2020年03月02日

【エンコード日記】シャープフィルターを試してみたら驚いた件

記稿.2020/03/02

 ‥ブロッキング軽減をマイナスに寄せたエンコードは、テレビUSB挿しにおいて
 バックライトの強さ如何では怪しくなるらしい‥ということから‥


> Psy-Trellis強度(1.00)に物足りなさを感じ、ついにシャープフィルターに手を出してみた


 ‥XMedia Recodeに用意されているシャープフィルターの強度を(0.1)で使用してみたところ
 540pゆえのぼけ以外のぼけが一気に解消できているように見える

 たったの(0.1)ぽっちなのに?

 でもまぁじっくり確認していくと、Psy-Trellis強度でさらにバランスの調整が必要だった


> ‥540pにおいて
> シャープフィルターの強度(0.1)に対して、Psy-Trellis強度(0.17)を、とりあえず得た


 ‥さらにシャープフィルターの強度を(0.2)に上げれば
 1080pで、CRFを上げてもイケるかもと思ってやってみたのだが
 どうにもHDテレビからの観察では推し量りきれないので保留した

 ‥それにしても、なぜ(0.1)ぽっちでうまく行くのだろうか?

 で、ふと思い巡ったのが、luma(Y)とchroma(C)の扱いだ
 わかりやすく言えば、4:2:0の中身の扱いだ


> シャープフィルターという強制的調整によって
> 420の内容にてこ入れが入った
> 結果、劇的にピンボケていた内容が一気に解消された


 ‥その意味を裏返せば
 AVCエンコーダーの動き推定に苦手があるのでは無く、不備があると言うことになる
 不備に無ければ、その手の調整には、フィルター活用が推奨されていたとも解釈できる

 (まぁ結果オーライだからな)


 ‥ということだったとすると
 外部フィルターを使ってみたあとの補正に
 Psy-Trellis強度で微調整するひと手間は、テクニックとして有りなのだろう


 ‥にしても
 エッジを復活させて維持しようってんだから
 問答無用でその分のビットレートが追加される
 その効果は、Psy-Trellis強度(1.00)より圧倒的だ‥CRF(12.8)だし‥

(なまじ圧縮されやすいソースに対して、外部刺激を与えてみるのはサックと有効らしい)


> まだまだ確認調査が続くとは(それも増量方向だし)‥orz


 それにしても思うのは、540p画質というのがあるらしいということである
 (DVDのインターレース480p画質とも、BDの1080p画質とも多少違う)



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2020年03月01日

【錯覚心理】同じ画質で半分の容量の基準がDVD程度だった件

↓6)記稿.2020/03/01

> DVDと言えば、mpeg2である
> mpeg2と言えば、DVDである


 ‥そしてDVDといえば、720x480の分解能に、インターレース(30フレームに増幅)だ
 中にはプログレッシブも見られるが、どちらにしろ、その辺りがDVDの画質の範囲である

 それが一般的なんだから、AVCで謳われる同じ画質で半分の容量はDVDが基準になっている
 (それは、HEVCでもそう解釈されなければ釣り合わない)


> ところが大衆は、そこを酷く勘違いしてしまっていた
> HEVCならAVCの半分にできる‥んなわけねぇ‥
> できるとしたら、DVDの枠組みにおいて4分の1減あたりが妥当なのだろう
> それは常に、720x480の分解能を前提にしたお話である(そう考えないと釣り合わない)


 ‥DVDを再リップする目的の多くは、3:2の比率からの
 4:3化ないし16:9化へのアップコンバートだろう(その時点で物理的増量は確定だ)

 DVDからのリップにおける物理的条件としてはそうなる(&インターレース解除だ)

 ‥さらに付け加えるなら、AVCに見られるありとあらゆる間引き手法を用いてだろう
 そもそも、間引き手法の一切を用いずに同じ程度の画質として扱えるわけが無い
 (mpeg2に、そこまでの余裕なんか無いのだから)
 とした内訳が、DVDと同画質程度とした中身になることをまずは理解すべきである


> ‥興行画質を狙うなら
> AVCでもHEVCでも、それぞれで性能の最高パフォーマンスを目指すのが筋である
> 一方で、規格を定める科学者らが、アーティストレベルで画質を語ることは無い
> (投資家に案内するに、手頃な水準での指標が求められて然るべきだからだ)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:15 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする

2020年02月26日

【エンコード日記】DVD二度揚げ再没、帰ってたCRF(12.x)とんで‥b8x8もありの件

↓3)記稿.2020/02/26

> DVD一度揚げの品質をより良くしていくと
> なんと、解像度を落としても自動的インターレース解除しなくなるっす‥orz


 ‥BDの自動的インターレース解除の場合には、今のところそのような傾向は見られない
 これは、補間に耐えうるデータ量があるかないかの差に思われる

 ‥ついでに、BDインターレース解除の場合、質さえ良ければ
 二重化を用いた1080pでのインターレース解除でも、それ程ぼけたようには見えない
 (その他要素も加味するかも知れないが、DVDほどにぼけることは無い)


> ‥ということで、DVD二度揚げはどうにも没になりました(時間の掛け方はいくらでもある)


 というわけで、DVDを再エンコードやらかすにあたり
 1080pを望む声は多くないでしょうから、540pか720pかの選択になると思います

 ところが、元々のベースが1080pからの縮小です
 DVDの容量に収める為に、泣く泣く黒枠を設けたり、端を削ったりしてやり繰りしていたりします
 さらに、プレイヤーとエンコーダーでの差も絡むことを確認しました


(XMedia Recodeの場合、ピクセル管理は2x2からになっています)
(解像度の奇数設定を始めから無効化してある作りっす)
(一方、VLCプレイヤーは、DVDの端数値853ドットを許容します)
(この差が頭から発生してあるので、正確も糞も無かった‥orz)


> 853ドットを854ドットから計算すりゃそりゃ比率違うから
> その点、デコーダー側は、表示の問題だから端数だろうと都合を付けられるのだろう


 ‥これはマクロブロックの数の問題に直結してきます
 ブロック計算に端数はありえません

(じゃ、DVDの中身はどうなってんだ?、mpeg2の勉強なんてやる気ねぇから知らん)


> ‥ということで、マクロブロックの数を確認してみましょう


 1080pでの一般的な設定は、I4x4までです
 それも、BDなら1秒に1枚あるかないかの配置ペースです
 さもFHDと囃し立てたところで、その中身は、実質8x8単位までの細かさです

 ‥なら、どうしてI4x4は残ったのでしょうか?
 (そりゃ、ピンナップ用途で欲しかったからとかなんとか)
 (撮影用途(インターレース)での都合から、用があったかもしれないとかなんとか)


 ‥そこはさておき
 その数が1920x1080 → 240枚×135枚
 これに対してP4x4までを効かせたBフレーム無しの540pの場合、同等になります

 ゆえに、マクロブロックのイメージを損ねることなく、半分に縮小できる算段になります

 ‥ところが、720pになるとこれが崩れます
 1280x720 → 160枚×90枚(8x8)、320枚×180枚(4x4)
 (P4x4まで効かせれば、動きの質はFHDより上に思えなくもないのだが‥)


 ‥黒枠の境がピタリと(8)や(4)で整っていれば誤差も少なくなるのでしょうが
 現場の判断でどうなるかは不明です
 12ドット幅なんてことになると、どうしたって、黒枠を抱えたブロックが登場したりします
 中には、はじめから端数を嫌って、意図的に左右対象幅に整えっていなかったり
 容量の都合から、泣く泣く端を削ってあるようなソースも見受けられるのです

 ‥そこを何も考えずに問答無用で黒枠嫌い爆発で
 わざわざ好んで黒枠を剥がしてエンコードなんてのは論外です
 それはその分、画質ぼけの追加要素に奔走しちまっています
 比率の変更されちまった画なんて、ただただ残念なだけでしょう


 ‥で、その変更が
 エンコーダとデコーダーの間に存在しちまうのがDVD規格でのどうしようもねえ状態だった‥orz

 (そもそものmpeg2自体に、再現性誤差がある造りというのは、規格側でも確認されている)
 (外野が今更、ガックリすることでも何でもねぇ、そういう中身だってことっすから)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:46 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする

2020年02月17日

【エンコード日記】「CRF値=qcomp値×10×3」の見立てが誤っていた件

記稿.2020/02/17

> ‥「CRF値=qcomp値×10×3」の見立てがお門違いでした
> 勘違いを掲載してしまい、誠に申し訳ございませんでした。m(_ _)m


 ‥ちなみに、qcompを0側に寄せるほどに、エッジ感が下がり平板さが大きくなっていきます
 なので、ガッチリした格子絵図にしたければ
 qcomp(1.0)側に寄せれば良いことになります

 ‥アニメのドット画風がすべてに当てはまるかというと決してそうでは無く
 あくまで実験的な用途と言うことになりますが
 それっぽい感じの数値の作品もあるようです

 ‥又、それだけのドットを利かすには
 I4x4、P4x4、psy_rd(1.00:1.00)等の構成も鑑みる用が出てきます


> ということで、気が付いちゃいました
> qcompの値は、縦解像度とqpstep値に絡んでいるらしい


 1080p‥qpstep(4)‥qcomp(0.63)
  720p‥qpstep(6)‥qcomp(0.56)
  540p‥qpstep(8)‥qcomp(0.51)
  480p‥qpstep(9)‥qcomp(0.50)


 ‥現在確認中‥



posted by 木田舎滝ゆる里 at 21:14 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする

2020年02月16日

【エンコード日記】Bフレーム再没、ありえない値、変態的二度揚げ、540p復活の件

↓8)記稿.2020/02/16

> CRF(18)でも、JPEGノイズをなだめやらかしたいというとこで、試しに
> Bフレームを抜いてみたら、それだけでもJPEGノイズが微に減衰する傾向(え☆マジっ)


 ‥ということは、全部レベル5.2で固定だな
 でもまずは試しと、長いGOPにしてみた(72)or(90)&ref(1)

 すると

 I4x4とP4x4が効きまくりなのか、Iフレーム入れ食い状態だった
 これなら、テレビUSB挿しも十分にキュルキュルするだろうと思って確認したら
 もはや短いGOPのキュルキュルには適わない事が判明
 (サーチ位置を計算する用が依然あるらしく‥それのもたつき感がもはや使えねえ状態だった)
 (シーン切り替え位置は、その都度ピタリなだけにちょっぴり残念)


※ レベル5.1と5.2の間にすげー差があって、FHDの30フレームでも余裕の想定
 DVD(VFRタイプ)のFHDサイズ60フレーム化でもそもそものデータ量が小さいからイケる想定
 でも、FHD60フレームで撮影されたソースを、短いGOPで再エンコードするまでは無理っぽ

 https://ja.wikipedia.org/wiki/H.264
 https://en.wikipedia.org/wiki/Advanced_Video_Coding#Levels


> BフレームがPフレームを参照する
> PフレームがBフレームに参照される


 この関係を‥Bフレームの品質がPフレームにより引き揚げられてそれほどに劣化しないだろう
 (なんて期待半分)どこかでそんな風に思い込んでいたのだろう
 しかし実際は、Pフレームの方がBフレームに合わせざるを得ない状況だった

 ‥それが劣化の要因だった‥
 (会社経営での上司と部下のグダグダと同じらしい)

 仕方がないのでサクッとBフレームのリストラを断行!
 もとい昇格!(ビットレート倍増だっ大盤振る舞いだっ)


> 理屈で考えても、B4x4が無いんだからしょうがない
> Bフレームのその分の分解調整をPフレームが担ってたって話だ
>(中間管理職は大変だってそのまんまの流れである)


 ‥I4x4、P4x4が効きだすと
 それだけで、Bフレームが無くても動きが良くなったように見える
 (マジにそうなら、B4x4の用意されていないAVCのBフレームには、なんの魅力も無い)


> しかし、それだけでJPEGノイズが根本的にどうにかなるものでもない
> 細部の劣化をどうにかする為の創意工夫が要求される
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 12:57 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする

2020年02月06日

【エンコード日記】Chroma M.E.のオンオフを誤っていた件

記稿.2020/02/06

> XMedia RecodeのChroma M.E.:オン=chroma_me=1が
> 実は、色差動き予測:on【--no-chroma-me】だった


 --no-chroma-me
 高速化のためにchromaでの動き探索を行わない
 この場合chromaではlumaと同じ動き補償が行われる

 参考:YCbCrとクロマサブサンプリング


> つまり、簡易版でやらかしちまっていました(どうも申し訳ございませんでした)orz
> 正しく機能させると、chroma_me=0になるっす


 ‥で、どのぐらいの差が生ずるのかというと
 輪郭推定の怪しかった箇所が微に改善する(静止画で見比べないとまず気にしない)
 JPEGノイズのパターンで癖でまくり(拡大して見比べないと気にしない)
 それを回避してトランザム効果を狙うと、CRF(15.0)が適当になるっぽ
 (実写では、もはやトランザムっぽさが感じられないっす‥orz)


 ‥またまた全部確認し直しになったった‥


 ぶっちゃけた話をすると
 AVCの動き推定をマックスレベルにしてやらかせばやらかすほどに
 高いCRF値では、JPEGノイズがどうにもならない(甲斐が無い)

 そのどうにもならないJPEGノイズが
 AVCの動き推定の苦手な形に重なると、ぐちゃぐちゃになってる


 ‥例えば、丸の形の輪郭にグラデーション内側と外側にバリバリしてるみたいな奴
 とくにそれの場合、中ぐらいから小さめといった大きさであるほど、推定が甘くなる
 あと、ひたすらにまっすぐな直線表現、むだにノイズが付きまといやすい

 これらを調整しようとすると、こちらを立てればあちらが立たずとした
 得体の知れない綱引きが始まっちまいやす
 これの傾向は、HDサイズもFHDサイズも同じで
 再リップする場合のすでに量子化クロマ化されちまったソースに対して直撃らしい

(マスターレベルでも、ビットレートを多めに盛らずして綺麗には仕上がらないように思われます)


> そもそものエンコーダ側に動き推定での苦手とする形状があったって事っすから
> 今頃になって、ようやくに思い知っちまいました(どうも申し訳ございませんでした)
> これからは、もう少し控え目な題目を心掛けてい参ります‥orz


 ‥ついでにもう一つ
 量子化最大値(Delta):3と4の違いになりますが

 一般的な(4)の場合、JPEGノイズが目立たないレベルになり
 物好きな(3)の場合、エッジが微に強調される傾向になっていました

 つまり

 (4)は、JPEGノイズは目立たないけど、つられて輪郭も弱くなるわけです
 で、結果的に、無駄な輪郭強調テクを駆使しなければならないイタチごっこでーす(無駄)

 (3)は、その逆で、JPEGノイズの位置が分かっちまっているので
 目立たないもしくはそれなりに納得できるバランスの割り振りを先にやっちまえるわけです
 それのポイントさえ分かれば、あとは考えなくて良い事に成りますが‥


> 結局、CRF(15.0)かよ‥実写での増量感が痛いっす‥
> 実写とアニメとでは、JPEGノイズの出方が違うなんて思いたいが(そんなわきゃねぇ)


 ‥HDサイズでCRF(18.0)だと
 FHDほどのボリュームを感じられない、ぼけて見える
 つまり輪郭にJPEGノイズが乗っちまっているから迫力が劣る

 FHDでもそこは同じで、ボリュームを感じられる場面とそうでない場面との差になっている

 この問題は、HDRでも起こり得る話だ
 ちゃちゃっとこれを解消するには、ビットレートを多く盛るしかねぇ

(テレビの場合、補正回路がバリバリに張り巡らされているからそう見えていないだけ)
(でもHDMI挿しだと、大筋プレイヤー側任せになる)

 ‥とした期待から
 chroma_me=1の画質ではCRF(17.7)で妥協しても良かったのに
 chroma_me=0で確認した途端、画質差の細々に許容できず、お流れになりましたとさ



posted by 木田舎滝ゆる里 at 00:44 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする

2020年02月02日

【心理的エンハンス】やり繰りタイプと増量タイプのそこんところ

↓2)記稿.2020/02/02

> 心理的エンハンス:やり繰りタイプ(AQモードとAQ強度)
> 心理的エンハンス:増量タイプ(Psy-RD強度とPsy-Trellis強度)


‥やり繰りタイプとは、マクロブロックに割り振られたビットレート内で
 高周波部分(細かい箇所)と低周波部分(平板な箇所)で、QP値の配分を変えるアイデア

 見かけ上の品質が向上したように見えるが、やり繰りだけでしかないので
 実質的にはボリュームを欠いたままに仕上がる、基本はビットレートを上げるのが筋である

 ゆえに、AQ強度の値の変更は
 ビットレートを上げたくない低画質向けの無理矢理な用途向けに欠かせなくなるが
 通常においても、見映えの基準に則した強度で機能している


‥増量タイプは、割り振られたCRF値を全体の平板さの基点として捉え
 所々の高周波部分で不十分と判断されれば、増量を厭わずに低いQP値を盛り付けて画質を上げる

 一般にボケるし、増量するし、効果が分かりにくいことから
 AVCエンコードにおける嫌われ者、又は出来損ないの扱いにあるが
 設定のバランスさえ良ければ、それの効果を十分に得ることが可能だった

 (効果を十分に得るには、各項目設定でのバランスが欠かせない)


 ‥一般に、CRF値を下げると演算負荷が増大するに比例して処理時間も増加するが
 効果が伴うと
 キッチリに演算負荷を増やさずとも、それより−3程度低いCRF値印象を与えることができる
 結果、より少ない時間で且つそれほどに増量もせずに想定する同等の画質を得ることが可能となる


> これを、ここではTRANS-AM(トランザム)効果と呼んでおこう


 ‥トランザム効果を得るには
 psy_rd(1.00:0.00)→ psy_rd(1.00:1.00)が機能するバランスが求められる

 ソースの質や解像度によっても、CRF値の適値が異なるらしい(調査中)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 01:20 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする

2020年01月29日

【テレビUSB挿し】レベル5.2でも再生可能を確認した件

記稿.2020/01/29

> ンゴwww(そう来たか)
> やべー(そう来たか)


 (これでマクロブロック数での躊躇が無くなっちまって、720p卒業しろと言わんばかりだz)


 ‥ということで、さらに調べることが増えました
 で、前回の件ですか、そこから、とある絡みに気がついてしまいました
 それは、Psy-RD強度(0.67)がHDテレビのしかも19型でしか通用しないのでは?
 とした疑問を抱いてしまったと言うことです

 ‥Psy-RD強度(0.67)で、FHDサイズエンコードしても
 ちっともFHD映像ぽくならないという違和感があったのですが
 それは、居間の26型と見比べた事でさらに深まったのですが
 どうにも、画面が大型化するほど、Psy-RD強度の深みが左右するらしいのです

 (そういう予想になりました)

 そもそものAVCはFHDサイズ用途規格、そのPsy-RD強度のデフォルト値は(1.0)
 一方のHEVCは4k以上用途規格、そのPsy-RD強度のデフォルト値は(2.0)
 そして19型HDテレビの最適として導いたPsy-RD強度値は(0.67)


> うーん、なにやら、画面の大型化を兼ねてるくささがプンプンしちゃてます


 それでいてAQ強度です
 投稿用の低ビットレート向け解説ではいじるのが筋みたいな触れ込みをしていますが
 それはもう低ビットレートありきのごちゃまぜ意見です

 まず、今時なら、せっかくにエンコードした映像を
 4kテレビでも安定して視聴に適うのかが気になるわけですから、そういう見方ありきです

 (本稿の論はそこにあります)


> そもそもの心理的エンハンスなんて小難しい言葉が曲者です


 早い話が、規格側の想定する大型画面視聴での安定値と解釈すべきでしょう
 なにが安定しているのか、どういう環境での視聴を前提としているのかは何ら語らずに
 大ざっぱに言って、大型画面ではこのようなぼかし幅とエッジ情報の取り扱いをしますと
 おぼろげに丸めて表現していたと言えるでしょう

 つまり、Psy-RD強度はぼかし幅、AQ強度はエッジ幅

 この二つを弄ってしまっていると
 4kテレビにおいて安定した視聴(色み・輪郭・奥行き)は対象外の可能性が考えられるのです


> しかも、大型テレビの推奨するCRF値幅というのがありまして
> 何の理由もなく聞こえてきたのは、(18.0)〜(23.0)だそうです


 当然、AVCとHEVCとでCRF値の持つ画質も変わっていますが
 それがFHDサイズと4kサイズでの推奨値であるという事が何を意図しているかです

 無論、それより上と下の品質を表示しないわけではありませんが

 テレビ規格の推奨値がそれの範囲だと云うことになりますと
 想定数値の範囲のエンコードは、無理なく互換性を維持するだろうにしても
 そうで無い場合は、まさかの残念な結果がつきまとうことになるわけです


> で、HDサイズでのCRF(12.3)とFHDサイズでのCRF(18.3)を
> ともにPsy-RD強度(1.0)でエンコードしてみますと
> ほぼ同じような容量で、同じように見えます


 画質はそりゃどちらも安定しています
 Psy-RD強度(0.67)時より安定しているようにすら思えます
 違いがあるとしたら、掛かるエンコード時間だけです

(いやはや、ここに来てビットレートを削れる箇所なんてどこにも無いことを思い知りました)
(もとい、ビットレートを削って良いのは、ビットレートと解像度だけ)
(それ以外の無理な間引きや調整は、劣化加工ありきでーす)


(ではありますが、増やす加工を含めているのが著生のエンコードレシピです)


(なのでFHDサイズ化ともなるとそれだけで品質改善効果大、CRF(18.3)だろうとビクともせず)
(一般的な(17.0)ぐらいは欲しい声とは、質が違う点は確かなようですが‥orzしんどい)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 21:28 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする

2020年01月28日

【エンコード日記】AQ強度(1.1)で、インターレース解除ぼけを排除できちゃう件

記稿.2020/01/28

> 720p勝手の極意で、全体の輪郭とぼかしの程度を調整できちゃうことから
> またまた思いついてしまいました
> インターレース解除でぼけちゃうなら、その分を絞れば良いじゃん


 ‥つまり、AQ強度に注目っす
 基準の1より小さくすると輪郭がボケ、大きくすると輪郭のエッジが濃くなる
 だから、(1.1)に寄せるとなると、これまでとは逆に、高い値のCRF値を盛ることになる

 ‥ちょこっとやってみると
 BD-tsとDVD-MOVのインターレース&プログレッシブの足並みをそろえて
 CRF(18.3),qcomp(0.61)の奇数ポイント61に落ち着くらしい


> ついでにいうと、参照フレーム数の方も足並みを揃えて(4)で落ち着くらしい


 ‥謎だった参照フレーム数の正体だが
 なにやら、重み付けをする時に求められる参照枚数の距離らしい
 一枚だと圧縮効率が上がらないから、「何枚にしますか?」って項目だった

 ‥通常のデコード用途の枚数とは関係が無かった
 そこは、Bフレームなら前後のPフレームの参照で2枚(BピラミッドONなら3枚)
 Pフレームなら、直前のIフレームないしPフレームの一枚ってルールに変わりは無いらしい


 ということは


 ‥ref(4)の場合、間に、重み付けが絡んだ駒があると
 PとPの間のBフレームは、3枚までとした制限が有るのだろう
 だから、Bフレーム4枚をやらかすケースをほとんど見かけないとかなんとか‥
 (ぱっと見そんな感じだからそう思うわけだが、詳しくは知らん)

 逆に言えば、重み付けのあるBフレームは前後のBフレームを参照しつつ圧縮していることになる
 正確には、Bフレームに成り変わる前の駒(映像)からのすり合わせになるわけだが
 そう考えると、デコード時には参照するのはPフレームだけであり
 Pフレームに施された重み付けからの予測に沿うようにBフレームに割り振られる話になる

 (随分と器用な事やってるんだな)

(まぁならあれだ、動きの焦点が合ってないPフレームを選んでたらアウトだろう)
(諸々の項目からの数値構成の結果、選ばれるIフレームからして変わっちゃうんだからな)
(フェード表現が主体と言うことらしいが、今時の複雑なぼかし表現も引っ掛かっていそう)
(なにしろ部分的にフェードを繰り返しちゃってる動きだからな、機械的に反応しないわけが無い)
(重み付けの%はAviUtlで算出できるから、多かったらそういう事だと思う)


> ‥というところで話を戻すと


 このAQ強度(1.1)にすると、なぜかエンコードが速くなる(へぇ☆ほうなの?)
 焦点合わせる為にcrf値を高くせざるを得ないから、問答無用でファイルサイズ小さくなる

 気分はどうしたって「TRANS-AM」になる〜(25%程度も速くなるなんて‥信じられん)


 ‥(くくく)トランザムっとかなんとか、叫びながらエンコードするのも悪くねぇ
 これはもう、調べなぁならん案件でーす


> ちなみに、BDインターレース解除のFHDサイズ出しでも、ぼけが無くなるっす
> でもまぁ二重化ゆえの重ね合わせから生ずる色合いの変化までは、DVDともども除けません



posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:41 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする

【エンコードレシピ】720p勝手の極意(CRF値=qcomp値コンマ二桁×10×3)

↓11)記稿.2020/01/28

> XMedia Recode(AVC)で、量子化圧縮(qcomp)をコンマ二桁設定できることが判明
> 数値を打ち込んだあと、すぐにエンコード予約をぽちして登録これでOK、連続登録操作も可
> (他の数値は先に変えておくべし)


 ‥で、そこから
 CRF値=qcomp値×10×3‥が良いらしいことを発見(マジか?)


 (これはもっと調べねば)


 ‥そこからDVD-VOBとBD-tsレベルにおける素数な関係に注目

 例えば、インターレースタイプを、解除HDサイズに再エンコードする場合
 CRF(12.9) → 3×43=129 なので 量子化圧縮(0.43):DVD向け
 CRF(12.3) → 3×41=123 なので 量子化圧縮(0.41):BD向け

 ‥HDサイズ時、なんだかんだとCRF値を下げてビットレート盛りすぎだった件だが
 今回、他の数値も合わせて見直して、それほどに気にならない(ソースの見映え程度に落ち着く)
 それでも、DVDをCRF(12.3)で出すと輪郭が無駄に強くなる傾向
 BDだとデータ量に余裕があるからか、輪郭だけが強調されるような偏りにはならない

 ‥基本的にインターレース映像の方がエネルギーが高いらしい
 それでも、CRF(12.3)に耐えられる作りになっているかどうかは、やってみないと分からない


 ‥プログレッシブ24駒タイプの場合
 CRF(12.3)に耐えうるソースも見られるが
 ぼかし技法バリバリの複雑な映像ともなると
 CRF(14.1) → 3×47=141 量子化圧縮(0.47)に手頃感がある(HDサイズ)

 ‥勿論、中には、素数値にあてはまらない場合もある
 データ量の嵩む激しい動きの連続の特撮なんかになると、そういうものかも知れない


 FHDサイズでエンコードする場合は、規格の想定で59辺りからより大きい数値を選ぶ事になる
 勿論、中には、低いCRF値に適性を見せるソースもあるわけです


> 基本的にパンチが不足しているように感じたり
> ボケ感が多めに思ったら、それのビットレートより多く盛っちまいましょう
> 逆なら減らしましょう



 ‥あと、VFRタイプのDVDインターレース解除は
 59.94fpsでもテレビUSB挿し再生が可能なことから(レベル4.2にて確認)
 フレームレート増量で、増量許容の一度揚げで済ますことにします(二度揚げ面倒くさい)

(ただし何であれ、再生時間が長すぎるファイルだと、エラー吐いて最後まで再生できない危惧有り)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 02:52 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする