2019年05月18日

【エンコード日記】秒速5センチメートルの変

記稿.2019/05/18

> ソースを「秒速5センチメートル」に変えたら、色々と崩壊しちまいましたz
> というほどに、「Exhaustive Search」の威力を思い知っちまった‥orz


 ‥「秒速5センチメートル」は、フェード表現の乱発である
(それはもう、それこそが新海アニメだと言わんばかりだ)

 ‥ref(2),AQ(1:0.66)では、フェードのそれぞれの輪郭が弱かった
 もともと弱くしてあるのだから当然ではあるのだが
 ここまで弱いのでは、見積もりの甘さにして「やっちまいましたどうもすみません」である

(一見、そこだけオーバービットレートに思えもしたが)
(そこは違うだろうと、参照距離の差でイケるはずと思った)


 まず、ref(4)にしてみたところ、今度は逆に、輪郭がもの凄く濃くなった
 (これまた以外だった)
 (紅蓮の弓矢でも、重ね合わせはでてくるがそこまでの差には感じなかった)


 ‥こうなるともはや、参照距離は、ref(3)でしかない
 やってみたら、さらに抜群に発色が好くなった(ここまで好すぎるとは‥侮ってたz)


> ‥しかし、今度は‥


 動きが無駄にヌルすぎる印象と、フェードの輪郭がまだまだ弱く思えて仕方がない
 色々と組み合わせてみた結果
 規定値でもオーバービットレートしないことに驚いた

 ‥qcompともに規定値でもまったく支障がないと言うことになると‥

 これはもう、pbratio(1.35)さえなんとかすれば
 「XMedia Recode」でやらかせちゃうって話っすよ


> 調べてみると、(1.35)と(1.40)での差が数値上まったくないことが判明(え☆マジ)
> さらにいうと、数値上ではqpstep(4)と(5)でも差がない(でも、5の方が好く思える)


 ‥pbratio(1.40)のエネルギー保持はかなり高く
 Bフレームを程度重ねても「夕澄」を維持する模様‥(といっても半分は参照値だからな)

 ちまたに見られるB厨FHDなリップのほとんどは、参照距離4枚だが
 ipratio(1.50)×「Exhaustive Search」の組み合わせにすると、ref(3)でも
 その数値を越えたBフレーム連続枚数に設定しても、エネルギー保持できるらしい(調査中)


 ‥ということでして、夕澄だしも「XMedia Recode」への移行が可能になりました (^_^)v


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2019年05月17日

【エンコードレシピ】夕澄の720p(AVC)

↓4)改稿.2019/05/17...20190516...

> ‥夕澄(せきちょう)とは
> とくにデジタルアニメの再エンコードにおいて、唯一悩ましいのが
> 夕日射すド派手な色の再現性である


※ LW48の扱いについて見直しました →(没)


 ‥立派にエンコードをしたはずなのにどうしてか色が出ていない
 BD-ts(マスターデータからのエンコード)と差ほど変わらないだろう数値設定のはずなのに
 なぜか、BD-tsの方が圧倒的に色艶が好かったりする
 再エンコードとはそういうものかなと思い込まざるを得ない


 動画エンコードの試行錯誤とは、そのようなところから始まるわけだが


 ‥よくよく考えてみるに
 アニメのマスターデータとは、量子化されていない状態を指している
 それに比べるとBD-tsの中身とは、すでにぎっちぎちに量子化された状態だ

 量子化された状態を、さらに同じ程度の動きサーチで
 且つ少ないビットレート量で再量子化しようとすれば
 そこからさらに色が削がれる結果になる


> しかし、マスターデータからBD-tsへの置き換えは、そんなにもトーンダウンするものなのか?
> その程度の技術なのだろうか?


 ‥その程度だとしたら、BD-tsにしたって、その範疇にあると言わざるを得ない
 でも、そこまでの酷評は存在しないのだ(BD化スタート当時は不慣れから多少あったらしい)

 ならば、BD-tsからだって差ほど変わらない程度にはなるはずだ
 例えば、同じ程度のビットレート量を宛がって、そうならない(できない)のでは矛盾すぎる

 そりゃまぁ、ソースとするデータの状態が違うのだから同じ設定のままに上手く行くはずもない
 それなりに差を考慮して、再エンコードをする必要はある


 ‥その基準として
 放送映像のサイズ変更をしているテレビの画面サイズの違い程度の範囲に留まれば納得だろう
 しかし、なぜかそれがなかなかどうして‥難しいと来たもんだった

(コピー防止云々のマインドもちらつくことから、不可能とすら思い込まれて来た)


> しかし、それで技術と言えるのだろうか?
> それで、技術としてその先が拓くと思っているのだろうか?


