕ということかな)
 (グラボ付けても余裕で64倍速でもイケるって事かな‥視認なんてできないっすけど)
 (FHDサイズでも余裕で32倍速程度の加速を見るだろうにせよ‥容量比はそそらない)


 ‥画質について言えば
 FHDリップされた10ビットな奴らとの比較では、差が分からないレベルに到達してはいるが
 BD-tsと比べると、正直、艶というのか鮮やかさというのか今一歩届いていない
 そのまんま同じCRF(11)でFHDサイズで出すと、印象差は多少縮まる傾向を見せるが
 HDサイズ出しと比べて、概ね1.8倍程度に増量する
 動きの激しいOPでそれぐらいだから全体としてはもう少し縮むと思うが、そそるほどでは無い

 思うに

 (マスタデータからのエンコード出しのCRFがゼロ過ぎるのではないかと思わざるを得ない)



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2019年04月30日

【エンコード日記】ipratioとqpstepとtrellis(psy-rd)の意外な関係

記稿.2019/04/30

> ipratioとは、Pフレームから見たIフレームの品質率(QP)
> 基準値は(1.4)


 ‥この値を下げることでIフレームのビットレート割り振りを下げることができる
 しかし、(1.00)まで下げてもそれほどに大きく下がるモノではないらしい(むしろ他を当たれ)
 それどころか、PフレームのQP平均をIフレームのQP平均が上回る逆転現象(鼻糞化)が
 どこで起こるかわからないというジレンマが付きまとう

 さらに

 ‥ipratioを下げることで品質が怪しくなる分
 アニメにおいては、なぜかpsy-rdのtrellis()が多少の効果を示す
 といっても、ラメにキラキラ、派手な光表現の補足として機能する程度である
 実写においてはまったく以て無用の長物(HEVCでは撤去されている)

 なにしろ増量が半端ない

 (0.62)程度で、ほぼビットレートの3分の一を持って行かれる
 まぁ(0.38)が悪化を避けて綺麗さを得られる許容に思われたが

 ipratioを高くすることでも、ラメやキラキラ表現の不足分の補足ができてしまっていた


 ‥思うに、AVCにおけるpsy-rd(1.00:trellis)の値変更たる実験はすでに終わっていた‥


> しかし、いろいろと弄っていて気が付いたのは
> ipratioの値が、qpstepの値で割りきれると‥良い感じに仕上がる傾向だ


 ‥そこで(3)と(4)の最小公倍数である(12)で割り切れる数値を比較してみた
 すると不思議なことにエンコードの差値が不思議と無いというか消えちゃってる
 違いが出るのは、fpsの平均値だけになる
 取りあえず違いは有るので映像を見比べると、圧倒的にqpstep(4)の方が滑らかに思える


 ‥残念なことに、ここにきてqpstep(3)は敗北しました‥


 ずばり、ipratio(144)でやってみようと思います‥OTL

 ‥ちなみに
 pbratioは、mbtree使用時は自動的に調整されるため、値は無視される
 ということらしいが、まったく参照されないというわけでもなく
 弄るとこれまたなぜかfpsの平均値だけ違ってくる

 ということで

 当方としては、お好みで
 折角に割り切れると言うことで、「9:8」を盛ることにした

 つまり、pbratio(128)(mbtree on前提)


(いやぁもう面倒くせぇ、ipratioに織り込まれていた基準値に対する説明がなさすぎッすよぉ)
(結局、psy-rd(1.00:trellis)のtrellisって、検証用の残骸項目だったんだな‥やられたzトン)


> ちなみに、ipratio(144)は規定値より
> 派手な光表現が強くでる場合もあるので、再エンコードの際には
> 規定値の時の扱いとは異なる差異に注意が必要



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2019年04月29日

【エンコード日記】CRFとAQ強度は部分的に反比例の関係だった

記稿.2019/04/29

> ‥AQ強度とは
> ビットレートの割り振りがされた後の
> 最終的な一つひとつの格子の中での内訳における
> 微細に表現するべきところと、平たく解釈しても良いところとの割合の度合いを指す


 ‥一般に、高品位なビットレート品質を与えると、強度に輪郭がぼやっとしてまう
 其を避けようとすると、画面サイズを大きくする方向になる
 ところが大きくしようとするほどに、十分な品質を得る都合も大きくなる

 容量を落として十分に綺麗だと感じたとしても
 それは編集画面サイズが小さいからの都合にあって
 大画面向けの品質に適っているかは疑わしい

 そんな昔環境に解釈された基準値は、AQ(1:1.00)だった

 なにを基準にしているのかの説明も無いのに、圧倒的にAQ(1:1.00)が用いられている
 誰がどう見たって、基準となるべきHDサイズに対してさえ、高品質化は困難だ
 なにしろ、決められた格子枠に対して、輪郭重視でビットが配分されるんだから
 多くすればするほど、輪郭の方から光膨れを起こすのは理屈である
 FHDサイズより小さいなら、そりゃ光膨れを起こさないように調整すべきだろう


 ‥そこで登場するのが
 AQ(1:0.62)である(これは、黄金比分下げて比率値を丸めた値だ)
 ただし、これだけだと輪郭がまだふわっとしている
 そこで‥量子化圧縮:qcomp(0.62)と、共に合わせてこれまた黄金比を当ててみる‥


> すると、従来より上の高品位なCRFに対しても、輪郭の安定が良くなった
> これは主に高品位なCRFを宛がいやすいデジタルアニメでの話だが
> 実写においても、細かい部分で同質の効果が出ているように思われる


 ‥これは平たい部分のビットレートに割り当てる比率が多くなった分
 勝手に平たいところでスムージングが発生するからと思われる
 だから、CRFを高品位にして、その分細かい所にまわるビットレート配分が多くなろうと
 平たいところより過度に割り当てられることがないとして
 適性を保てるのだろうと思われる


 (一定の見映えを保つには適切なCRF値が欠かせない)


 ‥平たいところが勝手にスムージングする傾向から
 その分程度減量するので、高品位なCRFを宛がっても不満は無い
 (エンコード負荷も低減しているように思われる)

 そもそも、誰がどう見たって

 高品位なCRFの方が、JPEG劣化から遠ざかる(増量想定内なら不満など有るわけが無い)

 ただし、端から減量重視で低品質なCRFでやりたいとした場合には
 基準値のAQ(1:1.00)でやった方が効率は上がるということだ


> ‥それにしてもどうして黄金比なのだろうか?


 それは決定的に、数字の集まりの世界だから
 数字の関係だけの世界という内訳から
 問答無用で、縮小と拡大の節目ポイントに黄金比原理が作用するように思われる

 ちなみに(62)より一つ下の黄金比丸め値は(38)である
 62+38=100
 ↑のように、足し算での入れ子式になるのが黄金比の一つの特徴だ



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