2026年06月24日

【ネタ文学】開拓騎士への推しこそ生命線なり(左遷組視はもってのほか)

↓3)記稿.2026/06/24

 ‥ということは、土木魔法を扱える騎士を多く持たぬ男爵組が
         持つ側への遠慮を気にせずとも、自領の整備に集中できる流れに見えますが‥


> はい、そうですね。表向きにはそう解釈して頂いて結構です。
> ですが、開拓騎士の全国公募が振るわないと「国家の全壊」に及びます。


 ‥「全壊ですか?」それはまたどのような意味なのでしょうか?


> いやぁお恥ずかしい話なのですが、国全体での識字率とした課題もあり
> 王家は人手不足のまま、土木魔法頼みの「豚の道」の整備に予算を回すので手一杯でして
> 豚の餌のコスト検討を先送りして来てしまいました。


 ‥とりあえずは、ここでの話に留めて頂きたいのですが‥
  種豚の世話に掛かる麦の量は、なんと、1匹辺り年間で1トンに及びます。
  14万4千匹の種豚から子豚を得て、全国の家庭への割り当て配送に限界が来ていたのです。

  その種豚を育ててきた優良領地も、今回の地圏領分けに伴い、含めて割譲していますので
  それら種豚を均等に全国に分けるか‥
  地圏領側の用意ができるまで今しばらく王家が連れ添って管理しつつ、子豚を配送し
  方々で子豚を種豚へと育てていくか‥という流れにあるのですが

  王家はそこでアドバイスすべきコスパに関するノウハウがございません。


  ‥で、今回、全国の村に開拓騎士を送り込むにあたり
   どこぞに格別に肉付きの良いトイレ豚がいないか‥ついで調査を兼ねて頂きます。
   その全国統計の結果、奇跡的にもコスパな餌が発見されれば、いいなぁと思っている次第です。



1-3)1

 ‥議場はザワザワし出した。それはそうだった。
  第一殿下も、しばらくそのざわつきを見送り、間を置いて切りだした。


> ええ、そろそろよろしいですか、皆さん?


 ‥驚きにたえないのも致し方なき空気では有りますが
  それを見過ごしたまま、開拓騎士を上から目線にも左遷組呼ばわりしてしまっては

  トイレ豚の仕入れルートから冬越しの為の肉の手配までストップしてしまうわけです。

  ‥‥ですので、是非とも‥‥
    開拓騎士を素晴らしい役回りだとして、それなりに持ち上げて頂きたいわけです。


> 例えばですね、初期の段階にて
> 伐採した木材を皆の前で、やや高めの金額で買い上げるという流れを演出して貰います。
> 勿論、それをいつまでも続けていてはモちませんから、次の段階に移行します。


 ‥‥尚、先に断っておきますが‥‥
   開拓に切りだした木材の取り分は、開拓騎士の取り分とします。お間違いなく。

   ザワザワザワ(再びのザワザワだった。)


> (オッホン)確かに、大した太さにない伐採は、時には、一本で銀貨1枚を程度下回る相場です。
>  ですが、それを年間総数で二万本ともなりますと、馬鹿にできません。


 ‥それが地圏領側の儲けにならないとなると、皆さんのどよめきにもなるのもわかります。
  建築用の木材になりますと、一本で金貨1枚はくだらないのですから‥
  その取り分が、まるっと爵領の手を離れ、開拓騎士側の手取りになるのです。

  ‥志願の詳細にもしっかりと書き記しますが
   土木魔法で己の肉体を鍛錬強化できつつ、懐もウハウハとも成りますと
   その手の脳筋脳汁大好きには、笑いが止まらないでせう。


> とはいえ、彼らがその木材を売りさばくのに六爵領地にまで足を運ぶのも大変です。
> そこから酒を手に入れるにせよ、代価になる木材が多かろうと、その度にそそりません。
> それで、中途に辞められても困るわけです。


 ‥なので、商協とした仕組みの農村版を、地域の状況を踏まえた必要数にて築いて頂きます。
  其を‥‥農村協同市場(のうそんきょうどういちば)‥通称:農市(のういち)‥‥
  とここでは呼んでおきませう。


  ‥すると相場は地圏領とした枠組を離れ
   神所との係わり合いから全国比での買い付けとした言い訳が成り立ちます。
   それ相応の相場に落ち着くはずです。

   ‥場合によっては‥
    お告げにより、麦畑を潰して用地をその物件に回すなどの都合もありきでせう。

    当然、開拓騎士としては、開拓の手間が増えますし
       回り回って、六爵にしても、一時的に年貢が減ってきます。
    そのような事案にも出くわすであろう‥と先に理解しておいて下さい。


  ‥村長立場とした開拓騎士としても、近くで買物ができるようになれば
   木材の買値が下がった風に感じられたにせよ
   とっておきの建築木材が、一時的に強制拠出に感じられたとて
   それはそれとした見方にもなるはずです。

   「それだけの経費が掛かっているな」‥とした証しが近場に登場するのですから
   説明を怠ること無きしっかりとすれば、コストカットも成り立つでせう。


> ‥まぁここを俯瞰して見ますと‥


   農村部からの麦を‥年貢として‥六爵側がそれなりに分け合って取るも
   それの一部で酒を醸造したあとに、薪としての木材と交換していく流れです。

   家屋用の木材は銀貨で交換します。
   もろもろとした開拓の際の入り用をその銀貨から支払う流れでもあります。

   当然、騎士爵の懐の実入りを考えれば、農村部における年間酒需要は高まるはずです。
   気にせず終いでは、自分の担当する村人からの協力は仰げません。
   日々に独りで飲んでても詰まらないなら、どうしたって、村を挙げての宴になるでせう。

   (そのような流れを利用して、先じて木樽の生産量を増やしておく事はとても大切です。)


  ‥そうであれば‥
   自領の樹勢を先送りして保持できるのですから、それほどに悲観する内訳とも思いません。



1-3)2

> いやぁ、言っちまってるよな。(俺らは知ってたけど‥)
> まぁ言っとかないとダメだよなぁ確かに。


 ‥(あぁああああ‥)やべぇ忘れてた‥
  ノリで国の東の端に移動しちまったけど、手持ちの騎士の中から造反組が居るとしたら
  ここで体良く脱出を決め込む数も結構でそうだな。(まぁ、文句は言えん)
  こちらとしては、体の良い経費削減が成り立つと考えざるをえず。致し方なし。


> それにしても豚餌の全国調査を兼ねてるとか‥随分と必死だよなぁ‥
> それでいて、どこかズボラにも見えり。(マジに在ったらイイね、その手の奇跡‥だな。)



1-3)3

> それが後に、国家の東の果ての地圏領にて、奇跡の農畜村の大発見に繋がるのだった。


 ‥その村はトイレ豚が貰えるという事で傘下に下ったというよりは、豚が欲しかっただけで
  タダで貰えると思ってはいなかったけど、役人からの「麦を納めろ納めろ」と嫌気が差して

  村を挙げて、豚ごと連れ立って夜逃げして、東の果てにまで逃れてきた狼種族だった。

  とはいえその最果ての地でどうにか豚を増やして肥えさせるべく苦心の末に
  などということもなく、たまたまのズボラでどうにかなんてしまったという流れだった。


> ちなみに、その村でのビール造りに関しては‥
> 先にその村を発見した商人に、造り方を教えてくれる様に頼んだ結果の伝承だった。


 ‥その時の商人(その村のことは黙りを決め込みのちに他界)は

  有望な肉の仕入れ先だったことから、お付き合いの流れとして
  仕方なく、とある伯爵領でのビール造りのバイトだけを紹介してやっただけだが
  なぜか、その狼種族のノウハウを吸収してしまう嗅覚が凄かったらしい。
  (あとはもう、村に帰ってからの見よう見まねの試行錯誤だった‥とかなんとか‥) 


 ‥麦栽培に関しては、引っ越す前の土地で、役人に駄々をこねて教わったりとしていた。
  どうにかドレッジ(大麦とエン麦)の栽培だけは覚えていた。
  ‥というか大麦の混ざった方の種籾を選んで持ちだしていたらしい‥
  自分たちではたまにしか食べないが、酒の味が忘れられなかったらしい。

  作付の仕方を忘れまいと栽培していたが、いつの間にか豚の餌オチ化していたのだった。

  その作ったり作らなかったりとした三圃制らしき生かじりの適当作付の間に
  クローバーとカブが自然発生的に混ざりこみ
  いつの間にか豚が肥えて産みまくり、数が減らなくなっていたのだった。

  ‥‥麦だけは食われないようにと(種籾紛失防止)‥‥
    麦畑の周辺に自分たちが待機して昼寝夜寝してれば、豚は近寄らなかった。
    逃げない様に、時には畑作好きの作付を荒らされない様に、交代で寝転がるばかりなり。
  (春夏なら耐えられるが、秋冬のじっとはさすがに無理で、其を見越した大麦選択だった草。)


> 其は、はじめこそ、なんちゃってノーフォーク農法と化していただけだったが
> のちにその様子を整理して示した‥とある通りすがりの○○○が居たのだった。
> (さすがに酒までは教えられなかったらしい‥‥その頃の当人はさほど嗜まない派なり‥‥)



posted by 木田舎滝布麓 at 21:54 | Comment(0) | 異世界観テンプレ「麦穂の園」 | 更新情報をチェックする
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