 ‥とにかくその中でも、ド派手な夕日射す光の表現はどうにもトーンダウンしてしまうのだ
 そりゃまぁ他が同程度にぼかされていれば、バランスまでが崩れてしまうほどではない
 しかし、BD-tsに見られるド派手な色艶は失われてしまうのだ

 同程度にぼかすことは成り立っているのに、どうして色のトーンを維持できないのか??
(720pでそれができないのなら、1080pのそれだってその程度だろう)

 ‥息巻いてデジタル放送を始めたんだからな
 そりゃ1kテレビだからって綺麗に映ってなんぼだし
 大画面との質が大きく異なることを真顔で通す程度の技術力でもない


(でもなぜか、テレビ自体の設定の差が曖昧にあることからして、見られたもんじゃなかったりする)
(そもそも、テレビ設定から具体的に突き詰めないなら、再エンコードの意味からして大幅減である)
(当方の推奨設定はこちらこちらになってます)


 ‥ならば、道はあって当然だ
 ‥その道に辿り着いたのが今回のレシピと言うことになってま〜す

 (ただし、誠に残念ながら、AviUtlからの設定です)
 (XMedia Recodeしか扱えない方には、ハードルが高くなってます)
 (とくにAviUtlの課題として、16ビット音声までしか扱えないローカル制限付きっす)
 (映像は出せたとしても、そこからの調整が、もどかしく一手間だったりします)
↓/続きを読む/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:40 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする

2019年05月15日

【エンコード日記】Exhaustive Searchを試してみた‥続

記稿.2019/05/15

> やはりというかBフレームを自由に使えないのでは規格としては憚られる
> ということでBフレームを使っても、寝取れるレベルにできそうなアイデアを思いついた


 ‥基本的に、I-Pフレーム間QP係数(%)を上げてやれば良い
 しかし、B-Pフレーム間QP係数(%)も上げないと釣り合いが確保できない
 それではBフレーム抜きの場合の増量感が増すだけだが
 ここではBフレームを使っても、BD-tsの艶のある色を寝取れるようにすることが主旨である


> ↓ずばりこうなった


 ipratio(1.50)←(1.44)←(1.40)
 pbratio(1.35)←(1.32)←(1.30)
 qpstep(5)←(4)

 ※12で割り切れる=4の3倍、だから5の3倍として置き換えてみた

 ‥傾向として、ref(2)bframes(1)で、前回のB抜きと比べて8%↓ぐらいのようであり
 Bフレームの最大連続枚数を重ねても、標準よりは効率が上がらないように思われる

 (ipratioともに高くしてある影響は拭えない)

 しかしこれぐらいに上げないと
 Exhaustive Searchによる見映えを十分に引き出すには至らないらしい


 ‥qpstep(5)にしたのは、割り切れる数値が法則かなと思うところもあるが
 削れるところは削ってしまえとした考えでもある

 不思議なことに、FHDとHDでの差が遠のいた(ソースとの差も極めて不問)

 720p-ref(2)bframes(1) と 1080p-ref(4)bframes(2)で似かよる
 大画面になるとまた差を確認できるかもしれないが、19型では確認が難しいレベルに至った


 ‥雰囲気としては
 HEVCに見られるスムージング調な趣がややうかがえる
(見やすくなったと言うか、柔らかく感じられるというか‥そのぐらいの差に留まる)

 ここまでくると、どうしても10ビットが好いとする点は、圧縮率のみと言えそうだ

 しかしそれにしたとて
 大画面での視聴を前提にしないなら、美麗倍速720pで十分だろう
 (BD-tsの5分の1を狙っていく想定だが‥画面比程度の5分の2に留まるケースもある)


> ‥にしても、エンコード時間の2時間前後想定が、+1時間想定で増えるのは痛い



posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:11 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする

2019年05月14日

【エンコード日記】Exhaustive Searchを試してみた

記稿.2019/05/14

> 一般に、動き予測アルゴリズムと言えば、狙って「Uneven Multi-Hexgon」だろう
> しかし思いあまって、誰も見向きもしない「Exhaustive Search」を試してみた


