2026年06月18日

【ネタ文学】協力できる形にしないとダメだよね「其は百万ヘクタール地圏領構想案なり」

↓2)記稿.2026/06/18

> 王は魔脈変動の件を次代に丸投げせり
> 次代候補者(その息子と娘たち)らもまたやるやる挙手の第一殿下に丸投げせり
> 斯くして、第一殿下による諸侯への召集が為され、王都では魔脈変動への対策会議と相成った


 ‥第一殿下はこう述べた。
  今後とも何処に魔法が使えなくなってしまうような〈魔脈変動〉が起こるとも限らないのだから
  自分の所だけ損をして、そっぽを向かれて、誰も救ってくれないような国家体制は良くないよね。

  あと、不作でも災害時でもそうですが、王家に泣きつくばかりではよろしくありません。

  王家や親神所の備蓄が底を付いてしまうほどなら、他家にもツケが回ります。
  その御礼やお返しに、頭が上がらない風潮も又よろしくありません。


> ということで各領主の領地を白紙にして、ガラガラポンの総国替えをしたいと思います。
> とはいえ、私の権限では、王都と親神所(しんじんしょ)の配置までは動かせません。


 ‥まず、皆さんのお手元に、十通りの区分け案を示した用紙が回っていると思いますが
  それぞれな細かい境界線やらは、収まった同士で決めてもらう流れとしまして

  まずは、ひとブロック辺り百万ヘクタールとして見積もっております。
  ※ 新潟県>百万ヘクタール>青森県


 ‥それぞれのブロックに、一伯爵五男爵とした六爵を置き
  一伯爵立場を寄親、以下五爵を寄子として、寄親寄子体制で、そのひとブロックを担当します。
  それのブロック枠をここでは〈地圏領:ぢけんりょう〉と呼称します。

  さらに、地圏領の中には、一伯爵五男爵の下に200〜300農村を配置します。

  それぞれの割り当ては、伯爵立場が一万ヘクタール、男爵立場が六千ヘクタール
  200〜300の農村には900ヘクタールを割り振ります。
  空いてる領地は、共同管理として扱います。但し、所轄の飛び地は認めません。


> 尚、山間部の六つの移牧領地は、以前のままの広大なエリアを担当してもらいますが
> その領主には〈山伯爵〉とした立場を与え、並びに、基本領地を一万ヘクタールとし
> 一村の規模を草地の必要から15倍の13500ヘクタールとして20の移牧村に分けるとします。


 ‥ええ、話を、三圃制可能な平野部に戻しまして
  一伯爵五男爵側の領地には相続を認めますが
  200〜300農村とした村の長は、村人の合議により決を採り長を選出するとします。

  これは、山伯爵とする管理地でも同じ方向とした扱いになります。


 ‥地圏領の共同管理‥つまり〈寄親寄子〉とした制度上
  六爵側が、各村の村長の決定に、口添えをする事もあると思いますが
  あくまで村の主体性を尊重して貰うとします。
  勿論、認められた自所領地内の村や町への決定に口を挟むのは
  領主の裁量とした範囲で構いません。


> そんなこんなで、地圏領へのガラガラポンが終わった後に
> 不足している場合は、900ヘクタール農村部の数を300へと拡張して貰います。
> その間、王都と親神所への税を止めると約束します。


 ‥‥ええ、その代わりとしまして‥‥
   現在魔脈変動に見舞われている、偶然にも二圃制区域地帯を
   王家と親神所とで共同管理に置くとします。



1-2)1

> 「ちょっと待て!」それは四大公爵家の面々によるブーイングだった。


 ‥我々の所領も取り上げられた上に、国替えのくじ引きなりを引けというのかね?

 ‥ええ、其れに関してましては、配った十のパターンの中から
  各家の思うところの案を三つほど、その紙を折り返して提出して貰いまして
  一番に選択支が多かった案に基づいて
  魔脈変動に曝されてあるエリアを除いた三十四としたブロック割りが決まります。

  十の案の中には、四大公爵家の現在の所領をまるまる地圏領に収めた案もありますので
  採択されれば、直轄領は減れども、寄親に収まる事ができれば、無事想定内にまとまります。


 ‥ええ、皆さんの手前ですので、先に述べてしまえば
  魔脈変動が収まり、何ごとも無ければ、そのエリアを
  褒美とした形で与えるという捉え方も可能です。
  但し、地圏領とした構造体としてに成りますけどね。

  ちなみに、寄親格は絶対ではありません。
  地政学的な地圏領内での変動があれば、王家も交えて、交代を推し進めたりとあるでしょう。


 ‥尚、家爵の降格はしませんので、あくまで一伯爵五男爵は便宜上の表現としています。
  又、200〜300の村長も‥便宜上は〈騎士爵〉とした扱いになります。
  希望があれば、初期の段階での村長抜擢を行いますので、そちらの方も話し合っておいて下さい。


> 本日はここまでとし、三案に絞った用紙の折り返しの提出日を一週間後とします。
> 皆さん、良く考えて地圏領のブロック割りを選んで下さい。



1-2)2

> 議場はザワザワしていた。そして170に及ぶ各家の大半がニヤニヤしていた。


 ‥‥それはそうだろう‥‥
   格差が縮んだ上に、所領地の割り振りが増える家の方が多かったからだ。

   そもそもの伯爵群の側にしても、直轄領の持て余しに頭を悩ませていたところに
   共同管理になって、直轄は減れど、使えるだろう労働力と役人が増えるも同然だった。
   それほどに悪い話には見えなかった。

   開けてみれば、四大公爵家だけがご立腹という想定内の中身だった。
   ‥地政学的な見解も糞も無い‥腸が煮えくり返るとはこの事だ‥と言わん剣幕だった。


> 十の案を、持ち帰った誰しもが注目しだしたのが
> 王都と親神所の近くに、お家の配置数が一番に多くなる案だった。


 ‥その案こそが、もっとも四大公爵家が望まない元所領ぶった切りまくりの案だった。
  それを発見した貴族達は、腹の底から大笑いしてしまったのだった。
  (第一殿下って大胆不敵すぎ!‥プププ‥みたいな)


 ‥一週間後、結果は誰しもが予見したオチとなった。(四大公爵家‥涙目‥OTL)



posted by 木田舎滝布麓 at 12:31 | Comment(0) | 異世界観テンプレ「麦穂の園」 | 更新情報をチェックする
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