2026年06月19日

【ネタ文学】選択順くじでどべを引いたプププ貧乏くじ男爵家が、残り物端っこ伯爵に‥の巻

↓4)記稿.2026/06/19

> 地圏領の配置図決めが終わると同時に、第一殿下はまたもや衝撃的な物言いを噛ましたのだった。


 ‥それでは皆さん、三日後までに、くじ引きの仕方のアイデアを考えてきて下さい。
  その際の出席者は代行の者でも構いません。但し、血筋の者に限ります。

  意見を出し合って、くじ引きの仕方を決め、それに則って、移動先を決めるとしましょう。

  ちなみに、くじを引く際も代行の者でも構いません。但し、血筋の者に限ります。


> くじ引きと云いましても、先番から順に、好きな場所を選んで埋めていく形式での
> まずは、それの順番決めです。


 ‥なので、獲得した順番が早ければ、好きな地圏領入りを果たせます。
  でも、現段階では、そこの地圏領のどこに所轄地を得られるかまでは決まってません。
  そこは、六爵とした顔合わせを見てからの合議になります。

  勿論、噛み合わなければ、陳情して貰って構いません。こちらも間に入って知恵を絞ります。

  そんなこんなで、後番になるほど埋まっていくので、希望通りにはなりませんが
  それはそれで、ある程度の後番までなら、先番がどこを選んだのかを確認しながら選べるので
         まるっきり不利というわけでもありません。

  又、誰の順番がどの辺りかをきっちり確認できるように致します。
  まぁ、仲の悪い同士で「どうして同じ地圏領に?」なんてオチでは、お互いに困りますからね。



1-4)1

> そんなくじの決め方なんて、諸侯はどうでも良かった。
> 第一殿下の思惑通り、次代の寄り集まり場と化したくじのアイデアはこうなった。


 ‥各自が木製の木の玉二つに、”四桁”までの好きな数値を書き込み
  それを大きなガラガラポンの中に入れ、回して、
  出てきた数値の大きな順から地圏領の配置を埋めていくという下りになった。

  (最大値と最小値がどのようになっているかはまるで分からない)
  (同じ値だったなら、再びにガラガラポンを回す手筈だった‥)

  但し、道具の用意が整うまで首の長い一週間後と相成った。



1-4)2

> 運命のガラガラポンの日がやって来た。
> なんだかんだと、はじめに回すか後に回すかは、気分で並ぶというノリで始まりにけり。


 ‥ところが、初っ端から大きな笑い声が会場を包み込んだ。
  一番乗りしたとある男爵家が、「1」を引いてしまったからだった。orz

  誰がどう考えても、真っ先にくじを引いて、ドベを引き当ててしまったのだ。
  どうしたって嗤うしかない。(運が悪いを通り越して、バカにしか見えなかった。)

  ‥引いてしまったその男爵家の嫡男は、もはや泣きじゃっくて帰るしかなかった。
   (ごめんなさい。ごめなさい。ごめんなさい。ごめんなさい‥‥)

  緊張がすっかりとほぐれた会場は、ガラガラポンがどんどん回っていった。



1-4)3

> その日、会場はダンスパーティーの催し以上に、多くの馬車が乗り込んできており
> 今か今かと、固唾を呑んで結果を待つ貴族で埋め尽くされていた。


 ‥地圏領選びの枠がどんどん埋まっていく中
  最後の余り物の其れを見て大きな歓声を上げている最終番が居たのだった。

  「うわぁあああ〜ヤッタァ!!!〜伯爵枠が余ってる!!!」

  国の一番に東の端っこの伯爵枠だけが、なぜか埋まらずに余っていたのだった。

  ‥‥それはそうだろう‥‥
    どうみてもオトクに見えない端っこの寄親なんて、気苦労ばかりクサくて
    寄子でも同じでしょ‥もとい寄子の方がマシでしょに見えてしまうからだった。

    ※ この王国の王都と親神所は西寄りだった。(そんな感じ)


 ‥だが、不思議にも、会場からは拍手で迎えられてしまったのだった。
  なぜってそれは、その笑い話を誰しもが聞き知ってしまっていたからだった。
  その意外な結末の行く末が、伯爵枠に収まるとは、誰も予想だにしていなかったからだった。

  ‥でもよくよく考えれば十分に有り得るケースであった。
   だが、只のビリ番を引いた誰かではなく
   一番に引いてしまっていたという意外さとの対比が印象的に見えたからだった。
   まさにそれはクジ運を飛び越して、運命に見えたからだった。



1-4)4

> その様子を見て、インスピレーションを働かせていたのが、四大公爵家の一角だった。


 ‥なんだよアレ、なんだか使えそうだよなぁ。
  よし、あすこの地圏領の寄子になってやろうじゃないか。
  このまま第一殿下の出来レースで終わってたまるか、多少は掻き回してやらんとな。

  「ヨシ、買収するぞ」


  結果、その公爵は、東の端っこの寄子立場に成る側と交渉し
     公爵の得た土地は嫌だから、希望の所と交換できるならイイと条件を出されるも
     その者の希望する先の六爵と交渉した結果、買収額を上乗せして交渉を成立させにけり。

     このチャッカリとした公爵の行動が、会場の話題としてあっという間に広まると
     そのまま便乗とばかりに真似する者が、一定数ほど登場したわけだが

     第一殿下曰く「まぁ我慢する程嫌なら其れも有りでしょう」とお咎めせずだった。

     (どうせ、王都近辺と親神所近辺の席は動かないでしょうからね。)


> それにしても、それからのち、その残り物端っこ伯爵が
> 「貧乏くじ伯爵」と呼ばれるのか、それとも「福伯爵」と呼ばれるのか‥気になりますよネ。



posted by 木田舎滝布麓 at 09:45 | Comment(0) | 異世界観テンプレ「麦穂の園」 | 更新情報をチェックする
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