 ‥どうにも出せていなかったBD-tsの派手な発色を、サックと寝取った
 ただし、動きサーチのレベルが変わったことでの意外な微調整をいくつか強いられた

 ぶっちゃけた話

 「Uneven Multi-Hexgon」は、低品位CRFからの頑張ってきましたレベルのエンコード観
 高品位で徹底的にやるなら「Exhaustive Search」だった‥

 (理屈で考えても、HEVCでは33方向のサーチをやらかしている)
 (それに近づこうとしたら、AVCでは、もう1ランク上げてなんぼだった)
 (適度に時間の手間が増えるのは、まぁ仕方がない)


> ざっとしたエンコード時間は、+30%程度の勢いで増加する
> ファイルサイズについては、微に減る程度で増大する気配は薄いがソースにも拠る


 (とくに、参照距離(4)タイプのBD-tsは、再エンコードでの圧縮率が上がらない傾向らしい)

 ‥まず
 qcomp(0.67)
 AQ(1:0.67)の組み合わせで、スタートしたところ

(‥サンプルtsには「紅蓮の弓矢」を使った)
(タイトルの炎のぼかし表現とズームを組み合わせた動きで‥いきなりにコケていた)
(動きも何か軽すぎる‥処理が先走りしているような感じで、アニメ特有の重力感に反していた)
(720pでは判りにくかったが、1080pで出すと明らかにオーバービットレートしていた)

 まさかと思って色々と組み合わせたら、切り捨ての方の丸め値でOKに落ち着いた



> つまり、qcomp(0.66),AQ(1:0.66)である


 ‥という感じで、「Uneven Multi-Hexgon」と「Exhaustive Search」との違いを思い知った
 (端境となるポイントでの丸め値の処理の仕方が違ってくるという差の驚きである)

 ただし

 BD-tsの派手な発色を維持するには、ref(1)でやるしかない
 参照距離を伸ばせば伸ばすほどに、派手さは遠ざかる
 それはもう「そんなにも繊細なのかよ」とうなだれる程だ

(参照距離を2〜3程度伸ばすのは、crfを0.5上げるのと変わらない内容に悪化する)
(参照距離(4)を使わざるを得ない状況は、BDの容量に収めるために悶絶した夢の跡)

(ファイル容量から言えば‥「紅蓮の弓矢」の1080p出しで微微増しちまった)
(再エンコードする意味はあるだろうか?)
(でもまぁ、DDR3マシンで美麗16倍速まで可である‥倍速させ難いBD-tsよりは使い勝手は↑)


 ‥Bフレームを使わずにやらかしてるんだから、検討してるっちゃしてるんだろうけどね‥


> 一番によく解らない変化は
> B-Pフレーム間QP係数(%) / 基準値(30)--pbratio 1.3 である


 ‥Bフレームには暇を与えているのに
 やっぱり適当だった(1.28)から→(1.32)へと12で割り切れる数値に変えることで
 より、BD-tsの派手な色が出やすくなった

 (どう考えても意味が判らない)

 ‥思うに
 mbtreeで自動調整するときの参考値として、Pフレームの水準決定に用いられているとか??
 I-Pだけだと上の変更値域だけでしかないから、P-Bによる下の変更域の程度決めが求められてくる
 いくら自動でも、度合いの幅を決める数値が存在しない(指定抜き)という事にはならない

 「Pフレーム同士の幅を、どのぐらいまで変化されて良いですか?」
 ‥とした参照値の幅を求めるのに、参照しないなんてことは有り得ないように思われる


> ちなみに、現在確認できているCRF値の適性は


 ‥デジタルアニメのBD-tsで(11)
 ‥実写はどうにも差が無いというか不問として扱えるようで(15)一択
 (それなりに高品質前提)


 BD-tsからリップされたデジタルアニメな奴らは
 CRFが高品質にあるほど(11.5)それほどでもないなら(12)を試してみる感じ(調査中)

 (HEVC10ビットだからといっても、満足できる目安になるとは限らない)
 (見慣れてくると、得手不得手が判りはじめ‥どうにも悶絶だ)
 (中にはよくやられている内容も見受けられるが、部分的に、BD-tsにはほど遠かったりだろう‥)


 DVDに限っては、三コマ撮りの昭和アニメと平成デジタル収録までの間に差が見られる
 ‥前者は(15)、後者は(13)辺りから試してみる感じだろうか(調査中)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:06 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする

2019年05月05日

【エンコード日記】qcomp(0.67)におののいた

記稿.2019/05/05

> ウルトラマン第一話をqcomp(0.62)で試してみたら
> 初っ端の青い玉と赤い玉の動きが全然ダメだった‥OTL


 そこで色々と試してみたところ
 qcomp(0.67)の動きの見映え(残影感)におののいた


 ※残影感‥まぶたの裏に連続して焼き付けられる映像からの印象と感覚。

 ‥動画エンコードにおいては
 すべてを「ぼかし」の調整にて表現せざるを得ない事情から
 ぼかし方の度合いこそが動きの見映えを決めている
 同じような映像にご満悦になろうとも、所々のぼかし方が違うだけで
 動きの印象が違うと言うことでーす(遠近感だって、立体感だって違ってくるッス)


> ‥それにしても、3分の2の丸め値だったとは


 ということで、AQ強度の方も気になりだして、しぶしぶチェックしてみたところ
 ずばり3分の2の丸め値、AQ(1:0.67)にてバランス取れてるようです(黄金比陥落っンゴ!)


> ‥CRFを0.5下げる方向でしたが、ここに来て再調整になりました


 とはいえどうにも最近は
 VLCプレイヤーのバージョンアップで見映えが違うような気がしないでもない
 以前にあった赤づく傾向が改善されているような気がしないでもない
 倍速も加速調子だし、再エンコードの意味が薄れている

 結局の所‥プレイヤーのできという奴が大きく左右しちまうって事に愕然っすよ

 まぁでも再調整してこその美麗32倍速64倍速だしするっすッ
 DVDの置き換え気分としても、そのぐらいでてこないと厳しいわけだけど
 重めエンコード箇所が多いと16倍速止まりだったりする

 (まぁDDR3でそれだけ加速するなら、DDR5の世界なら余裕ということかな)
 (グラボ付けても余裕で64倍速でもイケるって事かな‥視認なんてできないっすけど)
 (FHDサイズでも余裕で32倍速程度の加速を見るだろうにせよ‥容量比はそそらない)


 ‥画質について言えば
 FHDリップされた10ビットな奴らとの比較では、差が分からないレベルに到達してはいるが
 BD-tsと比べると、正直、艶というのか鮮やかさというのか今一歩届いていない
 そのまんま同じCRF(11)でFHDサイズで出すと、印象差は多少縮まる傾向を見せるが
 HDサイズ出しと比べて、概ね1.8倍程度に増量する
 動きの激しいOPでそれぐらいだから全体としてはもう少し縮むと思うが、そそるほどでは無い

 思うに

 (マスタデータからのエンコード出しのCRFがゼロ過ぎるのではないかと思わざるを得ない)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:12 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする

2019年04月30日

【エンコード日記】ipratioとqpstepとtrellis(psy-rd)の意外な関係

記稿.2019/04/30

> ipratioとは、Pフレームから見たIフレームの品質率(QP)
> 基準値は(1.4)


 ‥この値を下げることでIフレームのビットレート割り振りを下げることができる
 しかし、(1.00)まで下げてもそれほどに大きく下がるモノではないらしい(むしろ他を当たれ)
 それどころか、PフレームのQP平均をIフレームのQP平均が上回る逆転現象(鼻糞化)が
 どこで起こるかわからないというジレンマが付きまとう

 さらに

 ‥ipratioを下げることで品質が怪しくなる分
 アニメにおいては、なぜかpsy-rdのtrellis()が多少の効果を示す
 といっても、ラメにキラキラ、派手な光表現の補足として機能する程度である
 実写においてはまったく以て無用の長物(HEVCでは撤去されている)

 なにしろ増量が半端ない

 (0.62)程度で、ほぼビットレートの3分の一を持って行かれる
 まぁ(0.38)が悪化を避けて綺麗さを得られる許容に思われたが

 ipratioを高くすることでも、ラメやキラキラ表現の不足分の補足ができてしまっていた


 ‥思うに、AVCにおけるpsy-rd(1.00:trellis)の値変更たる実験はすでに終わっていた‥


> しかし、いろいろと弄っていて気が付いたのは
> ipratioの値が、qpstepの値で割りきれると‥良い感じに仕上がる傾向だ


 ‥そこで(3)と(4)の最小公倍数である(12)で割り切れる数値を比較してみた
 すると不思議なことにエンコードの差値が不思議と無いというか消えちゃってる
 違いが出るのは、fpsの平均値だけになる
 取りあえず違いは有るので映像を見比べると、圧倒的にqpstep(4)の方が滑らかに思える


 ‥残念なことに、ここにきてqpstep(3)は敗北しました‥


 ずばり、ipratio(144)でやってみようと思います‥OTL

 ‥ちなみに
 pbratioは、mbtree使用時は自動的に調整されるため、値は無視される
 ということらしいが、まったく参照されないというわけでもなく
 弄るとこれまたなぜかfpsの平均値だけ違ってくる

 ということで

 当方としては、お好みで
 折角に割り切れると言うことで、「9:8」を盛ることにした

 つまり、pbratio(128)(mbtree on前提)


(いやぁもう面倒くせぇ、ipratioに織り込まれていた基準値に対する説明がなさすぎッすよぉ)
(結局、psy-rd(1.00:trellis)のtrellisって、検証用の残骸項目だったんだな‥やられたzトン)


> ちなみに、ipratio(144)は規定値より
> 派手な光表現が強くでる場合もあるので、再エンコードの際には
> 規定値の時の扱いとは異なる差異に注意が必要



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2019年04月29日

【エンコード日記】CRFとAQ強度は部分的に反比例の関係だった

記稿.2019/04/29

> ‥AQ強度とは
> ビットレートの割り振りがされた後の
> 最終的な一つひとつの格子の中での内訳における
> 微細に表現するべきところと、平たく解釈しても良いところとの割合の度合いを指す


 ‥一般に、高品位なビットレート品質を与えると、強度に輪郭がぼやっとしてまう
 其を避けようとすると、画面サイズを大きくする方向になる
 ところが大きくしようとするほどに、十分な品質を得る都合も大きくなる

 容量を落として十分に綺麗だと感じたとしても
 それは編集画面サイズが小さいからの都合にあって
 大画面向けの品質に適っているかは疑わしい

 そんな昔環境に解釈された基準値は、AQ(1:1.00)だった

 なにを基準にしているのかの説明も無いのに、圧倒的にAQ(1:1.00)が用いられている
 誰がどう見たって、基準となるべきHDサイズに対してさえ、高品質化は困難だ
 なにしろ、決められた格子枠に対して、輪郭重視でビットが配分されるんだから
 多くすればするほど、輪郭の方から光膨れを起こすのは理屈である
 FHDサイズより小さいなら、そりゃ光膨れを起こさないように調整すべきだろう


 ‥そこで登場するのが
 AQ(1:0.62)である(これは、黄金比分下げて比率値を丸めた値だ)
 ただし、これだけだと輪郭がまだふわっとしている
 そこで‥量子化圧縮:qcomp(0.62)と、共に合わせてこれまた黄金比を当ててみる‥


> すると、従来より上の高品位なCRFに対しても、輪郭の安定が良くなった
> これは主に高品位なCRFを宛がいやすいデジタルアニメでの話だが
> 実写においても、細かい部分で同質の効果が出ているように思われる


 ‥これは平たい部分のビットレートに割り当てる比率が多くなった分
 勝手に平たいところでスムージングが発生するからと思われる
 だから、CRFを高品位にして、その分細かい所にまわるビットレート配分が多くなろうと
 平たいところより過度に割り当てられることがないとして
 適性を保てるのだろうと思われる


 (一定の見映えを保つには適切なCRF値が欠かせない)


 ‥平たいところが勝手にスムージングする傾向から
 その分程度減量するので、高品位なCRFを宛がっても不満は無い
 (エンコード負荷も低減しているように思われる)

 そもそも、誰がどう見たって

 高品位なCRFの方が、JPEG劣化から遠ざかる(増量想定内なら不満など有るわけが無い)

 ただし、端から減量重視で低品質なCRFでやりたいとした場合には
 基準値のAQ(1:1.00)でやった方が効率は上がるということだ


> ‥それにしてもどうして黄金比なのだろうか?


 それは決定的に、数字の集まりの世界だから
 数字の関係だけの世界という内訳から
 問答無用で、縮小と拡大の節目ポイントに黄金比原理が作用するように思われる

 ちなみに(62)より一つ下の黄金比丸め値は(38)である
 62+38=100
 ↑のように、足し算での入れ子式になるのが黄金比の一つの特徴だ



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2019年04月26日

【懺悔】AviUtlの色設定について

記稿.2019/04/26

 ‥以前に
 AviUtlのツールウィンドウにおける色の[入力][出力]で

 [入力] LW ColorSpeace
 [出力] BT.709

 にするのが適切だろうと紹介したことがありますが
 一部のアニメにおいては、色がまったく異なる様相になる次第を確認しました

 例えば、「響けユーフォニアム」のオープニングタイトルの青と黄とか
 例えば、「化物語」の貳話のろうそくの炎の動きが一部でぶっ飛んでるだとか

 (確認ウィンドウの段階ですり替わっちまっていました)


 ‥上手く行く場合と行かない場合があるようです
 対処としては


> [入力] 自動
> [出力] 自動


 ‥と言うことになるようです(大変失礼しました)
 表記無しソースからのBt709出し再エンコードの際には
 その都度注意が必要と言うことのようです

 こうなっては、まずは「自動」指定から一歩も身動きできません
 その度にフルチェックしないと終わらないというのでは大変です


 ‥とはいえ、変更されて出力されちまってたお陰で
 色々と副次的な発見に至ったわけでもありますから
 結果オーライに変わりはないのかなぁなんて(腑に落ちないというかなんというか)

 (化物語の方は、さすがに確認画面において変更されているのを確認してました)

 ‥変更されているのに気が付いた段階で、手際よく対処してたら
 好逸ダイナミックの方の修正までしただろうかと何気に思わざるを得ません
 (まぁこの辺は思い込みやら性格やらの兼ね合いです、何が吉をもたらすかは定かにありません)


> ちなみに


 ‥只今、新しいエンコードレシピの調整をやらかしております
 アニメの場合、参照距離を4枚程度にすると動きが確実に良くなり
 実写の場合、参照距離1枚の方が明らかに品質が上がります

 (これはBフレームを使用しないPフレームのみでの差になります)
 (Pフレームの参照は前のIないしPフレーム一枚のみと言われていますが、そうでもないらしい)

 この差は、エンコード時間に影響が大なので見極めが欠かせません


 ‥あと、I-Pフレーム関係数(%)の変更は劇的です
 当方のエンコードが美麗倍速狙いと言うことですから
 Iフレームをわざわざ増量させる策なので、当然と言えば当然なのですが
 これの細かい設定差を調べるべくXMedia RecodeからAviUtlに戻ったと言うことです

 どちらかというと

 AviUtlの方が細かい設定ができるけど、手間が増えて面倒くさいのですが
 コーディックの対応の早いのは納得です
 XMedia Recodeの方は、一つ古いままで止まってました
 でも10ビット出しできるし、64ビットに移行しているのでそれはそれで捨てがたいっす‥



posted by 木田舎滝ゆる里 at 15:49 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする

【テレビ設定】好逸ダイナミック(修正版)

記稿.2019/04/26

> ‥結局、設定を見直す羽目になりました
> 結果、ジブリのフィルムグレインが心地よく再現されちゃってるし
> まったく以て節穴だったz


(敗北感MAXっす‥OTL)



◇◆テレビ項目設定◆◇
映像メニュー:ダイナミック(限定)

バックライト: 8(8×1)‥※すべて±30からの差分になります
ピクチャー : 9(9×1)‥※±の幅が違う場合は比率を割り出して試してみましょう
黒レベル  :− 2
色の濃さ  :  3
色合い   :  5
シャープネス:  0

液晶AI  :オン
色温度   :中‥(概ねアニメ基準になります、実写放送での適正は未確認です)
ビビッド  :オン
超解度   :オフ
NR    :オフ(電波放送受信時に乱れるようならオンもあり)
HDオプティマイザー:オフ
明るさオート:オフ(オンにすると色みが不足します‥昼と夜で逆になる場合もあるかも)
テクニカル : 切(操作不能)



> 結局、テレビのサイズが異なる事で
> 色みに差が出ているようです
> 26型は、どうにも中途半端に思われます


 ‥まぁ24型が1kテレビの基準になってる感じでしょうか
 (所有してないので、確認のしようがありません‥あしからず)

 例えば、「響けユーフォニアム」のオープニングタイトルの青と黄が全然違うし
 例えば、「化物語」の貳話のろうそくの炎の動きが一部でぶっ飛んじゃうほどだし
 ちょうど、青と黄で反対色だから、色幅が異なっているとしか言いようがない

 (そこにハマると残念なことになると言うことです)






> さらにツッコんだ内容として
> どうにも原因は
> テレビ側のメディアプレイヤーとテレビ受信再生の回路が異なっているらしい


 ‥具体的には
 「USB挿し」と「HDMI挿し」とで、再生ルーチンが別ッ‥(ほぼ確実)

 若しくは

 映像としてBT709に変換させない方が良い場合もあるという事かも知れない
 でも問題の無いケースも有るので、BT709に対応していないと言うことでは無い
 とした諸々の諸事情が絡むので、はっきりと言えることは


> 残念ながら、テレビUSB挿しの場合には、特定の色合いでトラブルが発生する


 ‥と言うことである
 これはビデオ機との差別化を果たすためのメーカー側の苦肉の策ということだろうか‥(チッ)


 迂回するための解決策として提案できるのは
 HDMI挿しで再生できるマルチな外付けプレイヤーを介してビデオ再生させることである

 ‥何かとケーブル類が増えるのがそそらないが、HEVCに対応するなら検討もあり‥

 どうせなら

 ビデオ機にもその手の機能を付けてしまえば良いのに‥
 (すでにやらかしているかどうかは知らん)

 「新しいコーデックにも対応しています」としたUSB挿し対応は需要である
 商品価値として積極的にやらかしても良いと思う



posted by 木田舎滝ゆる里 at 11:02 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする

2019年04月10日

【エンコード日記】液晶テレビのフロントライト効果を思い知ったz

記稿.2019/04/10

> ここでの「フロントライト効果」とは、つまり照明です


 ‥それに気が付いたとき
 Trellisの規定値の意味が何であったかを思い知りました

 色合いが沈んだように見える映像というのが雑じっているように思えば
 ついつい明るさオートを切って、ギラギラを試して済ましてしまうわけですが
 普段見ているテレビ番組ではそんなことは無いので
 試しに照明の明るさを通常に戻してみたところ
 色合いが沈んでいたのが一気に解消されちまいやした(★ぇえええWW)

 (放送中番組の方でも確認しました‥同じでした)



> これこそが心理的エンハンスの意図不明の効果と言う奴なのか??


 ‥そこで、真っ暗にしたりしてよくよく見比べてみると
 アニメと実写では、すこし値を変えた方が良さげにある様子が確認できた

 (でもこんなのは、隠し味の世界っす‥)
 (エンコードする環境とデコードする環境での照明の一致が重要とかなんとか‥)
 (細かく数値を盛っても無理だから、大ざっぱに(0)と(1)だったりとか‥)
 (何はともあれ増量しちゃうからね、まったく以てアバウトすぎッスよ)


> それにしても


 一部の色が飛んでしまうソースの原因がわからない
 これはどうにも、Trellisとデブロッキングでの数値バランスのように思われる‥


 「僕は蟹が大っ嫌いなんだよ、食べにくいからね」とかなんとかの台詞の前の場面
 蟹様をぶん投げる前の場面で‥蝋燭まわりの色がまっきっきに陥る

 19型では成功しているのに、26型のダイナミックモードだと炎の中身がぶっ飛ぶ
 しかもなぜ、スタンダードでは見えてるのに、ダイナミックではぶっ飛ぶだよ
 (しかも蝋燭の炎の範囲だけ‥)

 ‥以前のエンコードでは
 はっきりとはしてなかったけど、それなりに動きらしき様子がうかがえたのに
 頭からまっきっきってのは解せん
 その前辺りからすでにそんな感じだし‥どうなんってんだよ、これ???


> なんでこんな落とし穴があるんだよ!!!
> 「ぼくの重さを返してください」とでも、お願いしろと‥


 ‥それにしても
 どうしてあいつのヌードには手術痕が見当たらないんだ?

 「ちょっとはよろこびなさいよ」‥って如何にも自慢げなんだけど

 大手術だったんだろう?
 そこは手術痕がデカデカと残っていて良さげの空気だろう
 そしたら、まずは自慢げになんて見せようとはするまい

 それどころか、コンプレックスのネタになるはずだ
 もとい、そこで会話のネタが変わるだろう

 それでも見せようなら、相手の反応をここぞとばかりに確認しようとしている事になるが
 そういう台詞回しはうかがえない‥
 どう考えたって、サービス優先の構成ミスとしか思えない



posted by 木田舎滝ゆる里 at 03:11 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする